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25,000 r/minの高速回転速度対応の微小トルクが計測できる 位相差式 微小トルク検出器 TH-3000シリーズ【小野測器】
2012年10月23日
㈱小野測器 (代表取締役社長 : 小野雅道) は、小型モータの性能計測に欠かせない微小トルク検出器TH-3000シリーズを開発し、11月1日より受注を開始しますので、下記の通りお知らせ致します。
概要
TH-3000シリーズ 微小トルク検出器は、精度±0.2%/FS、25,000 r/minの高速回転にも対応したトルク検出器です。小型精密モータやアクチュエータ、ベアリング等の回転部品や各種回転メカニズムの入力・出力トルクを、高分解能・高精度で検出します。
応答性に優れているため、停止から動作開始時の変化の激しい過度トルクや実際に使用する回転速度でのトルクリップル (トルクの細かな変動) の測定が可能です。
近年、小型モータは、携帯電子デバイスや一眼レフカメラなどの携帯機器、PCやプリンタ等のO.A.機器のみならず、車のパワーステアリングやポンプなど自動車部品としても数多く使われるようになりました。これらのモータは、トルクや回転速度などの基本性能の他に、トルクリップルが小さいことも重要なファクターとなっています。トルクリップルが大きいと、動作時に音や振動が発生し、パワーステアリング装置ではドライバーの操舵感が悪くなり車の品質に影響を及ぼします。また、モータ効率も低下するためそれらを抑えることが重要です。
取付け・取外し時に誤ってトルクを掛けてしまっても、検出器を壊す事が少なくなります。
このように、TH-3000シリーズ微小トルク検出器は、性能面でも運用面でも使い勝手の良い製品となっています。今回リリースする製品は、50 mN・m、100 mN・m、200 mN・mの3機種ですが、今後、順次ラインナップを増やしていく予定です。
特長
1. 高速応答 (実使用回転速度でのトルクリップルを測定可能)
2. 高速回転速度対応 (TH-3000Hシリーズは、定格回転速度 25,000 r/minに対応)
3. 高精度 (±0.2 %/FSの高精度測定)
4. 耐過負荷機構 (不意の過大なトルク (3 N・mまで) が掛かっても、壊れません)
5. 耐ノイズ性に優れた、ラインドライバ出力方式
使用例
小型モータのトルク特性試験
(T-N特性、トルク変動、コギングトルク、プルイン/プルアウトトルク等)
実際に使用する回転速度での、トルクリップル測定
高精度のモータ効率測定
始動・停止時の、過度トルク測定
O.A.機器やカメラなどの精密機器用モータやローラ、各種駆動部の定常・変動トルク測定
主な仕様
*括弧内は対応機種型名 | |
・定格トルク | 50 mN・m(TH-3502/3502H) |
100 mN・m (TH-3103/3103H) | |
200 mN・m (TH-3203/3203H) | |
・破壊トルク | 3 N・m |
・精度 (静校正) | ±0.2 %/FS |
・回転速度範囲 | 0~15,000 r/min (TH-3502/3103/3203) |
0~25,000 r/min (TH-3502H/3103H/3203H) | |
・慣性モーメント | 2.37×10-6 kgm2 |
・バネ定数 | 2.06 N・m/rad (TH-3502/3502H) |
4.12 N・m/rad (TH-3103/3103H) | |
7.63 N・m/rad (TH-3203/3203H) | |
・使用温度範囲 | 0~+40 ℃ |
・外形寸法 | 80×90×110 mm [W×D×H] |
軸 : 110mm、φ5 (Dカット付き) |
価格
TH-3000シリーズ | トルク検出器(標準仕様) | ¥680,000 (税込¥714,000) |
TH-3000Hシリーズ | トルク検出器 (高速回転仕様) | ¥800,000 (税込¥840,000) |
販売計画
初年度販売予定 : 100台
小野測器では、充実のサポート体制で製品のバックアップをいたします。
また、お客様のご要望に応じたシステム提案、アプリケーションの開発も行います。 株式会社小野測器 http://www.onosokki.co.jp/ お客様相談室: 0120-388841 |
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