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WRC 第8戦 ラリー・ラトビア デイ4 ロバンペラが優勝、オジエが総合2位を獲得し TGR-WRTは今シーズン4回目の1-2フィニッシュを達成【トヨタ自動車】

2024年7月22日

  

WRC 第8戦 ラリー・ラトビア デイ4
ロバンペラが優勝、オジエが総合2位を獲得し
TGR-WRTは今シーズン4回目の1-2フィニッシュを達成

  

7月21日(日)、2024年FIA世界ラリー選手権(WRC)第8戦「ラリー・ラトビア」の最終日デイ4が、ラトビア西部のリエパーヤを起点に行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組 (GR YARIS Rally1 HYBRID 69号車)が優勝。セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組(17号車)は総合2位で、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)は総合5位で、勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(18号車)は総合6位でフィニッシュしました。



69号車(カッレ・ロバンペラ、ヨンネ・ハルットゥネン)

ラリー・ラトビアの最終日は、サービスパークが置かれるリエパーヤの東側エリアが戦いの舞台に。2本のステージをミッドデイサービスやタイヤフィッテイングゾーンを挟むことなく各2回走行し、4本のステージの合計距離は64.08kmでした。デイ4は前日よりも空に雲が多く、午後は量は少ないながらも一時的に降雨もありました。それでも路面は概ねドライコンディションが保たれ、最終日に相応しい緊張感のある戦いが繰り広げられました。

前日のデイ3で6本のベストタイムを記録し、総合2位のオジエに42.5秒という大きな差を築いたロバンペラは、デイ4オープニングのSS17で2番手、SS18で3番手、SS19で2番手と速くも安定したタイムで走行。最終のパワーステージを6番手タイムで走り切ると、総合2位のオジエに39.2秒差をつけ、前戦ラリー・ポーランドに続く今シーズン3勝目、WRCキャリア14勝目を獲得しました。前日、総合3位のマールティンシュ・セスクス(Mスポーツ・フォード)に4.7秒差を築いていたオジエは、SS17でベストタイムを記録。SS18はセカンドベスト、SS19は3番手タイムと上位のタイムを並べ、最終のパワーステージを2番手タイムで走り切り、今シーズン3回目となる総合2位でラリーを走破。TGR-WRTは今シーズン4回目となる1-2フィニッシュを飾りました。また、前日総合6位のエバンスは、安定した走りで4本のステージを走り抜き、総合3位につけていたセスクスがパワーステージでトラブルにより大きく遅れたことで順位をひとつ上げ、総合5位でフィニッシュ。ドライバー選手権首位を争うティエリー・ヌービルよりも2つ上の順位で土曜日を走り切り、日曜日の合計タイムのみで争われるスーパーサンデーでもヌービルよりもひとつ上の4位を獲得。ヌービルとのポイント差を13に縮めました。しかし、今回総合3位のオィット・タナック(ヒョンデ)が選手権2位に順位を上げた結果、エバンスは3位に後退しました。

なお、スーパーサンデーではオジエがトップと僅か0.2秒差の2位、ロバンペラが3位となり、それぞれ追加ポイントを獲得。TGR-WRTはマニュファクチャラー選手権で、首位のチームとのポイント差を、10から1に縮めました。

前日、総合4位につけながらもオーバーシュートとパワーステアリングの破損で大きく遅れをとった勝田は、SS19まで総合7位につけていましたが、パワーステージでのセスクスの後退により総合6位でフィニッシュしました。

サポート選手権のWRC2では、GR Yaris Rally2で出場のフィンランド人ドライバー、ミッコ・ヘイッキラ(ステップ・ファイブ・モータースポーツ)が2位、同じくフィンランド人のサミ・パヤリ(プリントスポーツ)が3位でフィニッシュ。パヤリは、次戦ラリー・フィンランドではTGR-WRTの一員としてGR YARIS Rally1 HYBRIDをドライブします。

<<豊田 章男 (TGR-WRT会長)>>
カッレ、ヨンネ、2戦連続での優勝おめでとう! セブとヴァンサンも2位に入り、ワンツーフィニッシュ。彼らが獲得してくれた沢山のポイントで、我々は、ランキングトップのヒョンデに1点差まで差を詰めることができました。

我々TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamは、2021年以降、毎年、ランキングトップのチームとして”ホーム”フィンランドに戻ることができていました。しかし、今年はそれが惜しくも叶いません。母国フィンランドのファンに申し訳なく思います。

次戦フィンランドで、多くの地元ファンの皆さまに首位奪還の姿を必ずや見ていただきたいと思います。準備の時間は少ないですが、チームのみんな、ホームラリーをよろしく頼みます!

そして、その先、”もうひとつの母国”日本に戻るときも、必ず、首位のままで!

