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民生用品市場向け新型自動電線処理機を開発【新明和工業】

2012年11月30日

- 業界最高クラスの処理能力と高生産性を実現 -

新明和工業㈱(取締役社長  大西  良弘)は、このたび、ワイヤーハーネス(組電線)に使用される電線の測長、切断、端末加工を行う自動電線処理機「TR500」を開発、12月3日から販売を開始します。

近年、中国を中心とした新興国において家電やAV機器等の民生品用市場は急速に拡大しています。加えて、デジタル化の促進に伴って、機器の小型化及び軽量化、更にはデータの大容量化と処理能力の高速化が求められています。それに伴い、自動電線処理機には、これら機器の“血管”とも言えるワイヤーハーネスの多品種小ロット対応に加え、高品質な加工が求められています。

「TR500」は、民生用品市場向けに開発した新機種で、端子メーカー等各社の純正アプリケータを搭載した場合の一本処理方式では、業界最高クラスの最大加工能力6,000本/時を実現するとともに、加工前の準備や電線交換に要する段取り換え時間の短縮等により、電線加工の実生産高を大幅に向上した点が特長です。

本製品では、プラットフォームの刷新により、搬送ユニットには「旋回+Y軸」機構を採用、また、新開発の制御装置と最新のサーボモータの採用で高速・高精度化を実現し、その結果、最大加工能力が従来機比1.3倍と大幅に向上しました。また、電線交換時間も電線を通す個所を半分にするなど工夫し、段取りに要する時間を半減しました。
また、電線を計測する測長ユニットは、新設計のベルトフィード機構により、デリケートな電線の高速送りを可能にし、切断長の精度と安定性を向上させるフィードバック補正制御も搭載しています。

当社は2009年、中国でワイヤーハーネスの加工を行う企業向けの自動電線処理機を製造・販売する現地法人を中国上海市に設立し、同市場を開拓してきました。今般の新機種投入により、更なるシェア向上を図るとともに他地域への輸出も視野に入れ、事業規模拡大に積極的に取り組んでまいります。

「TR500」の特長

■ 最大6,000本/時と業界最高クラスの加工能力実現により、実生産高がアップ
・ 各ユニットの適正化を追求し、プラットフォームを刷新。
【搬送ユニット】    「旋回+Y軸」機構の採用により高速化しても高精度な加工を実現
【カッタユニット】    高精度・高速制御の切断を実現する最新のサーボモータを駆動機構に搭載
【測長ユニット】    新設計のベルトフィード機構が、デリケートな電線の高速送りを実現。フィードバック補正制御の搭載により、特に長い切断長加工時の精度と安定性が向上

■ メンテナンス性の向上
(1)耐久性の向上
・故障停止による時間ロスとメンテナンス費用を削減
(2)カッタユニット
・刃の交換が容易な機構
・フロント/リアのストリップ刃、切断刃の各6枚を独立構造にしたことで、刃の個別交換が可能
(3)グリスアップ個所を半減(従来機種比)
・従来機「TR201」の19カ所に対し、「TR500」は8カ所と半減

1. 販売開始日
2012年12月3日

2. 価格
690万円(標準仕様/税別)

3. 主な販売先
ワイヤーハーネスメーカー、ワイヤーハーネス加工メーカー

4. 販売目標
2013年度 150台

5. 諸元
新型両端端子打機「TR500」標準仕様

本件に関するお問い合わせ先

【製品に関するお問い合わせ先】
〒230-0003
神奈川県横浜市鶴見区尻手3-2-43
新明和工業㈱  産機システム事業部
線処理システム本部  カスタマーサポート部
TEL : 045-584-1321
E-mail :  awp.cs@shinmaywa.co.jp

「自動電線処理機ウェブサイト」 : http://www.shinmaywa.co.jp/awp/index.htm



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