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関口/中山組GRスープラが3位獲得 GT300クラスでは吉田/川合組GRスープラが優勝

2023年9月17日

  

SUPER GT 2023年 第6戦 SUGO SUGO GT 300km RACE
関口/中山組GRスープラが3位獲得
GT300クラスでは吉田/川合組GRスープラが優勝

  

 SUPER GT第6戦がスポーツランドSUGOで行われ、アクシデントによる長い赤旗中断を挟む展開の中、TOYOTA GAZOO Racing(TGR)勢は関口雄飛/中山雄一組DENSO KOBELCO SARD GR Supra 39号車が最上位の3位獲得。大嶋和也/山下健太組ENEOS X PRIME GR Supra 14号車が6位、90kgの重いサクセスウェイトを積む坪井翔/宮田莉朋組 au TOM’S GR Supra 36号車は粘り強く走り7位、国本雄資/阪口晴南組WedsSport ADVAN GR Supra 19号車が8位、笹原右京/ジュリアーノ・アレジ組 Deloitte TOM’S GR Supra 37号車が10位でポイントを獲得しました。GT300クラスでは吉田広樹/川合孝汰組埼玉トヨペットGB GR Supra GT 52号車が優勝、平中克幸/清水英志郎組シェイドレーシング GR86 GT 20号車が2位で続き、TGR勢が1-2フィニッシュを果たしました。

  

  

  

 SUPER GT第6戦「SUGO GT 300km RACE」が9月16日(土)、17日(日)の両日、宮城県のスポーツランドSUGOで開催されました。
 全8戦で競われている今季のSUPER GTも残すところ3戦となりました。次の第7戦はサクセスウェイト半減、そして最終戦はサクセスウェイト無しとなるため、今大会が最も重いサクセスウェイトで戦うレースとなります。
 TOYOTA GAZOO Racing(TGR)勢は、第2戦で優勝、第3戦で2位、第4戦、第5戦も入賞を果たしてポイントを伸ばした36号車がランキング2位につけています。一方、1レースで最大21ポイントが獲得可能なSUPER GTでは、まだ全てのチームにタイトルの可能性が残っており、これまでポイントを稼げなかったチームにとっては、有利なサクセスウェイトでの大量得点のチャンスでもあります。久々の300kmレースとなる今大会、終盤戦でのタイトル争いへ向け各チーム必勝態勢で臨みました。
 東北唯一のSUPER GT開催となる今大会、サーキット内イベント広場には、TGRブースが設置され、今季限りでのGTドライバー引退を発表したZENT CERUMO GR Supra 38号車の立川祐路が通算3勝を挙げているSUGOでのメモリアル展示として、2005年ZENT CERUMO Supra、2013年ZENT CERUMO SC430、そして2014年~2016年シーズンを戦ったZENT CERUMO RC F GT500を展示。加えて秘蔵のギアなども展示され、東北のファンの皆様の注目を集めていました。2013年にシリーズチャンピオンを獲得した立川と特別出演頂いた平手晃平のトークショーには多くのお客様が集まり、会場が大いに盛り上がりました。

  

  

予選

 16日(土)は前夜までの雨で、午前中の公式練習はウェットで開始され、徐々に乾いていく状況で行われました。公式練習中に路面は乾き、その後も雨は降りませんでしたが、午後2時40分からの予選が開始される少し前に雨が降り始め、GT300クラスのQ1 A組はウェット宣言の中で始められました。その後、雨は止み、セッションが進むごとに路面は乾いていき、GT500クラスのQ1が開始される頃にはほぼドライ。気温26度/路面温度28度のコンディションで、全車スリックタイヤでアタックに臨みました。
 曇り空で路面温度が低めだったこともあり、各車じっくりとタイヤを暖めてアタック開始。前戦鈴鹿で2位表彰台を獲得した39号車の関口が2番手タイムをマーク。石浦宏明の38号車が5番手、笹原の37号車が7番手でTGR勢は3台がQ2へと進出。
 トップから14台が0.8秒の中に入るという接戦となったこのQ1、前戦鈴鹿で3位表彰台を獲得し、ランキング4位につける14号車は、64kgのサクセスウェイトながら山下が健闘を見せましたが、僅か0.031秒及ばず9番手。国本の19号車は11番手、宮田の36号車は12番手でグリッドが確定しました。
 Q2では、ライバル勢よりやや早めにコースインしたTGR勢は、39号車の中山が、残り1分半ほどでその時点でのトップタイムをマーク。しかし、コースレコードを更新する速さを見せたライバル勢に上回られ4番手。立川の38号車が5番手、アレジの37号車は6番手グリッドを獲得しました。
 GT300クラスは、2グループに分けてQ1を実施。A組は直前に降り出した雨によりウェット宣言が出され、各車ウェットタイヤを装着してコースイン。しかし、すぐに雨は止み、徐々に乾いていく難しいコンディションとなり、ほとんどの車両がセッション序盤に出したタイムがベストとなりました。
 TGR/LEXUS勢では吉田がアタックした52号車が2番手。新田守男のK-tunes RC F GT3 96号車が4番手でQ2へと進出。Syntium LMcorsa GR Supra GT 60号車は河野駿佑が最終コーナーでコースオフを喫し、9番手。古谷悠河のANEST IWATA Racing RC F GT3 50号車は10番手でQ1敗退。また、午前中の公式練習時にクラッシュを喫したapr LC500h GT 31号車は修復が間に合わず、未出走となりました。
 B組では、路面は急速に乾いていくコンディションとなりました。平中の20号車はウェットでコースインしたものの、すぐにピットへ戻り、スリックタイヤに交換して再度アタック。平良響のmuta Racing GR86 GT 2号車もレインタイヤで走り始め、こちらは一旦タイムを出してからピットへ。残り5分を切ってスリックタイヤで再度アタックに向かった2号車の平良でしたが、アタックラップの直前でチェッカーが振られて万事休す。結局、20号車は3番手でQ2進出。2号車は10番手。織戸学のapr GR86 GT 30号車は11番手に終わりました。
 Q2では、高木真一がアタックを担当した96号車が、2番手に0.7秒近い差をつける圧倒的なトップタイムをマークし、ポールポジションを獲得。ベテラン高木はGT300クラスでの通算ポールポジション獲得回数を最多タイの14へと伸ばすこととなりました。
 清水がアタックした20号車も好走で2番手につけ、参戦2年目のチームにとっての最上位グリッドを獲得。川合の52号車が4番手グリッドを獲得しました。

