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SUPER GT 2024年 第1戦 岡山 OKAYAMA GT 300km RACE 坪井/山下組GRスープラがポール・トゥ・ウィン!【トヨタ自動車】

2024年4月14日

  

SUPER GT 2024年 第1戦 岡山 OKAYAMA GT 300km RACE
坪井/山下組GRスープラがポール・トゥ・ウィン!
関口/中山組が2位に入り、GRスープラ1-2フィニッシュ
GT300では堤/平良組GR86が優勝

  

 SUPER GTの第1戦が岡山国際サーキットで行われ、ポールポジションからスタートした坪井翔/山下健太組 au TOM’S GR Supra 36号車が後続を大きく引き離して優勝を果たしました。2番手スタートの関口雄飛/中山雄一組 DENSO KOBELCO SARD GR Supra 39号車が後続の猛追を凌ぎ切り2位に入り、GRスープラは1-2フィニッシュ。GT300クラスでは2番手スタートの堤優威/平良響組 muta Racing GR86 GT 2号車が逆転勝利を飾りました。

  

  

  

 2024年シーズンSUPER GTの第1戦「OKAYAMA GT 300km RACE」が4月13日(土)、14日(日)の両日、岡山県の岡山国際サーキットで開催されました。
 日本で最高の人気を誇るレースシリーズであるSUPER GTは、1994年の全日本GT選手権(JGTC)としてスタートしてから、今年で30周年を迎えました。今シーズンもTOYOTA GAZOO Racing(TGR)はGT500、GT300両クラスに参戦する各チームと連携し、モータースポーツを起点としたもっといいクルマづくりを目指していきます。
 昨年はGT500、GT300クラス共にGRスープラがドライバー、チームの両チャンピオンを獲得し完全制覇を成し遂げました。
 今季も全8戦で開催されるSUPER GTに、TGR勢はGT500クラスに6台のGRスープラ、GT300クラスには3台のGRスープラ、3台のGR86,そしてLEXUS RC F GT3が2台、LEXUS LC500hが参戦し、タイトル連覇を目指します。
 GT500クラスでは、WedsSport ADVAN GR Supra 19号車、Deloitte TOM’S GR Supra 37号車、39号車は昨年と同様のドライバー体制。一方で、昨年チャンピオンカーである36号車は、TGR WECチャレンジプログラムで海外挑戦となった宮田莉朋に代わり、2019年のチャンピオンである山下が14号車から移り、坪井とチャンピオンドライバー同士のコンビで参戦します。ENEOS X PRIME GR Supra 14号車は、新加入の福住仁嶺が大嶋和也と組み、KeePer CERUMO GR Supra 38号車は、昨年限りでGTドライバーを引退した立川祐路に代わり、こちらも新加入の大湯都史樹が石浦宏明と組んで参戦となります。
 例年通り開幕戦の舞台となった岡山国際サーキットは、この週末好天に恵まれ、初夏のような暑さの中で、開幕を待ち望んだモータースポーツファンの皆様が集結しました。イベント広場にはTGRブースが開設され、ドライバーや監督のトークショーが行われ、多くのファンの皆様で盛り上がったほか、自由にデザインした乗り物をスキャンしてモニター内でレースを楽しむ「おえかき3Dレーシング」などのコンテンツがお子様連れのお客様の人気を集めていました。

  

  

