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2013年Hondaモータースポーツ活動の概要【本田技研工業】
2013年2月8日
Hondaは、2013年のモータースポーツ活動の概要として、「モータースポーツ参戦体制」と「モータースポーツ普及活動」について、以下の通り発表しました。
Hondaは、創業当時から世界の頂点を目指し、モータースポーツ活動を行ってきました。現在、全世界で二輪・四輪をあわせて100以上のカテゴリーに参戦もしくはサポートを行い、Hondaのモータースポーツ活動の象徴である「チャレンジングスピリット」は各地域に根付いています。今後もHondaらしく成長し、世界中のお客様の期待に応え、喜びの拡大に努めるべく、モータースポーツ活動をグローバルに展開し、強化します。
1. モータースポーツ参戦体制
【二輪モータースポーツ活動】
FIMロードレース世界選手権シリーズの最高峰MotoGPクラスには、今年もワークスチームの「レプソル・ホンダ・チーム」が参戦。ライダーは、ダニ・ペドロサと、昨年のMoto2クラスチャンピオンのマルク・マルケスの2名を起用。マシンは、戦闘力を向上させた「RC213V」を投入し、ライダー、チーム、コンストラクターズタイトルの3冠獲得を目指します。また、サテライトチームに対してもマシンを供給し、Hondaは3チーム4名のライダーで戦います。
Moto2クラスには、2010年からHondaが唯一のオフィシャルエンジンサプライヤーとしてCBR600RRをベースにしたエンジンを供給してきましたが、さらに2015年までの3年間の供給を決定しました。また、アジア地域における二輪レースの活性化を目指し、Moto2クラスに新たに参戦する「イデミツ・ホンダ・チーム・アジア」をサポートします。このチームは、岡田忠之氏が監督をつとめ、Moto2クラス4年目となる高橋裕紀が参戦します。
MFJ全日本モトクロス選手権シリーズには、最上位カテゴリーのIA1クラスに昨年チャンピオンを獲得した成田亮とランキング6位の小方誠が引き続き参戦します。また、IA2クラスには、昨年同クラス3位の田中雅己を加え、「チーム・エイチアールシー」は3名体制で参戦します。
FIMスーパーバイク世界選手権シリーズ、FIMモトクロス世界選手権シリーズ、FIMトライアル世界選手権シリーズ、FIMアジアロードレース選手権シリーズや世界各地で開催される選手権において、シリーズタイトル獲得を目指します。
また今年、24年ぶりにワークス参戦したダカールラリーについて、今大会で得た技術やノウハウを活かし、2014年も参戦を予定しています。
【四輪モータースポーツ活動】
Hondaは、昨年10月の日本ラウンドから参戦を開始したFIA世界ツーリングカー選手権(WTCC)に、ワークスチームの「Honda Racing Team JAS」より2台体制でフル参戦します。欧州シビック(5ドア)をベースとしたマシンの戦闘力をさらに高め、ドライバーは昨シーズンのマカオラウンドで3位表彰台を獲得したティアゴ・モンテイロに加え、新たにガブリエーレ・タルクィーニを起用し、ドライバーズタイトル、マニュファクチャラーズタイトルの獲得を目指します。また、プライベートチームにもマシンを供給し、このカテゴリーを活性化していきます。
SUPER GTシリーズGT500クラスでは、「HSV-010 GT」をさらに進化させ、5チーム5台体制で、ドライバーとチームのダブルタイトル奪還に挑みます。GT300クラスでは、レーシングハイブリッドシステム搭載の「CR-Z GT」を、今年は2つのプライベートチームに供給し参戦活動をサポートします。また、GT500クラスについては、2014年より「NSXコンセプト」をベースとしたSUPER GTレース車両での参戦を予定しています。
フォーミュラ・ニッポンから名称変更した全日本選手権スーパーフォーミュラ シリーズでは、戦闘力を高めた3.4L V8エンジン「HR12E」を4チーム8台に供給し、ドライバーとチームのダブルタイトル獲得を目指します。
