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次世代の燃費基準を満たす世界最先端のパワートレイン・マイクロコントローラを開発【フリースケール・セミコンダクタ・ジャパン】

2012年12月5日

次世代エンジン・アプリケーションに最高水準の性能、機能安全、セキュリティをもたらす
クアッドコア・マイクロコントローラ「Qorivva MPC5777M」

フリースケール・セミコンダクタ・ジャパン㈱(本社:東京都目黒区下目黒1-8-1、代表取締役社長:ディビッド M. ユーゼ、以下 フリースケール)は、包括的なQorivva(コリーヴァ)製品ラインの最新メンバとなる新しいマルチコア・マイクロコントローラ「Qorivva MPC5777M」を発表しました。この先進的なマイクロコントローラ・ファミリにより、比類のない性能を備えた次世代エンジン管理ソリューションが実現でき、自動車メーカー各社は、世界各地の自動車燃費/安全基準を満たすことができます。

今日の自動車メーカーは、政府と一般ユーザの双方から、燃費を向上させつつ、汚染物質の排出を削減するようプレッシャーを受けています(たとえば、アメリカでは2025年までに54.5MPG(約23km/L)の燃費基準が期待されています)。この要求に応えるため、エンジン燃料プロセス全体がコンピュータで厳密に制御されるようになっています。

主に電気自動車の登場に伴う燃料の選択肢の増加や安全基準の厳格化により、自動車メーカーは、ますます高度化するパワートレイン・プラットフォームに対応するための技術革新や創造性が求められています。パワートレイン市場のパイオニアであり、現在もリーダーとして市場を牽引するフリースケールは、このようなニーズの増大を以前より予想しており、世界中の自動車メーカーや車載機器メーカーとの協業を続け、2025年以後の基準をも満たすコントローラの開発に取り組んできました。

次世代の燃費/安全基準に適合するQorivva MPC5777Mは、従来型のディーゼル/ガソリン直噴システムだけでなく、ハイブリッド電気自動車やプラグイン電気自動車にも対応します。MPC5777Mマイクロコントローラは、業界で最高の公式性能ベンチマーク・スコアを記録したフリースケール製マイクロコントローラ「Qorivva MPC5674F」に比べて3倍の性能を発揮します。比類のない水準の性能を活用することで、自動車メーカーは、燃費改善と汚染物質の排出削減を同時に実現することができます。この最新マイクロコントローラは、スマートなオンチップ・パーティション設定が可能なため、高性能動作と低消費電力動作の切り替えをほぼ瞬時に行い、高度化する車両電気系統に加わる負荷を軽減します。

フリースケールの副社長兼オートモーティブ・マイクロコントローラ・ディビジョンのジェネラル・マネージャであるレイ・コーニンは、次のように述べています。「世界のパワートレイン市場が進化を続ける中、フリースケールは、お客様のニーズを先取りするべく、たゆまぬ努力を通じて、将来のエンジン制御開発に求められる価値と機能を提供します。新しいQorivva MPC5777Mは、先日発表したContinental製電子ブレーキ・システム向けマイクロコントローラとともに、車載エレクトロニクスの最先端領域におけるフリースケールのリーダーシップを実証するものです。」

自動車メーカーとシステム・サプライヤにとって、機能安全とセキュリティはますます重要なテーマになっています。MPC5777Mは、フリースケールのSafeAssure機能安全ソリューションの最新メンバでもあり、ISO 26262機能安全規格に準拠するよう、一から定義と開発が行われています。MPC5777Mを採用することで、次世代パワートレイン・コントローラに機能安全技術を組み込み、ASIL-Dに準拠させることが可能です。また、ハードウェアレベルでさまざまな主要機能が搭載されているため、安全性に優れたソリューションが開発できます。

今日、自動車の内部では膨大な量のデータが行き交っており、制御システムをソフトウェア攻撃から保護するためのセキュリティ機能が欠かせなくなっています。MPC5777Mマイクロコントローラは、ハードウェア・セキュリティ・モジュール(HSM)を備えており、ハッカーによるエンジン制御ユニットの乗っ取りを防ぎます。また、タンパー検知機能により、不正なコード変更、電力修正、排出改ざんからシステムを保護します。

設計の製品化を加速させるため、フリースケールは、パワートレイン開発向けの包括的な開発ツール・ソリューションを提供します。ソフトウェア・ライブラリやソフトウェア/ハードウェア統合を実現したリファレンス・デザインを幅広く提供しまう。また、Green HillsやLauterbachといったパートナー企業からも、先進的な開発ツール・スイートが広範に提供されます。
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供給

フリースケールは、Qorivva MPC5777Mファミリに加え、同じPower Architecture®テクノロジをベースとするMPC5744KファミリとMPC5746Mファミリも開発しています。今回の新製品により、2.5~8MBのシームレスなメモリ・スケーラビリティが実現するため、お客様は、製品ラインの拡張や多様化に合わせて、容易に性能を調整することができます。MPC5777Mマイクロコントローラは現在、特定顧客向けにアルファ・サンプルを出荷中です。一般向けのサンプル出荷は、2013年第3四半期に開始する予定です。MPC5744Kは現在、特定顧客向けにアルファ・サンプルを出荷中です。一般向けのサンプル出荷は、2014年に開始する予定です。

フリースケールSafeAssureプログラム : 機能安全の容易な実現に向けて

フリースケールのSafeAssure機能安全プログラムは、国際標準化機構(ISO)のISO 26262や国際電気標準会議(IEC)のIEC 61508といった機能安全規格に準拠したシステムの開発を支援します。このプログラムは、機能安全の実装を最適にサポートするフリースケールのハードウェア/ソフトウェア・ソリューションを対象としており、豊富な開発ツール・セットを備えています。詳細については、www.freescale.com/SafeAssureのWebサイトをご覧ください。

フリースケール・セミコンダクタについて

フリースケール・セミコンダクタ(NYSE:FSL)は、先進の自動車、民生、産業、およびネットワーク市場において、業界を牽引する製品を提供する組込みプロセッシング・ソリューションの世界的リーダーです。マイクロプロセッサ、およびマイクロコントローラ、センサ、アナログ製品やコネクティビティといった私たちの技術は、世界中の環境、安全、健康を向上させ、そしてそれらをよりつなげるイノベーションの基盤となります。また、オートモーティブ・セーフティ、ハイブリッドや電気自動車、次世代のワイヤレス・インフラストラクチャ、スマートエナジー、ポータブル医療機器、家電やスマート・モバイル製品といったアプリケーション向けの製品を提供しています。フリースケールは、テキサス州オースチンを本拠地に、世界各国で半導体のデザイン、研究開発、製造ならびに営業活動を行っています。詳細は、http://www.freescale.com/(英語)、またはhttp://www.freescale.com/ja/(日本語)をご覧ください。


FreescaleならびにFreescaleのロゴマークは、米国、またはその他の国におけるフリースケール社の商標、または登録商標です。Power Architecture、Power.org ならびにPower、Power.orgのロゴマーク、関連するマークはPower.orgの商標であり、ライセンスのもとに使用されています。文中に記載されている他社の製品名、サービス名等はそれぞれ各社の商標です。



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