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電動車の熱源となる水加熱電気ヒーター(ECH) 高電圧 800V 仕様の量産を開始【サンデン】
2024年4月26日
電動車の熱源となる水加熱電気ヒーター(ECH) 高電圧 800V 仕様の量産を開始
当社のグループ会社である Tianjin Sanden Automotive Air Conditioning Co., Ltd (TSA)は、急速充電車両に対応する高電圧 800V 仕様の水加熱電気ヒーター(ECH: Electric Coolant Heater)の量産を開始しました。
これまでのカーエアコンシステムは、エンジン排熱を暖房に利用して、車内を温めていました。しかし、 新エネルギー車、特に電気自動 車はエンジンがなくなるため、別の暖房熱源が必要になります。 ECH では、電気ヒーターで加熱した水を循環することで、効率よく車室内を温めることが可能となり、 熱効率は最大で 97%を誇ります。
また ECH は電気自動車のバッテリーを適切な温度に保つために必要な熱を供給し、走行距離の 延長に貢献します。
今回量産を開始した高電圧 800V 仕様の ECH は、高電圧対応により急速充電車両に対応 するほか、小型・軽量化を実現するとともに、出力の増加によりこれまで以上に車内空間への急速 加熱ができ、エネルギー効率を改善させました。
当社は2月14日に発表した中期経営計画 SHIFT2028 に示す通り、電気自動車向けの 熱マネジメント製品の拡大を目指しています。電気自動車を含む新エネルギー車の拡大が先行す る中国エリアへの供給をはじめ、今後は他の地域にも展開します。
また ECH の市場規模は新エネルギー車の拡大・多様化に併せ、グローバル市場において今後5 年間で5倍になると予想されています。当社は ECH の性能を向上させ、ドライバーにとっての快適 性を向上させるだけでなく、走行距離の拡大にも寄与し、環境への影響を最小限に抑える取り組 みを続けてまいります。
本件に対するお問い合わせ
サンデン株式会社
総務本部 グローバル総務セクション(広報)
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