ニュース

Inova社製車載用スマートLEDネットワーク「ILaSトランシーバ」の取り扱いを開始【日立ハイテク】

2024年3月19日

  

Inova社製車載用スマートLEDネットワーク「ILaSトランシーバ」の取り扱いを開始
スマートLED制御を簡素化し、快適な車内空間を実現する照明ソリューションを提供

  

 株式会社日立ハイテク(以下、日立ハイテク)は、Inova Semiconductors GmbH (以下、Inova社)製の車載用スマートLEDネットワークにおける「ILaSトランシーバ」(以下、本製品)の取り扱いを日本国内向けに開始しました。


「ILaSトランシーバ」搭載後の車内空間(イメージ)

 昨今、自動車は「移動手段」だけでなく、快適な時間を過ごす「空間」へと消費者ニーズが多様化しており、車内でのあらゆる過ごし方に合った照明システムの導入にも関心が高まっています。スマートフォン・タブレット端末などのスマートデバイスから、照明の明るさや色の調整が可能なスマートLEDは、簡単な操作でユーザーのニーズに合った車内空間を実現する照明システムとして、期待されています。
 本製品は、車載向け次世代スマートLED「ISELED*1」搭載車の配線簡素化を実現するトランシーバです。本製品によって、多くの配線を必要とするスマートLEDを複数搭載した場合でも配線を削減するとともに、LED回路を構成するイニシエータ・LEDライト・センサー間(スマートLEDネットワーク)の接続性向上を実現します。これにより、車内インテリアデザインを保ちつつ、省エネで高度なスマートLEDを搭載し、より快適な車内空間の提供に貢献します。
 日立ハイテクは2008年よりInova社と販売代理店契約を締結し、自動車業界を中心に、お客さまの高い生産性や安全性をサポートする部品やサービスをグローバルに提供してきました。このたび日立ハイテクが取り扱うInova社製品のラインアップを拡充し、今後もさらに複雑化・高度化するお客さまおよび社会課題解決につながるソリューションを提供していきます。
*1ISELED (Integrated Smart Embedded LED):RGB (赤・緑・青)3色のスマートLEDにInova社製LED Controllerが含まれたパッケージ製品。次世代車内照明の開発にあたり立ち上げられ、50社以上が加入するアライアンスにより支援されている。外部システムではなくLEDライト自体で照明の色や輝度などのキャリブレーション補正がされているため、低コスト化・車内の照明一貫性を実現する。なお、日立ハイテクは「ISELED」に最適なトランシーバを提供している。

  

■本製品取り扱いの背景
 近年、自動車業界では100年に一度と呼ばれる大変革の中にあり、CASE*2をはじめとしたさまざまな対応を迫られる中、車内インテリアの一つとして照明も重要な役割を担っており、今後は、明るさと省エネおよび車内システムのデジタル化を実現するスマートLEDの需要が高まると見込まれています。一方、ダッシュボード・ドアトリム・天井など照明が設置される部分に各メーカーの異なる通信網が搭載されている場合、一つのコントローラによる照明の制御は困難とされています。従って、複雑かつ多くの配線を必要とするスマートLEDの設置は、車体のデザインや製造コストなどに影響を及ぼすことが課題とされており、これらの課題解決に寄与する本製品の取り扱いを開始しました。
*2Connected(情報通信機能)、Autonomous(自動運転)、Shared & Services(共有)、Electric(電動化)
 日立ハイテクは、専門商社として長年培ってきたグローバルな顧客基盤や営業力、ビジネス創生力を生かした課題解決力、パートナーとの事業連携などを強みとしています。本製品の提供をはじめとして、今後もモビリティ、コネクテッド、環境・エネルギーなどの産業分野におけるお客さまの真の課題を探索し、お客さまの経済価値・社会価値向上に貢献していきます。

■「ILaSトランシーバ」について
https://www.hitachi-hightech.com/jp/ja/products/materials-components/transportation/ilas/

■ Inova社について
 Inova社は、ドイツ(ミュンヘン)に本社を置き、車載向けSerDesをはじめとした半導体・通信関連製品の開発を行っています。1999年から先進的技術を用いた製品を市場に提供し続け、多くの世界的な自動車メーカーから高い評価と信頼を得ています。
 詳しくは、ウェブサイト(https://www.hitachi-hightech.com/jp/ja/products/materials-components/transportation/apix/inova.html )をご覧ください。

■日立ハイテクについて
 日立ハイテクは、2001年、株式会社日立製作所 計測器グループ、同半導体製造装置グループと、先端産業分野における専門商社である日製産業株式会社が統合し、誕生しました。2020年、日立製作所の完全子会社となり連携を強化していくことで、社会課題の解決に貢献し、持続可能な社会の実現をめざしています。
 医用分析装置、バイオ関連製品、分析機器、半導体製造装置、解析装置の製造・販売に加え、社会・産業インフラ、モビリティなどの分野における高付加価値ソリューションの提供を通して、グローバルな事業展開を行っています(2023年3月期日立ハイテクグループ連結売上収益は6,742億円)。
 詳しくは、日立ハイテクのウェブサイト(https://www.hitachi-hightech.com/jp/ja/ )をご覧ください。

  

  

  

株式会社日立ハイテク ホームページはこちら

キーワードをクリックして関連ニュースを検索

#日立ハイテク
#LED
#トランシーバ
#2024年3月19日