北米最高峰のオープンホイール・レースであるインディカー・シリーズには、2.2L V6ターボエンジン「HI13RT」を7チーム11台に供給し、エンジンマニュファクチャラーズタイトルの獲得を目指します。また、シリーズ4年目の挑戦となる佐藤琢磨が「A. J. フォイト・レーシング」よりフル参戦します。なお、佐藤琢磨は全日本選手権スーパーフォーミュラ シリーズにも、開幕戦をはじめ、数戦にスポット参戦する予定です。
2. モータースポーツ普及活動の概要
Hondaは、モータースポーツの普及にも、積極的に取り組んでいます。FIMロードレース世界選手権シリーズ(MotoGP)などの世界格式のレースをはじめ、気軽に楽しんでいただける各種イベントを開催、さらにライダーやドライバーの育成などを通じ、幅広い層にモータースポーツの魅力を伝えることを目的としたさまざまな活動を展開しています。その新たな取り組みとして、多くのお客様に支持いただいている軽自動車「N-ONE」を活用した参加型モータースポーツの検討を開始しました。今年は4月に鈴鹿サーキットで開催される「Enjoy Honda」を皮切りにデモ走行や車両展示などの展開を図り、2014年以降のシリーズ化を目指します。
○ モビリティランドでの世界最高峰レースの開催
㈱モビリティランドは、「見て、遊んで、体感する」場と機会の創出に取り組み、さまざまなレースやイベントを開催し、日本のモータースポーツ文化のさらなる発展に貢献しています。
鈴鹿サーキットは、2012年9月に開場50周年を迎えました。日本初の本格レーシングコースとして1962年の開場以来、さまざまなレースを開催してきました。2013年も3月の「モータースポーツファン感謝デー」を皮切りに、「FIAフォーミュラワン世界選手権シリーズ(F1)」「FIM世界耐久選手権シリーズ(鈴鹿8時間耐久ロードレース)」「FIA世界ツーリングカー選手権(WTCC)」、新たに「FIMアジアロードレース選手権シリーズ(ARRC)」など、年間を通じてさまざまなイベントを開催します。
昨年、開場15周年を迎えたツインリンクもてぎでは、「FIMトライアル世界選手権シリーズ(WCT)」「FIMロードレース世界選手権シリーズ(MotoGP)」を開催します。二輪、四輪それぞれ世界最高峰のレースをはじめ、国内外のさまざまなモータースポーツを観戦し、体感していただく機会を提供します。
モビリティランドが開催する主な国際レース
※1 FIMとは、(国際モーターサイクリズム連盟)の略称です
※2 FIAとは、(国際自動車連盟)の略称です
○ Enjoy Honda 2013
Hondaの二輪・四輪・汎用製品を「見て、遊んで、体感する」ことを目的としたファンの皆様への感謝イベント「Enjoy Honda」を鈴鹿サーキット(三重県)、ツインリンクもてぎ(栃木県)、HSR九州(熊本県)、鷹栖プルービングラウンド(北海道)、スポーツランドSUGO(宮城県)、Hondaセーフティトレーニングセンター四国(香川県)の全6会場で開催します。なお、鈴鹿サーキットでは、鈴鹿2&4レース(MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ第2戦と全日本選手権スーパーフォーミュラ シリーズ第1戦の併催イベント)と、ツインリンクもてぎでは、もてぎ2&4レース(MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ第5戦と全日本選手権スーパーフォーミュラ シリーズ第4戦の併催イベント)と、それぞれ併催します。
当日はHondaの二輪・四輪・汎用製品の展示、熱気球係留搭乗体験、親子バイク教室、ASIMOのデモンストレーションライブ、森のクラフト教室など※3を開催します。
※3 開催内容は会場によって異なります。詳しくはEnjoy Honda公式サイト(http://www.honda.co.jp/enjoyhonda/)でご確認ください
Enjoy Honda 2013 開催スケジュール
● 2013年2月8日現在の開催スケジュールです
○ Honda Racing THANKS DAY 2013
Hondaは、モータースポーツファンの皆様に対する感謝イベント「Honda Racing THANKS DAY」を開催します。
