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ZFの電動リア・サスペンションAVE130、ロシアに初めての足跡を記す【ゼット・エフ・ジャパン】

2012年10月5日

モスクワの公共交通公社Mosgortransが、AVE130『門型』リア・サスペンションの開発と現地生産を発注
ゼット・エフ社のバス用低床型サスペンションの電動駆動仕様がトロリーバスに初採用
ゼット・エフ社の革新的製品が世界最大のトロリーバス市場で好発進


Mosgortrans社は公共交通として初めて、ゼット・エフ社の革新的な電動『門型』リア・サスペンションをトロリーバスに採用しました。今後、このモスクワの公共交通公社は、Trolza社が製造する低床型市街地路線バスでAVE130リア・サスペンションを使用していきます。そのバスが、2012年10月2日、モスクワで開催された「ExpoCityTrans」で初公開されました。


「私たちにとって長年の顧客であるMosgortrans社が、ロシアの公共交通公社として初めて新しいAVE130を導入することを、大変うれしく思います。この選択の結果、ゼット・エフ社の電動駆動サスペンション・システムは、その優秀さを89路線におよぶ世界最大のトロリーバス(道路上の架線から電力を授受してモーターで走行するバス)路線網において披露することになるでしょう」。ゼット・エフ社の商用車サスペンション・システム営業部門の責任者であるアンドレアス・モーザーはそう語ります。AVE130は、Trolza社が製造する全長12mの市街地路線バスに組み込まれて、モスクワで開催された「ExpoCityTrans (市街地交通の展示会)」に出品され、その技術的構成が多くの関心を引き寄せました。

AVE130は、トロリーバスとともにロシアだけでなく他のCIS諸国にも展開できる大きな可能性を持っています。道路上の架線(トロリー)と接触する集電装置によって電力を受け取ってモーターを駆動する市街地路線バスは、この地域で広く使われています。そしてこれらの国々の公共交通機関当局にとって、旧態化した保有車両群を最新の技術を実装したものに置き替えてゆく必要性が着実に高まっています。

ここで、ゼット・エフ社が送り出すAVE130は理想的な存在です。左右の車輪はそれぞれ別の水冷式・交流誘導電動機によって駆動されます。このモーターは120kW の出力を持ち、2段階の減速ギアを介して車輪を回転させます。ゼット・エフ社が特許を取得しているこの機構概念は、両輪の間にひとつだけのモーターを置いて左右に駆動を分岐するレイアウトに比べて、最低でも200kg の重量を削減できます。それに加えて、技術要素を集約したAVE130は最大の空間利用を実現します。その上に構築される車室において、水平な通路と、着座し、また立ったまま乗車する人々のための空間を広く取ることができます。それと同時に低床化技術は、ステップ(乗降口の階段)を無くし、利用客に快適な乗降を提供します。それだけでなくAVE130は、通常動力型(エンジンからの動力で駆動する)のAVE132『門型』リア・サスペンションと、車両への組み込みにおける互換性を有しています。

もうひとつ別の長所として、このゼット・エフ社の新しい電動駆動『門型』リア・サスペンションは、トロリーバスへの適用においてだけ理想的なのではない、ということが挙げられます。AVE130は、例えばディーゼル・ハイブリッド、電池、スーパーキャパシター、あるいは燃料電池など様々なエネルギー代替技術とも容易に組み合わせることができます。

問い合わせ先

ゼット・エフ・ジャパン㈱, コーポレート・コミュニケーション
電話番号 : 03-4590-7717
Fax番号 : 03-4590-7770
presse.tky@zf.com


ゼット・エフ社のAVE130電動駆動『門型』リア・サスペンションを使ったロシアで最初の全低床バスのお披露目。Trolza社が製造するトロリーバスはこれからモスクワの公共交通公社Mosgortransによって使われてゆきます。


ゼット・エフ社のAVE130電動駆動『門型』リア・サスペンションは、左右輪それぞれの車軸基部にモーターを組み込む機構を基本にしています。市街地路線におけるバスの運行において特段の経済性と組織のリソース節減をもたらします。



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