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プロロジス、米国最大のEVトラック用マイクログリッドを活用し、マースクグループ専用のEVトラック用充電デポを立ち上げ
2024年6月4日
プロロジス、米国最大のEVトラック用マイクログリッドを活用し、
マースクグループ専用のEVトラック用充電デポを立ち上げ
~9MW、96台の大型トラックを同時に充電可能~
物流不動産の所有・運営・開発のリーディング・グローバル企業であるプロロジス(NYSE:PLD、日本本社:東京都千代田区丸の内)と、米物流大手のパフォーマンスチーム社(海運コングロマリット、マースク社傘下の物流企業)は、南カリフォルニア最大の大型電気自動車(EV)の充電デポを立ち上げたことを発表しました。
デンカー充電デポ |
このたび開設した「デンカー充電デポ」は、ロサンゼルス港とロングビーチに近くに立地し、米国最大のEVトラック用マイクログリッド(小規模電力網)から電力供給を受けます。ロサンゼルスのハーバー高速道路のすぐ側のデンカー通りにあり、州間高速道路405号線とカリフォルニア州道91号線から8km圏内に位置しています。
プロロジスとパフォーマンスチームは、最大96台のEVトラックを同時に充電することができるこの施設をわずか5か月で開発しました。パフォーマンスチームは、航続距離(一充電走行距離)386km、90分で最大80%まで充電できるボルボ社製EVトラック“VNR Electric”を使用します。
■ エネルギー供給の課題をイノベーションで克服
カリフォルニア州政府は、ディーゼルトラックの販売を中止し、2035年までに電気貨物トラック、2045年までに電気大型トラックへ移行することを求めています。企業は業務運営のために充電インフラに投資しており、このプロジェクトは州の目標を達成するために欠かせない重要なインフラとなります。
電力会社が電力系統の増強に取り組んでいる一方で、プロロジスやマースクなどの企業は、EVトラックをすぐに走らせることができる革新的で独創的な解決策を求めて、カリフォルニアに多額の投資を行っています。電力系統の増強には2年程度の時間が必要となります。そこでプロロジスは、デンカー充電デポの開発プロジェクトを速やかに進行し、トラックが路上を走れるようになるまでの時間を短縮するために充電インフラを設置しました。
プロロジスはメインスプリング・エナジー社と共同で革新的な充電ソリューションを開発し、マイクログリッドを構築しました。マイクログリッドとは、発電設備と電力需要設備からなる小規模電力網であり、電力会社の送配電網に接続されていても、独立して動作可能な電力ネットワークです。プロロジスのデンカー・マイクログリッドは、燃料柔軟性が高く水素対応も可能な2.75MWのリニア発電機と、18MWhのバッテリーを組み合わせて、最大9MWの充電容量を提供します。
■ 官民パートナーシップにより実現
カリフォルニア州政府は、ディーゼルトラックの販売を中止し、2035年までに電気貨物トラック、2045年までに電気大型トラックへ移行することを求めています。企業は業務運営のために充電インフラに投資しており、このプロジェクトは州の目標を達成するために欠かせない重要なインフラとなります。
ロサンゼルス港とロングビーチ港では約2万台のトラックが運行しています。トラック輸送業界のEV移行支援のためのインフラと設備を構築するには、政府、規制当局、民間業界が継続的に協力する必要があります。このたびの取り組みにおいては、プロジェクトの長期設計・計画を可能にしたロサンゼルス水道電力局、プロジェクトを許可したロサンゼルス市、マイクログリッドに天然ガスを供給したサザンカリフォルニアガス社との強力なパートナーシップにより、速やかにプロジェクトが進行しました。
デンカー充電デポは、プロロジス・モビリティ*とパフォーマンスチームが共同で開設した南カリフォルニアの商用トラックEV充電プロジェクトとしては、3件目の取り組みです。サンタフェ・スプリングスおよびコマース(いずれもカリフォルニア州ロサンゼルス)に立地するパフォーマンスチームの施設には、プロロジス・モビリティの充電インフラがあり、合計4MWの充電容量を備えています。これは、EVトラック38台を同時に充電可能な容量に相当します。
■ 2040年までのネットゼロ達成にむけた取り組み
プロロジスは2040年までに、バリューチェーン全体(スコープ1・2・3)で温室効果ガス排出のネットゼロ達成を目標としており、温室効果ガス排出量の削減のため、屋上太陽光発電の設置をはじめとするさまざまな施策を展開しています。また、再生可能エネルギー由来の電力提供やエネルギーマネジメントを通して、カスタマーの脱炭素に関する目標達成をサポートしています。EV充電ステーションの開発は、この目標達成に向けた施策の一環であり、今後もカスタマーとともに、温室効果ガス削減のための先進的なソリューションを導入してまいります。
*プロロジス・モビリティ:
EV化を推進するプロロジスのチームであり、カスタマーの初期費用負担なしの充電サービスの提供や、企画・開発、エネルギー調達、設備、運営モニタリング、ソフトウェア、メンテナンスなどのソリューションを提供しています。また、プロロジスが物流施設を運営する地域において、公共および民間の大型トラック用EV充電ハブを開発しています。
※ 本資料は2024年5月23日(現地時間)に世界本社で発表したリリースの抄訳です。
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