Honda Racing THANKS DAY 2013 開催スケジュール
○ Honda エコ マイレッジ チャレンジ 2013
Hondaは、環境にスポットを当て創造力と自由な発想、技術を結集した手作りのマシンにより、1Lの燃料で何km走行できるかを競う「Honda エコ マイレッジ チャレンジ」を、1981年から開催してきました。今年で33回目となるこの大会に、初回大会以来、のべ12,728チームが参加し、2011年大会においては過去最高となる3,644.869km/Lを記録しました。この大会は、日本国内だけでなく、タイ、中国、ベトナムにおいても開催しています。
Honda エコ マイレッジ チャレンジ 2013 国内開催スケジュール
● 大会名称は、2010年大会より「Honda エコ マイレッジ チャレンジ」に変更し開催しています
○ Honda “Enjoy Kids Rider”
このイベントは、お子様を対象としたプログラムで、鈴鹿サーキットやツインリンクもてぎの遊戯施設で人気の高い「ピンキーバイク」と「キッズバイク」を活用し、幼少期から乗り物に接する場を提供することでモビリティーを身近に感じ、楽しさを体感していただくことを目的としています。昨年は全国6ヵ所で開催し、のべ2,339名のお子様に参加いただきました。今年も引き続き元グランプリライダーの中野真矢氏をキャラバン隊キャプテンに起用します。
Honda “Enjoy Kids Rider”開催スケジュール
● スケジュールは変更となる場合があります
○ Honda Sports & Eco Program
Hondaは昨年に引き続き、㈱モビリティランドと㈱M-TECが共同で運営する参加型モータースポーツ「Honda Sports & Eco Program」をサポートします。このプログラムは、環境とスポーツドライビングの両立を目的とし、「Honda CR-Z Sports & Eco仕様車両」の性能を最大限に引き出しながら、「操る・磨く・競う」楽しさを気軽に体感できるモーターレクリエーションです。さらに今年は、より多くの皆様にご参加いただけるよう土曜日・日曜日の開催や新料金プランの設定、SUPER GTシリーズや全日本選手権スーパーフォーミュラ シリーズで活躍するHondaドライバーをはじめとする経験豊富な講師陣を揃えるなど、充実した内容で展開していきます。
○ もてぎ1.5チャレンジカップ
「もてぎ1.5チャレンジカップ」は、排気量1.5L以下の車両を使った参加型モータースポーツとして、ツインリンクもてぎにおいてスプリントレース、120分のセミ耐久、そして7時間耐久レース(Joy耐)を組み込み、年間5回の開催を予定しています。Hondaもこの「参加型モータースポーツの活性化」という趣旨に賛同し、㈱M-TECが供給する「フィット RS」などのレース用パーツ開発に、昨年に引き続き協力していきます。
○ アジア・ドリーム・カッププログラムへのサポート
二輪モータースポーツへの関心が急速に高まっているアジア地域で、FIMアジアロードレース選手権シリーズに昨年導入された育成プログラム「アジア・ドリーム・カップ」を引き続きサポートします。これは、日本を含むアジア地域12ヵ国からライダーを選抜し、将来のグランプリライダーを輩出するための育成プログラムです。今年も「CBR250R」をベースとしたレース仕様車を提供し、若手ライダーのアドバイザーとして亀谷長純氏と中野真矢氏を全戦に派遣します。
2013年のアジア・ドリーム・カップには、昨年のCBR250Rカップシリーズで好成績をおさめた黒木玲徳と、昨年のアジア・ドリーム・カップでシリーズランキング2位を獲得した尾野弘樹の2名が日本代表として参戦します。
また、昨年のアジア・ドリーム・カップ初代シリーズチャンピオンの大久保光は、全日本ロードレース選手権J-GP3クラスに参戦します。
《二輪参戦体制概要》
【ロードレース】
◆ FIMロードレース世界選手権シリーズ
<MotoGPクラス>
