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ADACイエローエンジェル賞を受賞 ディーゼル燃料噴射システムと圧縮天然ガス【ボッシュ】
2013年2月13日
ADACイエローエンジェル賞を受賞
受賞車で際立つボッシュのテクノロジー
ディーゼル燃料噴射システムと圧縮天然ガス
● コモンレールシステム:BMW 520d EfficientDynamics Edition BluePerformanceが「カー・オブ・ザ・フューチャー」部門を受賞
● CNGシステム:フォルクスワーゲンeco up!に搭載された3気筒天然ガスエンジンが「イノベーション&環境」部門を受賞
ADAC(ドイツ自動車連盟)は先日、世界的に広く知られ、今年で9回目を迎える「イエローエンジェル」賞を発表し、ボッシュの革新的な燃料噴射テクノロジーを採用した車両2モデルが受賞しました。ボッシュのコモンレールシステムを装備したBMW 520d EfficientDynamics Edition BluePerformanceは「カー・オブ・ザ・フューチャー」部門大賞を、フォルクスワーゲンeco up!は「イノベーションと環境」部門の「ベストイノベーション」賞を獲得しました。このeco up!に搭載された3気筒天然ガスエンジンはボッシュの噴射システムを採用し、天然ガスとガソリンの噴射量を制御しています。
環境に配慮した圧縮天然ガス(CNG)の推進
ボッシュはフォルクスワーゲンとともに、eco up!の1.0リッター3気筒エンジンに採用されている燃料噴射テクノロジーの開発に取り組んできました。このためにボッシュは、 天然ガス/ガソリン用のエンジンマネジメントシステム、インジェクター、ガソリンレール、ラムダセンサーシステムと平均圧温度センサーを提供しています。このテクノロジーを搭載した車は、ガソリン、またはCNGで走行することができ、エンジン出力は50kW(68PS)/6,200rpm、最大トルクは90Nm/ 3,000rpmに達します。新ヨーロッパドライビングサイクル(NEDC)では、eco up!はわずか2.9kgの天然ガスで100 kmを上回る走行距離を実現していますが、これはCO2排出量に換算すると、1kmあたり79gに相当します。天然ガスの燃焼の場合、CO2排出量をガソリンよりも最大25%削減できるため、燃料としてのCNGは、特に環境に与える影響が少なく、車両のCO2排出量をバイオガスよりもさらに抑えることができます。また、天然ガスエンジンの効率とパワーをよりいっそう向上させるために、ターボチャージング技術と組み合わせた別のダウンサイジング手法もボッシュはすでに実現しています。
ボッシュのディーゼル燃料噴射技術が実現するダイナミックで滑らかな走り
「イエローエンジェル」賞は、BMW 520d EfficientDynamics Edition BluePerformanceにも授与されました。「カー・オブ・ザ・フューチャー」部門を受賞したこのモデルは、ボッシュのCRS2-18コモンレール噴射システムを搭載しています。噴射圧が1,800barのこのシステムはノイズと振動がかなり抑えられており、4気筒 ディーゼルエンジンのドライビングダイナミクスの向上に大きく寄与しています。このエンジンはNEDCでは100kmあたりの平均燃費はわずか4.5リッターで、135kW(184PS)を発生し、CO2の排出量は、1kmあたり119gとなります。さらに、燃費を低く抑えるために、ホイールのリムのスリム化、転がり抵抗を抑えたタイヤの採用、リヤアクスルの回転率の調整、シフトポイント表示の最適化など、さまざまな手法でエンジン周りの調整も行われています。
ドイツ自動車連盟(ADAC)から毎年授与される「イエローエンジェル」賞は自動車部門で最も権威ある賞の1つとされ、メーカーやサプライヤーはこの賞を受賞するために競い合っています。なお、この「イエローエンジェル」賞には「自動車」、「イノベーション&環境」、「フューチャー」、「品質」、「パーソナリティ」の計5つの部門が設けられています。
ボッシュ・グループ概要 The Bosch Group at a Glance
ボッシュ・グループは、グローバル規模で革新のテクノロジーとサービスを提供するリーディング・カンパニーで、自動車機器テクノロジー、エネルギー・建築関連テクノロジー、産業機器テクノロジー、消費財テクノロジーの4つの事業エリアで活動をしています。
速報値では2012年度の従業員数は30万6000人以上、売上高は523億ユーロを計上しています。ボッシュ・グループは、ロバート・ボッシュGmbHとその子会社 約350社、世界約60カ国にあるドイツ国外の現地法人で構成されており、販売、サービス代理店のネットワークを加えると、世界約 150カ国で事業展開していることになります。この開発、製造、販売、サービスのグローバル・ネットワークが、ボッシュのさらなる成長の基盤となっています。
なおボッシュでは2012年に約45億ユーロにもおよぶ金額を研究開発に投じ、さらに全世界で4,700件以上もの国際特許の基礎特許(第一国出願)を出願しています。
ボッシュ・グループの製品とサービスは、革新的で有益そして魅力的なソリューションを提供することを通して、人々の生活の質(Quality of Life)を向上することを目的としています。この方針に基づきボッシュは全世界においてテクノロジーを提供しています。それこそが”Invented for life”です。
ボッシュの起源は、1886 年に創業者ロバート・ボッシュ (1861~1942)がシュトゥットガルトに設立した「精密機械と電気技術作業場」に遡ります。ロバート・ボッシュGmbHの独自の株主構造は、ボッ シュ・グループの財務上の独立性と企業としての自立性を保証するものです。「株主(利益配当)」と「経営(議決権)」が完全に分離した、この企業形態に よって、ボッシュは長期的な視野に立った経営を行い、将来の成長を確保する重要な先行投資を積極的に行うことができるのです。
ロバート・ボッシュGmbHの株式の大半は非営利組織である公益法人「ロバート・ボッシュ財団」(持株比率92%、議決権なし)が保有しています。議決権 の大半は、株主の事業機能実行機関である共同経営者会「ロバート・ボッシュ工業信託合資会社」(議決権 93%)が保有しています。残りの株式と議決権は創業家であるボッシュ家(持株比率 7%、議決権 7%)とロバート・ボッシュGmbH(持株比率1%、議決権なし)が保有しています。
さらに詳しい情報は
▶ www.bosch.com ボッシュ・グローバル・ウェブサイト(英文)
▶ www.bosch-press.com ボッシュ・メディア・サービス(英文)
を参照してください。
このプレスリリースは2013年2月1日に Robert Bosch GmbH より発行されました。原文をご覧ください。▶
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