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プレス加工性に優れた高伸び型780MPa級高張力合金化溶融亜鉛めっき鋼板が車体骨格部品に初採用【JFEスチール】
2012年11月29日
~高伸び型ハイテンGA鋼板のラインナップ拡充~
当社は自動車の車体骨格部品向けに従来よりも伸び特性に優れた590~980MPa級の高張力合金化溶融亜鉛めっき(ハイテンGA)鋼板の開発を完了し、このたび780MPa級ハイテンGA鋼板が、乗用車の骨格部品に採用されました。当社の高伸び型780MPa級ハイテンGA鋼板が採用されたのは初めてです。
自動車の車体強度や耐衝突特性を支える骨格部品では、軽量化を目的とした鋼板の高強度化ニーズが高まっています。しかし、一般に鋼板の強度が上がるとプレス加工に必要な延性(伸び)が低下するため、高強度鋼板における伸び特性の向上が求められていました。当社は独自のプロセス技術の導入により、新しい成分設計に基づくハイテンGA鋼板を開発し、従来に比べて平均値で約2割の伸び特性の向上を実現しました。これにより、プレス加工が困難であったため従来590MPa級に留まっていた車体骨格部品について、780MPa級の高張力鋼板を積極的に適用することが可能となり、軽量化(薄肉化)に大きく寄与しています。
これらの特性が評価され、このたび乗用車の骨格部品に780MPa級ハイテンGA鋼板が採用され、当該部品における強度向上及びプレス品質の安定化が図られています。当社は既に上記と同様に従来よりも伸び特性を向上させた590MPa級ハイテンGA鋼板を商品化し、980MPa級ハイテンGA鋼板までの開発も完了しています。
当社ではこのような材料の適用を複数の自動車メーカーと共同で検討しており、今後も引き続き車体骨格部品への採用範囲の拡大を図るとともに、更なる高性能な高張力鋼板の開発に努め、軽量化をはじめとするお客様からのご要望にお応えしてまいります。
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