Hondaは、ロードレース世界選手権シリーズの最高峰MotoGPクラスに参戦し、昨年に引き続き、コンストラクターズおよびチームタイトルの獲得と、ライダーズタイトルの奪還による3冠獲得に挑戦します。マシンは、新レギュレーションの最低重量160kgとエンジン使用制限数5基に合わせ、エンジンの耐久性と戦闘力をさらに向上させた「RC213V」を投入します。
ワークスチームの「レプソル・ホンダ・チーム」は、昨年のランキング2位ダニ・ペドロサにMoto2クラスチャンピオンのマルク・マルケスを新たに加えた2名体制で参戦します。サテライトチームは、「ゴー・アンド・ファン・ホンダ・グレッシーニ」からアルバロ・バウティスタが、「エルシーアール・ホンダ・モトGP」からは、ステファン・ブラドルが参戦します。
なお、CRTクラスへ参戦する青山博一(アヴィンティア・ブルセンス)のサポートも継続して参ります。
<Moto2クラス>
Moto2クラスでは、2010年からHondaが唯一のオフィシャルエンジンサプライヤーとして、市販スーパースポーツモデル「CBR600RR」の直列4気筒エンジンをベースに、Moto2専用に開発したエンジンを全チームに供給してきましたが、さらに2015年までの供給を決定しました。
同クラス4年目となる高橋裕紀は「イデミツ・ホンダ・チーム・アジア※4」から参戦します。このチームは元WGP世界選手権(現MotoGP)ライダーの岡田忠之氏が監督をつとめ、アジア地域各国におけるHondaのレース活動と連動しWGP世界選手権にチャレンジする若手ライダーの夢を具現化するものです。Moto2クラス参戦2年目となる中上貴晶は「イタルトランス・レーシング・チーム」から引き続き参戦、タイ人ライダーのラタパーク・ウィライローは「ホンダ・グレッシーニ・モト2」から継続参戦します。
<Moto3クラス>
多くのWGPライダーを輩出する激戦のCEVスペインロードレース選手権シリーズMoto3クラスで、昨年表彰台(3位)を獲得、シリーズランキング10位となった渡辺陽向をサポートします。
現在、WGPで活躍するダニ・ペドロサやマルク・マルケスも、このCEVスペインロードレース選手権シリーズの出身です。
◆ FIM世界耐久選手権シリーズ 鈴鹿8時間耐久ロードレース
Hondaは、第36回鈴鹿8時間耐久ロードレースをより魅力あるレースとするために、MotoGPクラスに参戦する青山博一やスーパーバイク世界選手権に参戦するジョナサン・レイ、英国スーパーバイク選手権に参戦する清成龍一、全日本ロードレース選手権に参戦する秋吉耕佑、高橋巧、アジアロードレース選手権に参戦するアズラン・シャー・カマルザマンなど、国内外の選手権で活躍するライダーの起用を計画しています。これらのライダーは、鈴鹿8耐出場経験が豊富な「エフ・シー・シー・ティーエスアール・ホンダ」や「ムサシ・アールティ・ハルク・プロ」「ホンダ・チーム・アジア」などのチームから参戦します(詳細は決定次第ご案内します)。
◆ FIMスーパーバイク世界選手権シリーズ
スーパーバイク世界選手権シリーズ(WSB)には、欧州現地法人ホンダモーターヨーロッパの「ホンダ・ワールド・スーパーバイク・チーム」が、「Pata※5」のタイトルスポンサーを受け「CBR1000RR」で参戦します。ライダーは、引き続きジョナサン・レイと、スーパーバイク世界選手権シリーズに参戦していたレオン・ハスラムを新たに加え2名体制で挑戦します。
◆ FIMアジアロードレース選手権シリーズ
アジアロードレース選手権シリーズ(ARRC)には、マレーシアの現地法人であるブンシュウ・ホンダのチームと、タイの現地法人であるエーピー・ホンダのチームが参戦します。ブンシュウ・ホンダは、アジア・ドリーム・カップでアドバイザーをつとめた玉田誠や全日本ロードレース選手権ST600に参戦した小林龍太を新たに起用します。また、昨年CEVスペインロードレース選手権シリーズMoto2クラスに参戦しランキング9位となった小山知良をサポートします。
【モトクロス】
◆ FIMモトクロス世界選手権シリーズ
モトクロス世界選手権シリーズ(WMX)には、最高峰クラスであるMX1クラスに、欧州現地法人ホンダモーターヨーロッパの「ホンダ・ワールド・モトクロス・チーム」が「CRF450R」で参戦します。
● MX1(2ストローク:175cc~250cc、4ストローク:290cc~450cc)
