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パナソニック エナジーの車載用リチウムイオン電池が 大型 EV トラックに初搭載

2024年5月20日

  

パナソニック エナジーの車載用リチウムイオン電池が 大型 EV トラックに初搭載
~ヘキサゴンプルスと米国日野が米国で展開する商用車向けに電池供給を開始、CO2 削減貢献領域を拡大~

  

パナソニック エナジー株式会社(本社:大阪府守口市、社長執行役員:只信一生、以下 当社)は、ゼロ エミッション商用車の車両インテグレーションおよび車両の開発・製造を行う Hexagon Purus ASA (本社:ノルウェー オーレスン、CEO:Morten Holum、以下 ヘキサゴンプルス)と日野モータース セールス U.S.A.株式会社(本社:米国ミシガン州、社長:Glenn Ellis、以下 米国日野)によって米国で 販売されるクラス 8 の大型 EV トラック向けに、当社のリチウムイオン電池の供給を開始しました。当 社の車載用リチウムイオン電池が商用車に搭載されるのは世界で初めてとなります。



クラス 8 EV トラック「Tern」

当社は、昨年4月ヘキサゴンプルスに車載用リチウムイオン電池を供給する契約を締結しました。ゼロ エミッショントラック専用の「Tern」ブランドのもと展開される大型 EV トラック「RC8」は、米国日 野の XL 4×2 シャーシをベースに、バッテリーシステムおよび車両インテグレーションの高い技術を持 つヘキサゴンプルスの最先端ゼロエミッション技術を内蔵。快適性、信頼性、安全性を実現し、米国の 商用車セクターの電動化に貢献することが期待されます。搭載されるリチウムイオン電池は、当社の日 本国内工場から供給を開始し、2026 年以降は米国カンザス州で現在建設中の新工場から供給する予定で す。

米国カリフォルニア州で導入されたアドバンスト・クリーン・トラック(ACT)基準では、2024 年に同 州で販売されるすべてのクラス 7 および 8 トラックの新車の 5%をゼロエミッション車(ZEV)とする ことが求められるほか、ACT 基準は、2040 年におけるトラックメーカーの販売台数の 100%を ZEV と することを義務付けており、カリフォルニア州とその他 7 つの州でも採用されています。このような背 景を受けて、米国では商用トラックの電動化への需要が急増しています。調査会社 P&S Intelligence が 公開した調査(注 1)によると、米国における EV トラックの市場規模は 2030 年までに約 151 億米ドルに 達し、2023 年と比較して年平均成長率 54%で推移する見込みです。その中でも、大型トラックは最も 成長が見込まれているカテゴリーです。今回、当社の車載電池技術をゼロエミッションの商用車へ展開 することで、モビリティの電動化に貢献する取り組みを加速していきます。

パナソニック エナジー社長執行役員の只信一生は、「バッテリーシステムの分野でトップクラスの技術 を有するヘキサゴンプルスと、米国日野が展開する商用車に、当社のリチウムイオン電池が搭載される ことを誇りに思います。今後更なる成長が見込まれる EV 商用車市場への参入は、パナソニック エナジ ーの事業成長においても非常に重要なマイルストーンです。当社は電池開発・製造の技術と豊富な経験 を活かしリチウムイオン電池業界の成長を牽引するとともに、ミッションである『幸せの追求と持続可 能な環境が矛盾なく調和した社会の実現』を目指します」と述べています。

(注 1) P&S Intelligence – U.S. Electric Truck Market Size & Share Analysis – Trends, Drivers, Competitive Landscape, and Forecasts (2024 – 2030)

  

  

  

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