日本のファンの皆さまと共に、モリゾウもチームのみんなを待っています。

<<ヤリ-マティ・ラトバラ (チーム代表)>>
私たちにとって素晴らしいイベントでした。ラリー・ポーランドに続いて1-2フィニッシュを達成し、選手権において非常に重要かつ不可欠なポイントを獲得し、マニュファクチャラー選手権でのポイント差を縮めることができました。カッレは最初のステージから素晴らしい走りを見せ、期待以上の強さを発揮してくれました。セブは、しばらくこのような高速ラリーを走っていなかったにも関わらず、総合2位を獲得するために素晴らしいドライビングを披露しました。エルフィンは、より多くのポイント獲得を望んでいたことは知っていましたが、彼の出走順を考えると、金曜日は本当に良いスタートを切ったと思います。今週末クルマのパフォーマンスは素晴らしく、ドライバーも速く、ホームイベントである次戦ラリー・フィンランドに、大きな自信を持って臨むことができます。

<<カッレ・ロバンペラ (GR YARIS Rally1 HYBRID 69号車)>>
自分たちにとってもチームにとっても、本当に素晴らしい週末でした。ラトビアは自分にとって特別な場所で、ある意味ホームラリーのようなものなので、ここで初めて開催されたWRCイベントで優勝できたのは本当に素晴らしいことです。チームにはとても感謝しています。自分たちは今回、予想を上まわる強さを発揮できたと思います。セブも総合2位に入り、チームにとって非常に重要なポイントを獲得することができました。自分たちは週末を通して良い仕事ができたと思うので、ヨンネにも感謝しています。今はこの結果を楽しみたいと思いますし、次なるチャレンジであるラリー・フィンランドも楽しみです。

<<エルフィン・エバンス (GR YARIS Rally1 HYBRID 33号車)>>
今日は、追加ポイントをできるだけ多く獲得することに専念しました。全体的には、概ねそれほど悪くない一日だったのですが、パワーステージでコンマ数秒届かず、悔しい結果となりました。それでも、少なくともポイントを積み重ねることはできたので、無得点に終わるよりは良かったと思います。自分としては常により良い結果を目指しているのですが、路面のクリーニングによって難しい週末になり、常に後手に回っていました。次は、毎回楽しむことができているラリー・フィンランドなので、今回も楽しみです。

<<セバスチャン・オジエ (GR YARIS Rally1 HYBRID 17号車)>>
1-2フィニッシュは、今週末チームとして達成したかった目標だったので、とても満足しています。マニュファクチャラー選手権において、非常にポジティブなステップを踏むことができたと思います。残念ながら、今日はサルディニアの時と同じように、コンマ2秒差で自分たちが求めていた結果には届きませんでした。それでも、自分としては全力を尽くしましたし、後悔もありません。カッレはこの週末、誰もかなわないような強さを示し、本当に素晴らしかったと思います。今回は運転を本当に楽しむことができましたし、自分のパフォーマンスにも満足しています。というのも、このような超ハイスピードラリーに出場するのは約3年ぶりだったのですが、まだスピードは衰えていないようだったので、安心しました。

<<勝田 貴元 (GR YARIS Rally1 HYBRID 18号車)>>
今回は最後まで大変なラリーでした。ステージはとても走りやすく、クルマのフィーリングも良く、楽しんで走ることができていました。しかし、未知なることが多く、今までとは違うことをこなさなければならず、残念ながら昨日はシケインでミスをして、多くのタイムを失ってしまいました。まだそのことが悔しいですが、それを忘れて次のラリーに臨まなくてはなりません。少なくとも速さはありましたし、自信を持つこともできていたので、ラリー・フィンランドに向けては良い準備ができたと思いますし、次戦がとても楽しみです。

<<ラリー・ラトビアの結果>>
1 カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) 2h31m47.6s
2 セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +39.2s
3 オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (ヒョンデ i20 N Rally1 HYBRID) +1m04.5s
4 アドリアン・フォルモ−/アレクサンドレ・コリア (フォード Puma Rally1 HYBRID) +1m31.5s
5 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +1m42.7s
6 勝田 貴元/アーロン・ジョンストン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +2m07.0s
7 マールティンシュ・セスクス/レナールス・フランシス (フォード Puma Rally1 HYBRID) +2m45.4s
8 ティエリー・ヌービル/マーティン・ヴィーデガ (ヒョンデ i20 N Rally1 HYBRID) +2m46.4s
9 グレゴワール・ミュンスター/ルイス・ルッカ (フォード Puma Rally1 HYBRID) +5m23.1s
10 オリバー・ソルベルグ/エリオット・エドモンドソン (シュコダ Fabia RS Rally2) +8m37.9s
(現地時間7月21日18時45分時点のリザルトです。最新リザルトはwww.wrc.comをご確認下さい。)

<<第8戦 終了時点でのドライバー選手権順位>>
1 ティエリー・ヌービル 145ポイント
2 オィット・タナック 137ポイント
3 エルフィン・エバンス 132ポイント >4 セバスチャン・オジエ 117ポイント
5 アドリアン・フォルモ− 101ポイント
6 カッレ・ロバンペラ 86ポイント
7 勝田 貴元 65ポイント
8 アンドレアス・ミケルセン 29ポイント
9 ダニ・ソルド 27ポイント
10 エサペッカ・ラッピ 23ポイント

<<第8戦 終了時点でのマニュファクチャラー選手権順位>>
1 Hyundai Shell Mobis World Rally Team 351ポイント
2 TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team 3350ポイント
3 M-Sport Ford World Rally Team 177ポイント

<<次回のイベント情報>>
WRC次戦は、8月1日(木)から4日(日)にかけて、フィンランドのユバスキュラを中心に開催される第9戦「ラリー・フィンランド」です。ラリー・フィンランドは、第7戦ラリー・ポーランドから始まった夏のハイスピード・グラベル3連戦の最後を締めくくるイベントであり、昨年はエバンスが優勝を飾りました。サービスパークはTGR-WRTのヘッドクォーターのすぐ近くに置かれるため、チームにとってはホームイベントといえるラリーです。
表彰式 33号車(エルフィン・エバンス、スコット・マーティン)
17号車(セバスチャン・オジエ、ヴァンサン・ランデ) 18号車(勝田 貴元、アーロン・ジョンストン)

  

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