ニュース

アールティから教育・研究開発用小型移動ロボットPi:Co V2の発売が決定、先行予約を開始

2023年12月14日

  

アールティから教育・研究開発用小型移動ロボットPi:Co V2の発売が決定、先行予約を開始
組込みC、Arduino、ROS 2など、移動ロボットのソフトウェア開発の基礎技術習得が卓上で可能

  

株式会社アールティ(東京都千代田区、代表取締役 中川友紀子、以下アールティ)は、教育・研究開発用小型移動ロボット「Pi:Co V2」を2024年6月中旬に発売します。
マーケティング段階で購入の希望が多数あったことを受け、2023年12月14日(木)より先行予約受付を開始します。また同日より朱鷺メッセ 新潟コンベンションセンターで開催されるSI2023の会場にて実機の展示も行います。

┃アールティの移動ロボット
アールティ製が教育・研究開発向けに開発する移動ロボットシリーズは、幅広い機体バリエーションと豊富な専用オプション、組込みC、Python、Arduino、ROS/ROS 2など幅広いプログラミング言語への対応が特徴です。
教育やロボット競技用だけではなく、様々な用途においてイノベーションを見据えた研究・開発や実証実験に活用が可能な製品群をラインアップしています。
工業高校、高等専門学校、大学、企業、研究機関など幅広いユーザーにご活用いただいています。

┃PI:Co V2の概要
ア今回発売する「Pi:Co V2」(読み:ピーコブイツー)は、アールティ製の教育・研究開発用小型移動ロボットプラットフォーム「Pi:Co Classic3」(読み:ピーコクラシックスリー)の機能、デザインを踏襲しながら、長さ、幅、高さを約半分のサイズにした2輪の小型移動ロボットです。

参考画像:Pi:Co V2(左)とPi:Co Classic3(右)

Pi:Co V2は組み立て済みの完成品として販売予定で、組込みC、Arduino、ROS 2などの移動ロボットのソフトウェア開発の基礎技術習得が可能な仕様です。
赤外線センサによる距離検知やWi-Fiによる通信などが可能です。複数ロボットと通信技術を用いて連携することで、移動ロボットの複数運用を想定した研究開発にもご利用いただけます。
また、公益財団法人ニューテクノロジー振興財団(以下、NTF)の迷路解析ロボット競技会であるマイクロマウス競技のサイズに合致しており、大会出場も可能です。
単体での基本移動性能は最大約800mm/s(理論値)です。

参考画像:マイクロマウス競技の迷路を走るPi:Co V2
┃本体仕様

サイズ

60×39×39mm

重さ

約60g

CPU

ESP32-S3

車輪

2

モータ

ステッピングモータ×2

センサ

赤外線LEDを用いた距離センサ×4

その他

バッテリ充電機能

※開発中につき、仕様は予告なく変更となる場合があります。

┃主な用途例
Pi:Co V2は小型移動ロボットの教育・研究開発用プラットフォームです。組込みやリアルタイム性を必要とするロボットの基本的な機能を装備し、豊富な開発用サンプルの提供により、幅広い用途にご利用いただけます。

1. Arduinoによる移動ロボットの基礎技術習得(マイクロマウス競技の初学者向け教材)
基本的なモーター駆動やセンサーの読み込みなどのデバイス使用のための基礎知識だけでなく、迷路を解析する古典的なAIまでを網羅したサンプルをリリース予定です。
ターゲットユーザー:工業高校、企業などの研修受講者

2. C言語による開発
ESP32 S3向けの基本的なモーター駆動やセンサーの読み込みなどのデバイス使用のための基礎知識だけでなく、迷路を解析する古典的なAIまでを網羅したサンプルをリリース予定です。
ターゲットユーザー:半導体や組込みを学ぶ大学生から企業の開発者

3. micro-ROSによる開発
世界的なロボットミドルウェアのデファクトスタンダードとして知られるROS(Robot Operating System)に対応するmicro-ROSのサンプルをリリース予定です。
ターゲットユーザー:ROSのシミュレータであるGazeboを利用しながら開発を行うソフトウェア開発者


micro-ROSによる開発イメージ

将来的にはMathWorks社のプログラミングおよび数値計算プラットフォーム「MATLAB」にも対応を予定しています。

  

┃発売時期・価格
発売時期:2024年6月中旬予定
価格:60,000円(税込)

<先行予約>
マーケティング段階で購入の希望が多数あったことを受け、先行予約を受け付けます。
先行予約期間:2023年12月14日(木)~2024年4月30日(火)
先行予約価格:53,900円(税込)
先行予約URL:https://rt-net.jp/pico-v2-pre-order-pr

  

┃オプション
発売時期:2024年6月中旬予定
価格:60,000円(税込)

マイクロマウス競技用ベース、柱、壁
(アールティはNTFが主催するマイクロマウス大会の競技会用迷路機材のオフィシャルショップです。)

  

┃SI2023で実機を展示
新潟県の朱鷺メッセ 新潟コンベンションセンターにて開催される第24回計測自動制御学会システムインテグレーション部門講演会(SI2023)の機器展示会場、アールティブースにてPi:Co V2の実機展示を行います。
日程:2023年12月14日(木)~12月16日(土)
場所:朱鷺メッセ 新潟コンベンションセンター
展示場所:展示ホールB インタラクティブセッション会場 アールティブース
HP:https://www.sice-si.org/conf/si2023/index.php
※来場には参加登録が必要です。

※マイクロマウス、及びマイクロマウス大会は公益財団法人ニューテクノロジー振興財団の登録商標です。

==========

  

┃Pi:Co Classic3

Pi:Co Classic3は、はんだ付けから学べる組み立て式の教育・研究開発用小型移動ロボットです。
Pi:Coはピースコンバーチブルという名前の由来の通り、ボード類を置き換えて最終的にオリジナルロボットの製作を目指す教育キットです。
標準仕様ではルネサス社のCPUボードを搭載。オプションで各種CPUを取り揃えており、別売のESP32-S3マイコンボードを使用することで今回発売するPi:Co V2とほぼ同等のものが実現可能です。
最近では、マイクロマウス大会のクラシックマウス競技に出場する機体として利用されているほか、自動車産業、家電業界等のロボットや組込みの入門向けの企業内研修に利用されています。
製品ページ:https://rt-net.jp/products/pico-classic3/

  

┃株式会社アールティについて
「Life with Robot-ロボットのいるくらし-」の実現を目指して、最先端のAI&Roboticsにおける技術開発に挑戦し、AI・サービスロボット分野での高度人材育成から、教育・サービスロボットの自社開発、受託開発まで幅広い事業展開をしています。
人型ロボットをはじめとするサービスロボットの開発・販売においては多くの実績があります。ROSコミュニティへの貢献や、マイクロマウスなどのロボット競技会への支援も積極的に行っています。
近年はサービスロボットの教育や受託開発で培った技術やノウハウを活かし、食品工場で人手不足を解消するための協働ロボットや、工場向けのAIビジョンシステム、製造ラインなどの開発にも力を入れています。

会社名:株式会社アールティ
代表者:代表取締役 中川友紀子
設立日:2005年9月
事業内容:ロボット及び人工知能に関する教育事業、自社開発事業、受託開発事業など

■HP
https://rt-net.jp/

■Facebook
https://www.facebook.com/RTnetjp

■Twitter
https://twitter.com/rt_corp

  

  

  

株式会社アールティ ホームページはこちら

キーワードをクリックして関連ニュースを検索

#アールティ
#ロボット
#2023年12月14日