予選

 今季のSUPER GTの予選は、これまでのノックアウト方式でなく、異なるドライバーでQ1、Q2の予選を走行し、両セッションでのベストタイムの合算で決勝レースのスターティンググリッドを決定する方式へと変更されました。また、この2回の予選及び決勝のスタートを同一セットのタイヤで走行しなくてはならない規則となり、タイヤの使い方などを含めて新たな予選に注目が集まりました。
 13日(土)、気温27度、路面温度36度と暑さをも感じさせるほどの好天の下、午後2時より予選が行われました。
 GT500クラスのQ1では、朝の練習走行から好調さを見せていた36号車の山下が早めのアタックで好タイムをマークするも、GRスープラでの初予選アタックとなる38号車大湯、14号車福住が塗り替えて、このセッション2,3番手に。やはり好調さを見せている39号車の中山が4番手、山下は5番手となりました。笹原右京がアタックした37号車が8番手、国本雄資の19号車は14番手となりました。
 Q2では、39号車の関口雄飛が1分17秒台に入れる好走を見せ、合算でトップに立ったかと思われましたが、最後の最後に36号車の坪井が、Q1の山下のタイムを上回るタイムを叩き出して逆転。新方式となった予選での初ポールを坪井/山下組36号車が獲得。関口/中山組39号車が2番手に入り、GRスープラが最前列グリッドを占めることとなりました。
 38号車の石浦、14号車の大嶋もベテランらしい速さを見せて4,5番手。37号車はジュリアーノ・アレジがアタックし11番手。阪口晴南がアタックした19号車は14番手となりました。
 GT300クラスは台数が多いため、2組に分けてQ1を実施し、それぞれの上位8台がQ2のグループ1、それ以外がグループ2でアタックし、2人の合算でグリッドを決定します。
 昨年、惜しくもランキング2位に終わった2号車は、Q1で平良がトップタイムをマーク。Q2の堤も好走を見せましたが、0.067秒及ばず2番手グリッドに。ベテランコンビのK-tunes RC F GT3 96号車が4番手。チャンピオンカーであるGreen Brave GR Supra GT 52号車が8番手につけました。

  

  

決勝

 14日(日)も快晴となった岡山国際サーキット。気温26度、路面温度も予想以上に高い39度の暑さの中、午後1時半、岡山県警の白バイとパトカー先導によるパレードラップ、フォーメーションラップを経て、決勝レースのスタートが切られました。
 ポールポジションの36号車坪井、2番手の39号車関口を始め、上位勢は順当なスタートを切りましたが、5番手からスタートした大嶋の14号車が他車と接触しスピン。ここに突っ込んだ車両がコース上に停まってしまったことで、1周目を終えたところで早くもセーフティカーが導入される波乱の幕開けとなりました。
 14号車はガレージでの長い修復を余儀なくされ、上位争いから脱落することとなってしまいました。
 8周目からレースは再開。この再スタート時も首位の36号車坪井は素晴らしいダッシュを決めて後続を引き離すと、その後も周回毎に差を広げて独走態勢となりました。
 2位を行く関口は後続を抑えながら順位をキープ、その後方では、4番手スタートの38号車大湯が前車との差を詰めていき、18周目のアトウッドコーナーでSTANLEY CIVIC TYPE R-GT100号車をパス。序盤にしてGRスープラが1-2-3体制となりました。
 しかし、レース中盤のピット作業で、38号車は右フロントタイヤの交換に手間取りタイムロス。同じタイミングでピットインした100号車に再逆転を許し、実質4位へと後退。
 11番手と後方からのスタートとなった37号車の笹原は、序盤の混乱をかわして8位へと順位を上げると、予選から使い続けているタイヤを上手くマネージメントしてピットを引っ張り、53周終了でピットイン。7位でレースに復帰すると、後半を担当したアレジは、他車よりも新しいタイヤの優位性を活かし、5位争いの3台でのバトルを展開しましたが、逆転はならず。
 首位を行く36号車は10秒ほどの差で坪井から山下へとドライバー交代したあとも、マージンをコントロールしながら独走。その後方では、2位を守る中山の39号車と100号車の激しいバトルが繰り広げられました。
 結局、山下の36号車は10秒近い差をキープしてトップチェッカー。2024年の開幕戦をポール・トゥ・ウィンで制しました。36号車及び坪井にとっては、昨年末の2連勝に続き、シーズンをまたいでの3連勝。山下は2021年、2022年に続く岡山での3勝目となりました。
 2位は後続からの追撃を凌ぎきった39号車が入り、GRスープラは1-2フィニッシュを飾りました。後半を石浦が担当した38号車は表彰台に惜しくも届かず4位フィニッシュ。37号車は11番手スタートから4つポジションアップの7位でフィニッシュしました。
 GT300クラスでは、2番手からスタートを切った平良の2号車がポジションを守ったまま早めのピットでタイヤ無交換作戦を決行。この作戦が功を奏し、全車がピットを終えた時点で首位に浮上しました。後半を担当した堤は、終盤、タイヤ交換を行ったライバルからの追い上げを受けながらも逃げ切り、トップチェッカー。同チームと堤にとっては2022年の第6戦SUGO以来となる勝利を飾りました。平良にとってはSUPER GTでの初勝利となりました。
 やはり早めのピットで、タイヤ無交換作戦を採った52号車が8番手スタートから上位を争いましたが、惜しくも表彰台を逃す4位フィニッシュ。同じくタイヤ無交換作戦のapr LC500h GT 31号車も、14番手スタートから見事な追い上げを見せ5位フィニッシュ。ベテランコンビの96号車が6位でポイント獲得を果たしました。

