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日産自動車と清華大学蘇州自動車研究院、包括的連携に関する覚書を締結【日産自動車】
2012年11月29日
~共同研究をはじめとした産学連携を開始~
日産自動車㈱(本社:神奈川県横浜市西区 社長:カルロス ゴーン)と清華大学蘇州自動車研究院※(中華人民共和国江蘇省蘇州市 院長:成 波)は、将来の自動車関連技術に関する研究及び人材の交流において、包括的な連携を図ることで合意し、本日、同連携に関する覚書を締結したと発表しました。今回の覚書締結により、両者はより戦略的な共同研究の推進を図るとともに、それぞれの強みを活かす相互人材交流も実施していきます。
日産は、将来のモビリティ社会に貢献する新たな価値創造を目指し、世界最大の自動車市場に成長した中国において、同国特有の課題の検証、解決を目的とした先進技術の研究を行うために、現地での強力なパートナーが必要と考えました。このため、これまでも、自動車技術に関して数多くの共同研究を実施し、成果を上げてきた清華大学を母体とする蘇州自動車研究院とパートナーシップを結び、共同で多面的な研究活動を実施するための包括的連携を行うことを決めたものです。
包括的連携の内容や運営に関する詳細は、今後、日産、蘇州自動車研究院、両者の代表者から構成されるステアリングコミッティーで協議される予定です。
尚、包括的連携の概要は以下の通りです。
(1)研究における連携
・ 共同研究のニーズ・シーズのマッチングを図る情報交流の拡大
・ 共同研究アイテムの評価・検討
(2)人材の交流
・ 日産から、蘇州自動車研究院への客員研究員の派遣
・ 蘇州自動車研究院から、日産へのインターンシップ生の派遣
今回のパートナーシップに関し、日産の総合研究所担当執行役員である浅見孝雄は、「清華大学と日産自動車は、長年にわたる連携を通じ、大きな研究成果をあげてきました。現在、弊社の総合研究所は、将来のモビリティ社会に貢献する新たな価値創造に向け、オープンかつグローバルに研究を行なっています。今回の清華大学蘇州自動車研究院との連携により、相互の強みを活かしたユニークな研究活動を推進していきたいと考えています。」と述べました。
蘇州自動車研究院の成院長は、「当研究院は、中国自動車産業の発展における重要なサポーティングプラットフォームとなるように活動しています。日産と展開する包括的な連携は、当研究院が将来自動車の開発レベル、産業サービス能力を引き上げることが可能となる重要なチャンスと捉えています。」と述べました。
江蘇省蘇州市の蘇州呉江経済技術開発区管理委員会の盛紅明副書記は、「蘇州は中国経済の最も発達している長江デルタの中心部に位置し、そのメリットが明らかです。現在、蘇州自動車研究院は著しく発展しており、日産との連携は、地域経済の発展と産業構造のレベルアップにとって重要な役割を果たすことになるでしょう。」と述べました。
※2011年7月1日に設立された清華大学に所属する独立法人。蘇州市から経費や用地の提供、減税優遇政策等のサポートをうけ、自動車企業と提携し、自動車関係の応用技術と製品技術の研究開発を行う。
※日産自動車株式会社総合研究所の取り組みについての詳細情報は下記を参照ください。
http://www.nissan-global.com/JP/NRC/
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