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Nissanデルタウイング、英オートスポーツ誌のパイオニアリング&イノベーション大賞を受賞【日産自動車】
2012年12月4日
モータースポーツ界のオスカーとも言われる英国・オートスポーツ大賞、2012年の授賞式が12月2日に英国・ロンドンにあるグロブナーハウスホテルで開かれ、Nissanデルタウイングがパイオニアリング&イノベーション大賞を受賞しました。
Nissanデルタウイングは、行く先々でメディアの見出しを飾り、レビューに取り上げられ、そして大きな反響を巻き起こしました。ワクワクするようなイノベーションをもたらす企業として知られる日産は今シーズンを通じて、このプロジェクトで大きな話題を提供しモータースポーツのファンを盛り上げると同時に、モータースポーツ以外のファン層からも、そのユニークなデザインで注目を集めました。
今回の授賞式では、Nissanデルタウイング初のドライバーであるマリノ・フランキッティが、デルタウイングのデザイナー、ベン・ボウルビーに大賞トロフィーを授与しました。
「デルタウイングはこれまでに参戦したふたつのレースではいずれも章典外での参加でしたが、産業界とメディア界にこのプロジェクトの偉大さを評価していただいたことは、本当に価値のあることです」とボウルビー。「正直に言えば、私は人生の中でこれほど素晴らしいことをやり遂げたことはありません。Nissanデルタウイングは効率化に特化したプロジェクトで、このマシンが将来のモータースポーツのスタイルとして活躍してくれることを期待します」
「このマシンの開発に当たっては実に多くの人々が中心となって活躍してくれましたが、なかでもデルタウイングレーシングカーにガレージ56の機会を与えてくれたドン・パノス氏、そしてACOには心から感謝申し上げます。日産とミシュランとの連携も不可欠でした。両社が大きな信頼を寄せてくれたことで、このマシンが実現したと言ってもいいほどです。多くの人々がこのマシンはうまくいかないと疑心暗鬼になっていたころ、両社はプロジェクトへの参加を決めてくださったのです」
Nissanデルタウイングは、現代のル・マンスポーツカーのパフォーマンスを有しながら、必要とする燃料とタイヤは通常の半分。パワー、空力、車重も半分という独特のマシンです。
「パイオニアリング&イノベーション大賞は、レースカー内部の、人々が目にすることも理解するのも難しいようなものが代々受賞してきました。これに比べ、今回のデルタウイングはわかりやすさの面で非常に際立っていました。」と英国オートスポーツ誌編集長、アンドリュー・バンデ・バーグは語りました。
「熱心なモータースポーツファンであろうとなかろうと、またモータースポーツにまったく興味のない人であっても、このマシンがこれまでとは全く違うことは一目瞭然です。これこそ、このプロジェクトに関わったすべての人々にとっての名誉なのです。このマシンは、本誌の読者からも大きな注目を集めました。今後、このマシンが再び実戦に登場する日を楽しみにしています」
Nissanデルタウイングへの賞賛はこれだけではありません。同車は既にEVOマガジンのイノベーション大賞を受賞しているほか、オートモバイル誌のレーシングカー・オブ・ザ・イヤー、ポピュラーサイエンス誌のBest of What’s Newにも選ばれています。また、ベン・ボウルビーは、ロイヤルオートモバイルクラブからシムス勲章を授与されたほか、レーステック誌が世界トップのレーシングエアロダイナミクス技術者に贈るディノ・トソ大賞も受賞しています。
「昨晩は、恐れることなく自らのイマジネーションを活かした多くの人々が費やした長年の努力が実った日となりました」と日産グローバルモータースポーツディレクターのダレン・コックスは語っています。「Nissanデルタウイングは、マシンデザインの点で間違いなく革新的ですが、プロジェクトそのものとファンのみなさんの興味を惹きつけてきた姿もまた、革新的なのです。私たちはみなさんと共に、このチャレンジを楽しむ事ができました」
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