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2012年の特許取得数が838件となり、ボッシュが欧州で首位【ボッシュ】
2013年3月18日
研究開発に45億ユーロを投資
2012年の特許取得数が838件となり、ボッシュが欧州で首位
クリーンな排気を可能にするスナップ電極など、さまざまなイノベーションを実現
■アイデアを保護し、収入を確保する特許
シュトゥットガルト/ミュンヘン/ブリュッセル – ブリュッセルの欧州特許庁は3月6日、ボッシュが2012年に838件の特許を取得し、欧州で1位となったことを発表しました。ボッシュは現在、9万件を超える有効な産業財産権を保有しており、2012年には4,700件を超える特許を出願しました。なお欧州特許庁は、欧州特許機構(EPOrg)に加盟する38カ国の知的財産権を管理しています。
ボッシュは2012年に売上高の8%に相当する45億ユーロを研究開発に投資しました。ボッシュの研究開発には世界全体で4万2,000人の従業員が携わっており、そのうち2万700人はドイツで働いています。特許はボッシュのイノベーションを模倣から守ってくれますし、第三者については使用許諾を取ればボッシュの先進技術から利益を得ることも可能です。
特許から製品へ:長く困難な道のり
優れたアイデアがすべて特許になるわけではなく、すべての特許が製品化につながるわけでもありません。特許から製品化までの道のりはたいてい長いものになります。「一般家庭向けの薪ストーブでバイオマスなクリーン燃焼を実現する粒子フィルターの一部となるスナップ電極は、その1例です」。こう述べるのは、ボッシュの開発者の1人であるDietmar Steinerです。
高電圧集塵装置
シュトゥットガルト近郊のシュヴィバディンゲンにある研究部門に勤務し、物理学者でもあるSteinerはその仕組みについてこう説明します。「ブリケットや木質ペレットなどの再生可能材による暖房はカーボンニュートラルである一方、その排気には好ましくない粒子状物質が含まれていますが、粒子状物質は粒子分離装置を使用して除去できます。自由な電荷担体が塵埃に付着することにより、エグゾーストパイプの中で強電場が発生しますので、そこで電極が帯電した塵埃の粒子を吸着させて捕集するのです」
スナップ電極のおかげでメンテナンスサイクルが延長
電極はいずれかの時点で塵に覆われるので、クリーニングが必要になります。Steinerとそのプロジェクトチームは2006年にこの問題を解決する方法を考案することにしました。塵に覆われた電極は、ストーブの温度が上昇すると形状が変化するバイメタルエレメントによって短時間動かされます。この動作によって、電極についた塵埃を払い落とし、ストーブの灰受け皿に落ちるようにしました。
「私たちは年に2回しかメンテナンスを必要としないフィルターの開発を目指し、実現することに成功しました」(Steiner)。このフィルターは、粒子状物質の放出を85%カットできます。ボッシュが大量に、しかも高品質で生産することができる量産部品を使用することで、大幅に生産コストも下がりました。ドイツでは2015年から粒子状物質の排出基準がより厳格化されますが、この新しいフィルターにより、新基準にも対応できるようになります。
スナップ電極の最初の試作品は2006年に作られ、2008年に特許を出願し、2010年に特許が公告されました。特許が正式に交付されたのは2011年です。この技術には暖房機器業界の多くの企業が関心を示しており、ライセンス供与に向けた話し合いが進んでいます。
特許に関する統計に関する参考情報
2012年1月1日から12月31日までに交付されたすべての特許が統計の対象となります。
インターネット
欧州特許庁に関する詳しい情報についてはこちらをご覧ください:
▶ http://bit.ly/12dYqyq
ボッシュの特許に関する詳しい情報についてはこちらをご覧ください:
▶ http://bit.ly/13OosUf
小型・中型薪ストーブに関する指令:
▶ http://bit.ly/Y2v79O
ボッシュ・グループ概要 The Bosch Group at a Glance
ボッシュ・グループは、グローバル規模で革新のテクノロジーとサービスを提供するリーディング・カンパニーで、自動車機器テクノロジー、エネルギー・建築関連テクノロジー、産業機器テクノロジー、消費財の4つの事業エリアで活動をしています。
速報値では2012年度の従業員数は30万6000人以上、売上高は523億ユーロを計上しています。ボッシュ・グループは、ロバート・ボッシュGmbHとその子会社 約350社、世界約60カ国にあるドイツ国外の現地法人で構成されており、販売、サービス代理店のネットワークを加えると、世界約 150カ国で事業展開していることになります。この開発、製造、販売、サービスのグローバル・ネットワークが、ボッシュのさらなる成長の基盤となっています。
なおボッシュでは2012年に約45億ユーロにもおよぶ金額を研究開発に投じ、さらに全世界で4,700件以上もの国際特許の基礎特許(第一国出願)を出願しています。
ボッシュ・グループの製品とサービスは、革新的で有益そして魅力的なソリューションを提供することを通して、人々の生活の質(Quality of Life)を向上することを目的としています。この方針に基づきボッシュは全世界においてテクノロジーを提供しています。それこそが“Invented for life”です。
ボッシュの起源は、1886 年に創業者ロバート・ボッシュ (1861~1942)がシュトゥットガルトに設立した「精密機械と電気技術作業場」に遡ります。ロバート・ボッシュGmbHの独自の株主構造は、ボッ シュ・グループの財務上の独立性と企業としての自立性を保証するものです。「株主(利益配当)」と「経営(議決権)」が完全に分離した、この企業形態に よって、ボッシュは長期的な視野に立った経営を行い、将来の成長を確保する重要な先行投資を積極的に行うことができるのです。
ロバート・ボッシュGmbHの株式の大半は非営利組織である公益法人「ロバート・ボッシュ財団」(持株比率92%、議決権なし)が保有しています。議決権 の大半は、株主の事業機能実行機関である共同経営者会「ロバート・ボッシュ工業信託合資会社」(議決権 93%)が保有しています。残りの株式と議決権は創業家であるボッシュ家(持株比率 7%、議決権 7%)とロバート・ボッシュGmbH(持株比率1%、議決権なし)が保有しています。
さらに詳しい情報は
▶ www.bosch.com ボッシュ・グローバル・ウェブサイト(英文)
▶ www.bosch-press.com ボッシュ・メディア・サービス(英文)
を参照してください。
このプレスリリースは2013年3月6日に Robert Bosch GmbH より発行されました。原文をご覧ください。▶
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