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技術課題を支援するユーザ効率性とさらなる合理化を実現 – LMSが、LMS Imagine.Lab Rev12をリリース【エルエムエスジャパン】
2013年3月21日
2013年3月19日 ベルギー、ルーベン
テストとメカトロニクスシミュレーションの最先端パートナーであるLMS Internationalは、本日、そのメカトロニクスシステムシミュレーションの主力プラットフォームであるLMS Imagine.Labの新バージョンRev12の発売を発表しました。これまでのバージョンアップと同様に、この新製品にはいくつかの注目すべき新機能や改良があり、その中でも特にユーザ効率、コントロールエンジニアリングサポート、協調およびアプリケーション指向のソリューションに重点が置かれています。LMSは、現在、Siemens PLM Software内のビジネスセグメントとなっています。
ユーザ効率の劇的な改善
新バージョンのRev12はLMS Imagine.Labの使いやすさやユーザ効率のさらなる向上における重要なステップとなっています。いくつかの新機能と改良によって、熟練者も初心者も、メカトロニクスシステムシミュレーションプラットホームの独自の機能を利用することが可能になります。これらの改良点のうち、新しいApps Designerによって、設計エンジニアは特定のモデルやコンポーネントにリンクした、アプリケーション特有の前処理および後処理ツールを簡単に作成することができます。さらに、Supercomponent機能については、アイコン、ポート、画像を簡単に編集できるようにし、知的所有権を保護するためにSupercomponentを暗号化できるようにするなど、大きなバージョンアップが行われています。
高度なコントロール検証プラットフォーム
コントロール開発と検証を支援する最先端プラットフォームのリーディングパートナーとしての地位を強化するために、LMS Imagine.Lab Rev12には完全に統合され、再設計されたSimulink® 環境インターフェースが装備されています。これによってユーザはMatlab®環境スクリプトを必要とせずにAMESimインターフェースをSimulinkに簡単に作成、設定することができます。さらに、National Instruments社のNI VeriStandインターフェースが開発され、AMESimの統合がMiL/SiL/HiLプロセスにも拡張されています。
協調およびアーキテクチャ駆動に向けて
LMS Imagine.Labのモデルベーストシステムズエンジニアリング機能を拡張するために、Rev12にはAMESim用のSysDMクライアントが新しく統合されています。この新機能により、AMESimユーザは、毎日の作業環境において、効率的なバックグラウンドの統合を通してSysDMのモデルおよびデータ管理機能を直接利用することができます。LMS Imagine.Lab Rev12ではアーキテクチャおよび構成管理ツールであるSystem Synthesisが大幅に改善され、ツールを区別しないシステムアーキテクチャに基づいてシステム構成を行う新機能が装備されています(SysMLインポート)。
産業イノベーションの柱
LMS Imagine.Labは、複雑さを増すメカトロニクスシステムに向き合う設計エンジニアをサポートする、確かな支援ツールです。検証されたアプリケーション指向の特徴を持つLMS Imagine.Labは、設計サイクルを通してバーチャルな知的システム設計を推進する理想的なソリューションです。
Rev12では、自動車メーカーとサプライヤは、多くの新機能を利用して日常の技術課題を克服することができます。Apps Designerによって新しく効率的な前処理および後処理ツール(熱交換器、キャリブレーション、バッテリのパラメータ同定、軌道形状、燃焼解析、エンジンブロックのパラメータ化)がAMESim内に提供されています。さらに、Rev12には、それぞれの操作についてドライバーの知覚を分析し、カスタマイズ可能で客観的なドライバビリティ評価を提供する、新しいドライバビリティ評価ツールが装備されています。新しいエネルギー貯蔵システムソリューションと、同様に関連したバッテリの関連ツールによって、エンジニアがウルトラキャパシタおよびバッテリコンポーネントの熱電気挙動をモデル化し研究することが可能になりました。
航空宇宙の領域でも、システム設計と航空機ソフトウエア開発のどちらにおいても必要とされる機能の強化を実現し多大な進歩を遂げました。新しい航空機燃料システムのライブラリは、燃料の配管網としての燃料システムのみを評価するのではなく、熱集中形および不活性/加圧ネットワークの全体的な分析もカバーする比類のない機能をもたらしています。さらに、新しい航空機電気ライブラリによって、信頼のおける電気ネットワーク設計の実現において、より多くの電気航空機や補助器具が簡単、スムーズに統合できるようになりました。
機械産業については、上記の自動車アプリケーションの改善に加え、クレーンやベルトコンベヤなどのアプリケーションに対する新しいロープおよびプーリコンポーネントが統合されています。新しいAdaptive Thermal-Hydraulicソリューションで革新的な方法も打ち出され、流体系について行われる分析のタイプについて、必要な仮定のレベルの選択を可能にします。
Robert Bosch GmbH、技術情報処理のLars Reichelt氏は次のようにコメントしています。「Imagine.LabのRev12はシステム設計とシステムエンジニアリング一般の機能の点で一歩前進しています。Thermal-Hydraulicシステムやコンポーネントモデリングの柔軟性などの特性は非常に有益です。その全体的な機能、オープン性、ロバスト性はシステムシミュレーションの大規模な展開や集中生産における重要な基準です」
LMSのImagine.Labソリューション責任者であるNicolas Orand氏は次のように付け加えています。「私どもLMSはImagine.Labの新しいRev12のリリースで達成した業績とユーザに高く評価されたその内容の価値に満足しています。Imagine.Labファミリ(AMESim、SysDM、System Synthesis)の3つの製品はすべて、多くの新機能や品質改善に向けた弊社のたゆまぬ開発努力の賜物です。このリリースはシステムエンジニアリングとシステムシミュレーションを近づけ、さらに卓越した工業製品を作ろうと試みたLMSの専心と投資の成果です」
LMS, A Siemens Businessについて
LMS, A Siemens Business は、自動車・航空宇宙・および最先端の製造業における実験とメカトロニクスシミュレーション分野の最良のパートナーとして、お客様がより良い製品をいち早く市場へ投入できるよう様々な支援を行っています。LMSは、Siemens PLM内のビジネスセグメントとして、そのクラスで最高のメカトロニクスシミュレーション(機械系と制御系を融合したシステムシミュレーション;モデルベーストシステムズエンジニアリング)や実験システム、そしてエンジニアリングサービスを組み合わせることにより、システム全体の統合シミュレーション、振動騒音対策、音質改善、疲労耐久性の向上、安全性の確保、そしてエネルギー管理ソリューションに至るまで、お客様に必要不可欠なエンジニアリング上の課題に幅広く取り組んでいます。現在はその最先端の技術力を持つ1200名を超える人材をベースに、世界各地の5000社以上の企業をサポートしています。
Siemens PLM Softwareについて
Siemens PLM Softwareは、Siemens社産業オートメーション事業部のビジネスユニットであり、PLM(Product Lifecycle Management)ソフトウェアのグローバルな大手プロバイダです。これまで700万ライセンスのソフトウェア販売実績を上げ、世界各地で7万1000社以上のお客様にサービスを提供しています。テキサス州プラーノを本拠地として、お客様と協働して、意思決定を改善し、より優れた製品を生み出すことを支援するオープンソリューションを提供しています。Siemens PLM Softwareの製品とサービスの詳細は、www.siemens.com/plmにてご覧いただけます。
注:SiemensおよびSiemensロゴは、Siemens AGの登録商標です。SimulinkおよびMatlabはThe MathWorks, Inc.の商標または登録商標です。NI Veristandは米国および他の国々のNational Instruments Corporationの商標または登録商標です。その他すべての商標、登録商標、またはサービスマークは、各所有者に属します。
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