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樹脂およびゴムなどの「高分子材料の劣化評価サービス」を拡充【OKI】
2024年6月18日
樹脂およびゴムなどの「高分子材料の劣化評価サービス」を拡充
自動車産業をはじめとする分野での高分子材料の採用と製品の耐久性向上を支援
物理的な特性評価を行う硬度測定の様子 |
OKIグループで信頼性評価と環境保全の技術サービスを展開するOKIエンジニアリング(社長:中井 敏久、本社:東京都練馬区、以下OEG)は、6月19日より、樹脂およびゴムなどの高分子材料(注1)の化学的および物理的劣化を評価する「高分子材料の劣化評価サービス」を拡充します。本サービスは、環境試験設備を活用して劣化試験から特性評価に至るまでワンストップで提供し、お客様の高分子材料の採用および製品の耐久性向上を支援するものです。試験から評価まで含めたサービス全体で2024年度に5,000万円の売り上げを目指します。
環境保護意識の高まりとともに、各産業界では高分子材料をはじめとしたサステナブル材料(注2)の利用検討が進んでいます。特に自動車分野では、マルチマテリアル化(注3)の推進から、新規材料の採用に向けた評価が活発化し、材料の劣化傾向を確認したいというニーズが増加しています。さらに、自動車製品の開発サイクル短縮のため、試験から劣化評価まで一気通貫でサポートするサービスの需要が高まっています。
これまでOEGは、オゾン試験、耐候性試験(注4)、FT-IR(注5)による化学的特性評価など、高分子材料の劣化試験を提供してきました。今回、新規採用材料の劣化傾向を確認したいというニーズに対応し、熱的劣化を促進する「熱老化試験」および物理的特性を評価する「硬度測定サービス」を追加しました。これにより、高分子材料の劣化試験から物理・化学的な特性評価までをワンストップで対応可能となり、お客様の効率的な評価データの取得を支援し、材料選定や製品開発サイクルの短縮に貢献します。
今後、OEGは高分子材料における劣化評価サービスを始めとする各種ワンストップサービスを拡充していきます。一般産業および自動車産業におけるサステナブル材料の採用評価や製品の耐久性向上に寄与し、広範囲なサービス提供を通じて持続可能な社会の実現を目指します。
販売計画
標準価格
販売目標 サービス提供開始時期 |
個別見積
年間5,000万円 2024年6月19日 |
用語解説
注1:高分子材料
ポリマーとも呼ばれ、多数の原子が共有結合でつながった大きな分子により構成される材料のこと。一般的に樹脂やゴムは高分子材料に含まれる。
注2:サステナブル材料
自然環境に配慮した素材、環境負荷の少ない素材のこと。
注3:マルチマテリアル化
特性の異なる材料を適材適所で組み合わせる、または複合化することで、高強度化や軽量化を実現する技術のこと。
注4:耐候性試験
自然環境に起因する劣化への耐性を短時間に評価するために、太陽光に近似した人工光源の照射や、断続した水の噴射を行う試験のこと。
注5:FT-IR(フーリエ赤外分光分析)
試料に赤外線を照射し、反射または透過した赤外吸収スペクトルを取得する。その赤外吸収スペクトルパターンから、試料の成分の系統を特定する分析方法。
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