車載機器事業会社シンワとの協業による最初の成果として車載用CD/DVDメカニズムの開発を完了【JVCケンウッド】

2012年10月24日

～来春より欧州市場を皮切りに出荷を開始～

当社は、本年4月に持分法適用会社化したShinwa International Holdings Limited（以下「シンワ」）との協業による最初の成果として、車載用CD/DVDメカニズムの戦略モデルの開発を完了し、来春より欧州市場を皮切りに出荷を開始することとなりましたのでお知らせします。

1．車載用CD/DVDメカニズムへの取り組み

当社では、カーエレクトロニクス事業を中長期的な強化事業として位置づけ、市販分野、OEM分野のそれぞれで成長戦略を推進しています。
本年4月には、平成23年1月に調達した約139億円の資金を活用し、車載用CD/DVDメカニズムの製造・販売最大手の一つであり、特に中国市場で強みを持つシンワの発行済株式数の合計45.0%をシンワの主要株主であるCITIC Capital日本ファンドより譲り受け、シンワを当社の持分法適用会社とするとともに、両社の共通事業であり、大きな統合効果が見込める車載用CD/DVDメカニズムでの協業を開始しました。

2．車載用CD/DVDメカニズムの戦略商品について

車載用CD/DVDメカニズムの事業規模は、当社で外販および当社完成品向けを合わせて1,200万台以上、シンワ社で1,000万台以上を生産しており、協業による大きなコストダウン効果が見込まれます。
このたびの戦略モデルの商品化にあたっては、光ピックアップと車載用メカニズムの開発を当社が担当し、光ピックアップから車載用メカニズムまでの一貫生産をシンワが担当することにより、従来モデルに比べて部品点数の削減、軽量化、生産性の向上などを実現し、コスト・商品競争力を高めました。
この車載用CD/DVDメカニズムの戦略モデルについて、来春より欧州市場向けに出荷を開始し、今後は米州や日本へと販売地域を順次拡大する見込みです。

3．車載用CD/DVDメカニズムの今後の展開

今後は、2015年4月までにシンワ株式の31%を追加取得することによりシンワを子会社化する予定で、協業をさらに推進し、車載用CD/DVDメカニズムの戦略モデルを当社カーオーディオ完成品にも採用することにより、当社カーオーディオ完成品のコスト競争力をより一層強化していきます。
また、重点方針の一つである新興国事業の強化をはかるため、同市場向けの完成品にシンワ製の車載用メカニズムを採用することで、新興国市場向け完成品のコスト競争力の強化をはかり、同市場での事業拡大に取り組みます。