◆ MFJ全日本モトクロス選手権シリーズ
全日本モトクロス選手権には、「チーム・エイチアールシー」が参戦。最上位カテゴリーのIA1クラス※6で昨年シリーズチャンピオンを獲得した成田亮とランキング6位の小方誠が参戦し、IA1クラスで2年連続のタイトル獲得を狙います。また、IA2クラス※7はワークス参戦を5年ぶりに復活。昨年IA2クラス3位の田中雅己を起用し、IA2クラスにおいてもタイトル獲得を目指します。
※6 IA1クラス(2ストローク:175cc~250cc、4ストローク:290cc~450cc)
※7 IA2クラス(2ストローク:100cc~125cc、4ストローク:175cc~250cc)
【トライアル】
◆ FIMトライアル世界選手権シリーズ
トライアル世界選手権シリーズ(WCT)には、昨年に引き続き「レプソル・モンテッサ・ホンダ」が参戦。マシンは、4ストロークエンジン搭載の「Montesa COTA 4RT」を2台投入。ライダーは、6年連続チャンピオンのトニー・ボウと、昨年5位で唯一の日本人ライダーである藤波貴久の2名体制で参戦します。
7年連続のライダーズチャンピオンと8年連続のマニュファクチャラーズチャンピオンの獲得を目指します。
【ラリー】
◆ ダカールラリー2013・ペルー・アルゼンチン・チリ(ダカールラリー2013)
2013年1月に開催された「ダカールラリー2013・ペルー・アルゼンチン・チリ」に、24年ぶりにワークス参戦した「チーム・エイチアールシー」は、エルダー・ロドリゲスが7位、ハビエル・ピゾリトが8位、ジョニー・キャンベルが40位と全員完走しました。2014年は、ライダーを含め参戦体制が決まり次第発表します。
《四輪参戦体制概要》
◆ FIA世界ツーリングカー選手権(WTCC)
Hondaは、昨年10月の日本ラウンドから参戦を開始したFIA世界ツーリングカー選手権(WTCC)に、今年はワークスチームの「Honda Racing Team JAS」より、2台体制でフル参戦をします。参戦マシン「Honda Civic WTCC」は、㈱本田技術研究所(栃木県芳賀町)でレース専用に開発された直列4気筒1.6L直噴ガソリンターボエンジン「HR-412E」を搭載し、イタリア・ミラノ市郊外にあるJ.A.S. モータースポーツのファクトリーで、欧州専用シビックをベースにWTCC用レース車両として開発しました。今シーズンは、ティアゴ・モンテイロとガブリエーレ・タルクィーニの2名を起用し、ドライバーズタイトル、マニュファクチャラーズタイトルを目指します。また、ハンガリーのプライベートチーム「ゼングー・モータースポーツ」へマシンを供給します。
◆ SUPER GTシリーズ<GT500クラス>
GT500クラスは昨年に引き続き、ドライバーとチームのダブルタイトル奪還に向け「HSV-010 GT」の戦闘力をさらに向上させ、今年も5チーム5台体制で戦います。また、今シーズンも「Honda GTプロジェクト」として、㈱M-TECと㈱童夢の協力のもと、㈱本田技術研究所 四輪R&Dセンターが主体となってマシンを開発します。
◆ SUPER GTシリーズ<GT300クラス>
昨年のシリーズ中盤よりHondaと㈱M-TECとの共同プロジェクトのもと、レーシングハイブリッドシステム搭載の「CR-Z GT」をGT300クラスに投入しましたが、今シーズンからHondaはレーシングハイブリッドシステムの領域に特化した活動を展開、「チーム 無限」「オートバックス・レーシング・チーム・アグリ」の2つのプライベートチームの参戦活動をサポートします。
◆ 全日本選手権スーパーフォーミュラ シリーズ
今年より、名称がフォーミュラ・ニッポンから変更されたスーパーフォーミュラに、Hondaは㈱日本レースプロモーションを通じ、戦闘力を高めた3.4L V8エンジン「HR12E」を4チーム8台に供給し、Hondaエンジン搭載チームによるタイトル獲得を目指します。
なお、今年インディカー・シリーズにフル参戦する佐藤琢磨は、スーパーフォーミュラにも「チーム 無限」から開幕戦を含め数戦に参戦する予定です(詳細は決定次第ご案内します)。
