ニュース
トヨタ・モビリティ基金、米国カリフォルニア州サンノゼ市においてAIとコンピュータービジョン技術を活用した道路の安全性を高めるプロジェクトを開始
2024年8月2日
トヨタ・モビリティ基金、米国カリフォルニア州サンノゼ市において
AIとコンピュータービジョン技術を活用した道路の安全性を高めるプロジェクトを開始
一般財団法人トヨタ・モビリティ基金(Toyota Mobility Foundation、以下「TMF」)は米国カリフォルニア州サンノゼ市とUS Igniteと共同し、すべての人にとって道路を安全で渋滞の少ないものにすることを目的とし、先進的な人工知能(AI)とコンピュータービジョン技術を活用したプロジェクトを開始しました。このプロジェクトは、2025年12月までの期間で、自転車や歩行者など交通弱者に影響を及ぼす可能性のある道路障害物やその他の道路上の危険を自動的に検出し、撤去することに取り組みます。
※1US Ignite : 地域社会が技術革新の難題に取り組むことを支援する非営利団体。今回のプロジェクトでは公共安全、交通、ネットワーク通信、市民参画、AIに関するリソース、などの専門知識によりサンノゼ市を支援。
サンノゼ市では、自転車専用レーンへの違法駐車や、マットレスや家具などの廃棄物の投棄が道路利用者にとって大きな危険となっていることが課題となっており、この問題に対処するため、本プロジェクトでは市民のプライバシーを守りながら、AIとコンピュータービジョン技術を活用し自転車専用レーンの障害物を迅速に特定し、撤去につなげることにより、市民サービスの向上・改善に取り組みます。
100万人近い人口を擁するサンノゼ市は、米国で最も多様性に富んだ大都市のひとつであり、北カリフォルニア最大級の都市で、全米でも13番目に大きな都市です。サンノゼ市は、世界的なイノベーションの中心地へと変貌を遂げ、その結果、世界最大級のテクノロジー企業や専門知識が集積しています。この取り組みは、サンノゼ市の安全性、公平性を優先する「San José 2025 Better Bike Plan」や、交通死亡事故と重傷者をゼロにする「Vision Zero San José」に沿ったものです。
AI搭載カメラを装着したサンノゼ市保有車両① |
AI搭載カメラを装着したサンノゼ市保有車両② |
なお、本プロジェクトは2021年よりTMFが取り組んでいるモビリティシステムに関するプロジェクトである「Together in Motion」のひとつで、そのコンセプトは、ステークホルダー(行政、公共機関、民間、非営利団体)と協働で、モビリティのイノベーション促進や、先進モビリティ技術の研究開発推進としています。
トヨタ自動車は創業以来、お客様、ビジネスパートナー、従業員、そして地域社会等、全てのステークホルダーを尊重しながら、自動車を通じた豊かな社会づくりを目指して事業活動を行なっています。そして、より公益的な活動を行うことを目的に、2014年8月、TMFを設立しました。TMFでは、モビリティを通じた豊かな社会づくりへの貢献に向けて、世界中で移動課題への対応をはじめとした幅広いプロジェクトに取り組んでいます。
TMFは、幅広いプロジェクトを通じて培った技術やノウハウを活用し、多様なパートナーとの協議を通して、国連が定めるSDGs(持続可能な開発目標)の考え方にも沿った活動を進め、持続可能な社会の実現に向けて貢献していきたいと考えています。 |
問い合わせ先)一般財団法人トヨタ・モビリティ基金
TEL:070-8713-6183
(受付時間:8:45~17:45 土・日祝日除く)
E-mail:info@toyota-mf.org
参考資料
プレスリリース
トヨタ自動車株式会社 ホームページはこちら