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NXP、ソフトウェア・デファインド・ビークルのエッジノード向け モーター制御ソリューションによりS32プラットフォームを拡充
2023年11月13日
NXP、ソフトウェア・デファインド・ビークルのエッジノード向け
モーター制御ソリューションによりS32プラットフォームを拡充
・モーター制御向けに開発されたNXPのS32M2はS32車載プラットフォーム全体で ソフトウェアの最大限の再利用を可能にするとともに、自動車業界におけるソフトウェア・デファインドEVへの移行をサポート
・OEMは小型、軽量、高効率のBLDC/PMSMモーターを採用し、電気自動車の省エネと航続距離延長に貢献
・高集積のS32M2はボディや快適性アプリケーションのモーター制御を簡素化、 最適化し、車内のノイズ低減と快適性の向上を実現
NXP SemiconductorsはスケーラブルなS32車載プラットフォームを拡充するS32M2を発表しました。
このモーター制御ソリューションは、ポンプ、ファン、サンルーフ、シート・ポジション、シートベルト・プリテンショナー、トランク・オープナーなどの車載アプリケーションの効率向上に向けて最適化されています。
S12 MagniV® ポートフォリオの成功を受けて開発されたS32M2は、NXPが持つモーター制御の実績とS32プラットフォームにおけるソフトウェア開発のメリットを具体化した製品です。広く採用されているNXPのS32Kマイクロコントローラにモーター制御で求められるパワーとアナログ機能、広範なソフトウェア・ライブラリが加わった、高集積のシステム・イン・パッケージ・ソリューションです。新しいソフトウェア・デファインドEV市場のニーズにも応え、自動車メーカーにおける製品開発の完全な最適化と、S32プラットフォーム実装におけるソフトウェアの最大限の再利用を可能にします。
ブラシレス直流(BLDC)モーターと永久磁石同期(PMSM)モーターは各種電気モーターの中でも耐久性、堅牢性、小型化、軽量化、高効率において優れていることで知られており、こうした特性はいずれもEVの省エネと航続距離延長につながります。S32M2は効率動作が可能なモーター制御機能を簡素化して堅牢性を高めつつ、コストを抑えて追加機能を統合して性能上の余裕を持たせることができます。OEMはモーターの診断テストを実行してデータをゾーン・コントローラに送信し、最適化することで性能と効率をさらに向上させ、最終アプリケーションにおける可聴ノイズを低減できるため、車内の快適性向上につながります。
S32M2はディスクリート・モーター制御の実装と比較すると、OEMによる市場投入までの時間の短縮だけでなく、プリント回路基板の面積、設計上のリスク、BOMコストの削減も可能にします。
NXPの上席副社長 兼 汎用統合ソリューション(GPIS)担当ゼネラル・マネージャーのManuel Alvesは次のようにコメントしています。「NXPのモデルベース設計ツールキットを使用すれば、自動車メーカーは開発サイクルの早い段階でSimulinkシミュレーションを開始し、S32M2ハードウェアにモデルをマッピングできます。純粋なソフトウェア・デファインド・アプローチであるため、S32自動車プラットフォーム全体でソフトウェアの再利用を最適化し、好評を頂いている現行のS12 MagniVポートフォリオをベースとする機能と性能の強化というメリットを得ることができます。」
S32M2の登場により、NXPのS32車載プラットフォームはトップからボトムまで一貫したものとなり、膨大なArm®ソフトウェア・エコシステムを活用できるようになります。NXPはArmとの長年にわたる緊密なパートナーシップと共同開発の実績を持っているため、今回の新しいモーター制御ソリューションにおいて、Arm Cortex™-Mプロセッサに備わった電力効率と安全性能の潜在能力を最大限に活用することができます。
ArmのSVP兼オートモーティブ・ビジネス・ライン担当GMのDipti Vachani氏は、次のようにコメントしています。「ソフトウェア・デファインドの未来における要件に対応するため、車両アーキテクチャは大きく変化しています。効率性と低消費電力で知られているArm Cortex-MポートフォリオとArmの充実したソフトウェア・エコシステムを活用することにより、NXPのS32M2製品はソフトウェア・デファインド・ビークルのエッジ・アプリケーションに求められるセーフティ・クリティカルかつリアルタイムなレスポンス要件に対応することができ、お客様はコードの書き換えに時間を割かれることなく製品の差別化に専念できます。」
S32M2はシステム・イン・パッケージのアプローチに基づいており、MOSFETゲート・ドライバ、CAN FD/LIN通信用の物理レイヤー・インターフェース、自動車用12Vバッテリから直接供給される内蔵電圧レギュレータと高度なコンピューティング能力を併せ持ち、さまざまなモーター制御アプリケーションに対応します。
Arm Cortex-M4またはCortex-M7コアを搭載するS32M2シリーズは128KBから1MBまでの幅広いメモリ・オプションが用意されています。この製品はすべて64ピンのLQFPパッケージで供給され、自動車メーカーは同じファミリ内でピン互換性を維持しながら別のサイズのメモリを柔軟に選択できます。また、このシステム・イン・パッケージ・ソリューションはASIL B機能安全のISO 26262認証を取得したS32Kの開発プロセス、S32プラットフォームの定評あるセキュリティ・サブシステム(CSEc、HSE)、S32Kの包括的なツールとソフトウェア・エコシステムも活用しています。
詳しくは、http://www.nxp.com/S32Mをご覧ください。
NXP Semiconductorsについて
NXP Semiconductors N.V.(NASDAQ: NXPI)には、より良く、安全・安心なコネクテッド・ワールドを実現する画期的なテクノロジーを生み出すために優秀な頭脳がそろっています。組み込みアプリケーション向けのセキュアなコネクティビティ・ソリューションで世界をリードするNXPは、オートモーティブ、インダストリアル& IoT、モバイル、通信インフラの各市場で新たな可能性を一方、より持続可能な未来を実現するソリューションを提供しています。60年以上にわたって蓄積した経験と技術を活かし、NXPは世界30か国強で約3万4,500名の従業員を擁しています。2022年の売上高は132億1,000万米ドルでした。詳細はWebサイト
www.nxp.comをご覧ください。
NXPジャパンはNXP Semiconductorsが開発および製造するプロセッシング・ソリューション、認証技術、コネクティビティ、高出力RFやアナログ製品などを日本市場に提供しています。本社は東京都渋谷区で、名古屋および大阪に営業所があります。詳細はWebサイトwww.nxp.jp(日本語)をご覧ください。
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