◆ 人材の育成:Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト(HFDP)
Hondaはモータースポーツ界で活躍する有能な若手ドライバーの発掘・育成を目的に、人材育成プログラム「Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト」を展開しています。今シーズンは、全日本F3選手権に参戦する3名、ジュニア・フォーミュラレースである「フォーミュラチャレンジ・ジャパン(FCJ)」に参戦する4名をサポートします。
<全日本F3選手権>
今シーズンは全日本F3選手権に松下信冶、清原章太、野尻智紀が参戦。Hondaはこの3名のドライバーをサポートします。
<フォーミュラチャレンジ・ジャパン>
「世界で活躍する有能な若手ドライバーの発掘と育成」を目的に、自動車メーカー3社※9が設立した、ジュニア・フォーミュラレース「フォーミュラチャレンジ・ジャパン(FCJ)」に引き続き協力していくとともに、4名のドライバーの参戦をサポートします。
※9 FCJは2006年より、Toyota、Nissan、Hondaの自動車メーカー3社が協力して創設した新しいジュニア・フォーミュラカーレース。その理念は「世界で活躍する有能な若手ドライバーの発掘と育成」および「日本のモータースポーツの裾野を広げ将来を支える人材の育成」という点に置かれています
◆ 人材の育成:鈴鹿サーキットレーシングスクール(SRS)
㈱モビリティランドでは、「モータースポーツで世界に通用する選手を育成する」ことを目的として、1992年に二輪の「鈴鹿サーキットレーシングスクール ジュニア(SRS-J)」、1993年には「鈴鹿サーキットレーシングスクール カート(SRS-K)」、1995年には「鈴鹿サーキットレーシングスクール フォーミュラ(SRS-F)」を開校し、トップライダー・トップドライバーを講師に迎えて運営しています。これまでMotoGPライダーやF1ドライバーの輩出をはじめ、数多くの卒業生が国内外の二輪・四輪それぞれのカテゴリーで活躍しています。また、SRS-Fでは成績優秀者を対象に、ステップアップカテゴリーであるフォーミュラチャレンジ・ジャパン参戦のスカラシップを授与しています。
◆ インディカー・シリーズ
インディカー・シリーズは、アメリカン・ホンダ・モーターの子会社であるホンダ・パフォーマンス・ディベロップメント(HPD)が7チーム11台に2.2L V6ターボエンジン「HI13RT」を供給し、エンジンマニュファクチャラーズタイトルを目指します。
インディカー・シリーズに参戦する日本人ドライバー佐藤琢磨は、「A. J. フォイト・レーシング」に移籍し、4年目のシーズンを迎えます。
◆ アメリカン・ル・マン・シリーズ(ALMS)、FIA世界耐久選手権(WEC)
今年のALMSのLMP1※10クラスにおいては、HPDが開発した「ARX-03c」シャシーと3.4L V8エンジンである「LM-V8」を「マッスルミルク ピケット レーシング」に供給し、参戦をサポートします。またル・マン24時間耐久レースのLMP1クラスでは「ストラッカ・レーシング」と「ジェイアールエム・レーシング」に「ARX-03c」シャシーと「LM-V8」エンジンを、LMP2クラスでは「レベル5モータースポーツ」に「ARX-03b」シャシーと2.8L V6ツインターボエンジン「HR 28TT V6」を供給します。「ストラッカ・レーシング」はFIA世界耐久選手権(WEC)のLMP1クラスにも参戦します。欧州ル・マンシリーズのLMP2クラスでは、「ARX-03b」シャシーと「HR 28TT V6」を「ノーススター・モータースポーツ」に供給します。
※10 LMPとは、Le Mans Prototypeの略でル・マン・シリーズ(アメリカン・ル・マン・シリーズを含む)においてレース専用に開発された車両のカテゴリー名称。ル・マン・シリーズでは、車両規定の違いにより、LMP1、LMP2クラスに分かれます(アメリカン・ル・マン・シリーズは、2010年よりLMPクラスに統合して開催)
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