  

  

au TOM’S GR Supra 36号車 ドライバー 坪井翔:

 序盤、セーフティカーからのリスタートで3秒くらい広げられたのがハイライトだったと思います。狙い通りでした。あんなに上手く行くとは思いませんでしたが。その後はペースが良さそうなのはすぐに分かったので、なるべくリードを広げて山下選手に楽してもらおうと思ったんですが、20秒離せって言われていたのに、10秒ぐらいしか離せませんでしたね。でもしっかり山下選手とチームみんなでレースを組み立てて、勝ち取れた勝利だと思います。最後も10秒差を開いて、狙っていたポール・トゥ・ウィンを果たせて本当に嬉しいです。

  

  

au TOM’S GR Supra 36号車 ドライバー 山下健太:

 坪井選手とチームに本当に感謝しています。坪井選手がマージンを広げてくれましたし、自分のスティントが長くなるのは分かっていたので、ずっとタイヤをいたわりながら余裕を持って走りました。最後は結構タイヤを余らせすぎたなっていうぐらいコントロールできたので、本当はもうちょっと差を広げたかったところもありますが、でも勝てて良かったです。今回は個人的に予選が上手く行かなかったので、次の富士では予選から速さを見せて、2連勝を目指したいと思います。

  

  

DENSO KOBELCO SARD GR Supra 39号車 ドライバー 関口雄飛:

 2位という結果はすごく嬉しいんですが、内容的には結構抑えながらの2位だったのと、勝った36号車とは結構大きな差があったのでちょっとショックはありますが、とりあえず開幕戦2位で終えられて、着実にポイントを取れたということは良かったと思います。次の富士に向けてはインターバルがあるので、今回のレースのおさらいをして、次のレースではもっと良いレースができるように準備していきたいと思います。

  

  

DENSO KOBELCO SARD GR Supra 39号車 ドライバー 中山雄一:

 2年前にここ岡山で2位からスタートして、2位でバトンを受け継いだのにそこからずるずる落ちるようなレースをして悔しい思いをしたので、今回絶対リベンジするぞという気持ちで臨みました。シーズンオフにあったスープラのアップデートが、今まで僕がやりたいと思っていた走りに本当に応えてくれるクルマになっていて、100号車もすごく手強かったんですが、最後の最後ブレーキもしっかり止まってくれるし、よく曲がってくれるし、それでなんとか抑えきることができました。途中36号車に追いついていって後半やれるんじゃないかと思ったんですが、やはり36号車は地力があってまだちょっと届かなかったので、そこをしっかり解決して、後半には36号車を倒せるように、トヨタの中で1番が取れるようがんばっていきたいと思います。

  

  


ポール・トゥ・ウィンで勝利を飾った坪井翔/山下健太組 au TOM’S GR Supra 36号車

2位表彰台を獲得した関口雄飛/中山雄一組 DENSO KOBELCO SARD GR Supra 39号車

GT300クラスで勝利を飾ったmuta Racing GR86 GT 2号車の堤優威/平良響

GT300クラスで勝利を飾った堤優威/平良響組 muta Racing GR86 GT 2号車

ドライバートークショーには多くのファンの皆様が集結

好天に恵まれ、ピットウォークも大盛況

  

  

第1戦 リザルト GT500クラス

  

第1戦 リザルト GT300クラス
ドライバーズポイント(GT500)
チームポイント(GT500)

  

  

  

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