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車載・監視カメラ向けCMOSイメージセンサ市場に参入【東芝】

2012年11月15日

2014年度にシェア30%を目指す

当社は、今後成長が見込まれる車載・監視カメラ向けのCMOSイメージセンサ市場に参入します。第一弾として、明暗差が大きい場所でも高品質な画像注1が撮影できる当社独自のHDR撮影機能注2を搭載したCMOSイメージセンサを製品化し、2013年3月に量産を開始します。今後ラインアップを強化し、2014年度にはシェア30%を目指します。注3

新製品は、当社独自のHDR撮影機能を採用しており、車庫やトンネルなど明暗差が大きい場所でも高品質な画像を撮影できます。また、本製品は大きな画素ピッチ(5.6um)を採用することで月明かりの下注4のような微小な光の下でも被写体を明るく映し出すことができます。さらに、当社独自の高信頼性プロセスを採用しているため10年連続・24時間稼働注5が可能です。

近年、自動車市場において安全性能向上のために、車後方の様子を映したり、アラウンドビュー注6を生成する先進運転支援システム向けにカメラを搭載する車種が増加しています。また、監視カメラ市場においてはアナログカメラから高性能なデジタルカメラに置き換わる傾向があります。車載カメラと監視カメラは、携帯電話向けのカメラに比べ、長時間稼働が要求されます。

車載・監視カメラ向けCMOSイメージセンサ市場は2014年度に現在の約2倍に成長注7すると予測されており、当社は今後も市場ニーズにマッチした新製品を開発・販売することで事業を強化していきます。


注1  ダイナミックレンジ100dB相当。(当社計算方法による)
注2  High Dynamic Rangeの略で、明暗コントラスト比のこと。
注3  車載・監視カメラ向けのCMOSイメージセンサ市場。
注4  約0.2lux相当。
注5  使用の環境により、稼働時間が変動する場合があります。
注6  4つのカメラで撮影した映像を処理し、上空から車を見下ろすような合成映像。
注7  当社調べ。

新製品の概要

新製品のおもな特長

1. HDR撮影機能を搭載
HDR撮影機能は、明暗コントラスト比が高い被写体において、明暗諧調を広げて被写体を自然に映し出す機能です。当社は、ライン毎に短時間露光と長時間露光を同時に撮影し合成を行う2重ライン露光方式を採用しています。これにより、静止したシーンのみならず、動画での明暗コントラスト比の大きい被写体でも、100dB相当注8の階調の広い画像を映し出すことができます。例えば車庫からバックで車を出庫する際、HDR撮影機能の無いセンサでは、通常、外の明るさに対し車庫内は暗く見づらくなりますが、HDR撮影機能を用いることで、外部も内部も鮮明に映し出すことが可能になります。


注8  当社計算方法による。


2. 5.6umの画素ピッチによる高感度を実現
大きな画素ピッチ(5.6um)を採用することで、従来のセンサでは捉える事が出来なかった微小な光を捉える事が可能になります。例えば月明かり下(約0.2lux相当)などでも、被写体を明るく映し出すことが可能です。


3. アナログ出力を装備
YUV等のデジタル出力に加え、NTSC/PAL形式のアナログ出力を備えているので、既設の表示パネルへの接続が可能になります。


4. 単一電源電圧(3.3V)に対応
外部からの電源を3.3V単一電圧とすることで、レギュレータなど部品点数を削減させ、実装基板の小型化が可能になります。

新製品のおもな仕様

新製品に関するお客様からのお問い合わせ先

イメージセンサ営業推進担当
TEL : 044(548)2825


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