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クライスラー社ダッジ・ダートの内装部品にSABICの材料が採用【SABIC】

2013年1月8日

クライスラー社ダッジ・ダート2013年モデルの独創的なフローティングアイランドベゼルにSABICの材料が採用
スタイリッシュなインテリア照明に貢献

SABICのイノベーティブプラスチックス事業は、クライスラーグループ(以下クライスラー社)の「ダッジ・ダート2013年モデル」の独創的なフローティングアイランドベゼルに、高性能CYCOLOY™樹脂(PC/ABSアロイ樹脂)とGELOY™樹脂(ASA樹脂)が採用されたことを明らかにした。

近年、消費者の心を掴む自動車のインテリアデザインとして周辺光(アンビエント照明)の利用が注目されている。クライスラー社は2013年モデルのダッジ・ダートというコンパクト車をスタイルに敏感な若年層購買者向けに設計する際、SABICのイノベーティブプラスチックス事業にプラスチックによる比較的安価でスタイリッシュなインテリア照明への提案を依頼した。SABICは、クライスラー社およびMitchell Plastics社と共同で、革新的なフローティングアイランドベゼルのユニークで目を引く周辺光デザインに対して新素材、設計、開発の専門知識を提供した。ベゼルにはインストルメントクラスタおよびUコネクトメディアセンターが収納されている。フローティングアイランドベゼルは、最新型ダッジ・ダートにおけるインテリアの目玉となるものである。原材料着色成形が可能なSABICの高性能CYCOLOY樹脂とGELOY樹脂は、革新的な自動車設計の典型例ともいえるダッジ・ダート次世代インテリアの実現に寄与している。クライスラー車との共同プロジェクトの成功は、優れたデザインを可能にするSABICの自動車用途向け樹脂材料の高い性能に加え、コンセプトから生産までの全開発工程を通して、顧客と協力しサポートする同社の能力を示している。

フローティングアイランドベゼルは、ピアノブラックで強調されたベゼル表面を縁取るように周辺光でアクセントをつけると共に、柔らかなルビー色のLEDパイピングが独特の浮遊するような外観を作り出している。SABICのCYCOLOY樹脂とポリメチルメタクリレート(PMMA)は、Mitchell Plastics社によってフローティングアイランドベゼルのレンズに2色成形され、カスタムカラーに着色されたSABICのGELOY樹脂は、射出成形によってアクセントの利いたパイピングラインに成形されている。カナダのオンタリオ州を本拠とするMitchell Plastics社は、クライスラー社から2012年サプライヤー・オブ・ザ・イヤー賞を受賞している。

イノベーティブプラスチックの自動車部門マーケティング部長のV. ウママヘシュワランは、「今回のプロジェクトでは、高い称賛を受ける自動車インテリアの実現に貢献でき、またクライスラー社とMitchell Plastics社との良好な協力関係を拡大するいい機会となりました。当社は、潜在的なお客様を強く引きつけるであろうこの画期的な周辺光の設計や生産のお手伝いできたことを嬉しく思っています」とコメントする。

高性能、デザインの柔軟性

原材料着色を特徴とするSABICの材料は、システムコストを削減しながら美しい外観を実現できる。2次着色加工工程の手間を省くことにより、1部品当たり約1〜3ドルのコスト削減も可能にした。さらに塗料レスのアプローチで揮発性有機化合物(VOCs)が大気中に放出されることを防ぐことにより、環境支援にも貢献する。

SABICのエンジニアは、製品開発からその商品化に至るまで、クライスラー社とMitchell Plastics社と密接に協力した。SABICチームは、まずクライスラーのデザイナーおよびエンジニアとコンセプトの実現性について協議し、その後Mitchell社のチームと最終デザイン、材料選択、生産供給に取り組んだ。

SABICの材料はフローティングアイランドベゼルに加え、ダッジ・ダート2013年モデルのヘッドライト、リア・シグナルランプ、フロントグリル、エクステリアトリム、タンクフラップ(給油口のふた)にも採用されている。

SABICの自動車業界向け製品についての追加情報は、www.sabic-ip.com をご覧ください。
技術関連のお問い合わせに関しては、 www.sabic-ip.com/prtechinquiry からご連絡ください。


* ™マークが付された標章はSABICの商標です。
* SABICはSABICホールディングヨーロッパBVの商標です。

SABICについて

SABIC(Saudi Basic Industries Corporation)は世界トップの石油化学企業の1つ。ポリエチレン、ポリプロピレン、および他の高機能樹脂、グリコール、メタノール、ならびに肥料のメーカーとして世界のマーケットをリードする企業の1つである。

2011年のSABICの純利益はSR292.4億(78億米ドル)を記録し、同年総売上高はSR1,899億(506.4億米ドル)、2011年末時点の総資産はSR3,327.8億(887.4億米ドル)である。

SABICは、基礎化学品、ポリマー、高機能化学品、肥料、金属、イノベーティブプラスチックス事業を展開し、研究施設としてサウジアラビア、米国、オランダ、スペイン、インド、および韓国に17の充実した専門のテクノロジー&イノベーションセンターを配置している。SABICは世界40か国以上で展開、全世界でおよそ4万人の従業員を雇用している。

SABICはサウジアラビア、アメリカ大陸、ヨーロッパおよびアジア太平洋地区を拠点に生産活動を行っている。

リヤドに本拠地を置くSABICは、1976年にサウジアラビア政府が石油産出に伴って発生する炭化水素ガスを化学物質、ポリマー、肥料生産の主要原料にすることを決定した際に設立された。サウジアラビア政府はSABIC株の70%を所有し、残りの30%はサウジアラビアの個人投資家および他の湾岸協力会議(Gulf Cooperation Council)諸国が保有している。

SABICのイノベーティブプラスチックス事業について

SABICのイノベーティブプラスチックス事業は、80年の操業実績を持つエンジニアリングプラスチックの大手グローバルサプライヤーで、お客様の緊急な課題を解決する画期的なソリューションを提供している。現在、同社の売上は数十億ドルに上り、世界35か国で約9000人の従業員を雇用している。SABICのイノベーティブプラスチックス事業は、お客様とのコラボレーションや新しいポリマー技術、グローバルアプリケーション開発、加工技術、および環境に配慮したソリューションへの継続的な投資により、自動車、エレクトロニクス、建築/建設、輸送、医療などの幅広い市場をターゲットに、今後もプラスチック業界のリーダーであり続ける。同社の幅広い製品ポートフォリオには、熱可塑性樹脂、コーティング、特殊コンパウンド、フィルム、シートなどがある。SABICのイノベーティブプラスチックス事業(www.sabic-ip.com)は、Saudi Basic Industries Corporation(SABIC)の完全子会社である。



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