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自動車向け「高信頼性クラッチプーリユニット」を開発【日本精工】

2012年11月14日

~クラッチ係合性能の改善により、エンジンの信頼性向上に貢献~



日本精工㈱(本社:東京都品川区、代表者:取締役  代表執行役社長  大塚  紀男、以下NSK)は、クラッチ機能を向上した「高信頼性クラッチプーリユニット」を開発しました。NSKは、拡大している自動車向けクラッチプーリ市場で本製品の拡販を図り、本製品の売上として2016年にグローバルで24億円/年を目指します。

開発の背景

自動車エンジンの補機ベルトとプーリのスリップ音防止、補機ベルトの寿命延長、低温時のエンジンの始動性確保を目的に、自動車オルタネータ用プーリに一方向クラッチ機能を有した、クラッチプーリユニットが採用されており、エンジンの回転変動が大きいディーゼルエンジンを中心に高い需要があります。

近年、エンジンのダウンサイジングによりガソリンエンジンの回転変動も増大し、また、部品の電動化に伴ってオルタネータも大型化しています。そのため、使用条件の過酷化に対応できる高い信頼性を持ったクラッチプーリが求められています。

今回NSKは、従来からの内部設計の最適化に加え、新開発のグリースを採用することで、クラッチ機能を向上させたクラッチプーリユニットを開発しました。


本製品の特長

(1) 極低温環境下におけるクラッチ係合*1限界の向上
低温におけるグリースのトラクション*2性能の向上により、-40℃環境下でもクラッチ係合機能を維持します。

(2) 耐久性の向上
内部設計の最適化により、係合の際の発熱を最小化することで、クラッチ機能損失までの耐久性を、従来に比べ約3倍に向上させました。

*1 : 係合 : クラッチが噛むこと。
*2 : トラクション : グリース膜を介した伝達力。


本製品の効果

本製品を使用することにより、過酷な使用環境においても、信頼性の向上に貢献します。


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