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超小型『 車載用DABフィルムアンテナ 』市場投入【ヨコオ】
要旨
㈱ヨコオは、欧州、オーストラリア、アジア諸国などで急速に普及が進んでいるデジタルラジオ放送(Digital Audio Broadcasting、以下「DAB」)向けに、超小型な『 車載用DABフィルムアンテナ 』を開発、市場投入を4月より開始しました。
市場動向と当社の取り組み
世界各国の放送波再編(アナログ停波、デジタル化)が国家レベルのプロジェクトとして進む中、欧州、オーストラリア、アジア諸国などを中心にDAB方式が採用されています。
特に、イギリス、フランスが 2012年以降新車へのDAB搭載を法制化するなどの状況から、車載通信機器市場においてDABの本格拡大が見込まれており、当面、年率約 50%レベルで成長すると予測されています。
こうした状況の下、当社では、DAB放送の4つの周波数規格のうち、主要な採用国が普及を推進している下記2規格に対応したコンビネーションタイプで、かつアフターマーケット向け製品としての商品性を重視したフロントガラス貼り付けタイプの小型フィルムアンテナの開発を推進した結果、大幅に小型化を実現した製品を完成させました。
<対応周波数規格>
・ModeⅠ(BandⅢ):174~240MHz
・ModeⅡ(L-Band):1452~1492MHz
『車載用DABフィルムアンテナ』の特長
当『車載用DABフィルムアンテナ』の特長は以下の通りです。
■形状面での優位性
・従来アンテナエレメントの長さが 500mm 程度必要であったものを 165mm に短縮
・フィルムの小型化により、取付後も良好な視認性の確保
・フロントガラス貼り付けタイプのため、取り付けが容易
■電気性能面での優位性
・大幅な小型化にも関わらず、従来品と同等レベルの高い受信効率を実現
・BandⅢ/L-Band 共用タイプであり、特に低域(BandⅢ)におけるフラットな特性を確保
今後の計画
『車載用DABフィルムアンテナ』は、日系大手オーディオメーカー向けに、アナログTVから地上デジタルTV用まで車載アンテナの量産実績のある当社中国工場(広東省東莞市)において量産しており、また、市場拡大に備えた量産ラインの増設も推進中です。
当『車載用DABフィルムアンテナ』は、今後欧州のオーディオメーカー等へも拡販を推進する計画です。
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