  

  

決勝

 17日(日)空は雲がかかり、気温28度、路面温度33度のコンディション。午後1時半、グランドを埋め尽くす多くのお客様が見守る中、宮城県警の白バイとパトカー先導によるパレードラップ、フォーメーションラップを経て、84周、300kmで争われる決勝レースのスタートが切られました。
 スタートは大きな順位変動なく周回が開始されましたが、10周目に5番手スタートの38号車立川が4番手スタートの39号車関口をパス。4位へとポジションを上げました。
 レースはドライバー交代義務を消化できる3分の1を過ぎ、徐々にピットへ。28周を終えて19号車、翌周には37号車と14号車、31周目を終えたところでTGR勢最上位を走行していた38号車もピットへ向かい、SUGOでの最後の走りを終えた立川から石浦へとドライバーを交代しました。
 しかし38号車は35周目にギアボックストラブルに見舞われ緊急ピットイン。無念のリタイアとなってしまいました。
 ほとんどの車両がドライバー交代のピットを終える中、39号車はピットインを遅らせる作戦で首位に浮上し、先にピットを終えた車両との見えない首位争いになるかと思われましたが、37周目に最終コーナー立ち上がりで2台の接触による激しいクラッシュが発生。レースは数周のセーフティカー走行の後に赤旗中断となりました。
 50分ほどの中断を経てセーフティカー先導で走行再開。45周目に再スタートが切られました。
 ピットイン前のセーフティカー導入でマージンを失った39号車でしたが、先にピットを終えた車両の上位3台以外を周回遅れにしていたことにより、52周を終えたところでピットインした39号車は4位でコースへ復帰しました。
 39号車の中山は60周目に最終コーナーでGT300クラス車両をかわそうとしてコースオフ、5位へとポジションを落とすも、再び抜き返して4位へ復帰。その後はポジションを守り抜き、TGR勢最上位の4位でチェッカーを受けました。
 その後方では山下の14号車が7位、36号車の宮田と19号車の阪口は最後まで激しいバトルを繰り広げ、これを凌ぎきった36号車が8位、19号車が9位でチェッカーを受けました。
 しかし、レース後の車検でトップチェッカーの車両が失格となったため、39号車は3位を獲得。14号車が6位、36号車が7位、19号車が8位、37号車が10位となりました。
 この結果、36号車は首位と2ポイント差の2位をキープ。14号車は首位と14ポイント差の5位、39号車は首位と17ポイント差の6位へと浮上しました。
 GT300クラスでは、序盤はポールポジションの96号車新田が首位をキープするも、2番手スタートの20号車清水らが追う展開。再三にわたるアタックの末、20周目に20号車は96号車をかわし首位に立ちました。
 レースは中盤に入り、各車ドライバー交代のためにピットイン。
 アクシデントによる赤旗中断を挟んで再開されると、ピットを終えた組の中では、最初にピットインする作戦を採った吉田の52号車が首位に立ちました。
 再スタート後は、高木の96号車が好ペースで、一時は52号車に続く実質2位までポジションを上げましたが、その後はタイヤの摩耗に苦しみペースダウン。代わって平中の20号車が96号車をかわして3位へ。また、20番手スタートからじりじりと順位を上げていたイゴール・オオムラ・フラガの50号車は、セーフティカー中のピットオープン直後に2度目のピットインを行う作戦に出て、一旦は14位まで落ちるもその後順位を取り戻して行きました。
 52号車は首位でファイナルラップに入り、そのままトップチェッカーかと思われましたが、最終コーナーで燃料切れに見舞われ失速。スローダウンしながらなんとか走り続けましたが、フィニッシュライン目前でかわされ、2位でチェッカー。しかし、レース後の車検でトップチェッカーの車両が失格となったため、52号車は晴れて今季初勝利。20号車が2位で続き、SUPER GT参戦2年目の20号車と清水にとって自己最高位かつ初の表彰台獲得、TGR勢はGT300クラスで1-2フィニッシュとなりました。
 今季からLEXUS RC F GT3で参戦を開始した50号車は7位までポジションを上げ、こちらも初年度で自己最高位フィニッシュ。苦しみながらも粘り強く走り抜いた96号車は8位に入り、ポイント獲得を果たしました。
 前日の公式練習走行でクラッシュを喫し、予選を欠場、メカニックによる懸命の修復作業により決勝レース出場を果たした31号車は、ほぼ最後尾の24番手スタートから見事な追い上げを見せ、11位でチェッカーを受けました。また、2023第6戦のZF Awardを獲得しています。

  

  

6位フィニッシュを果たした大嶋和也/山下健太組 ENEOS X PRIME GR Supra 14号車 重いサクセスウェイトながら7位でフィニッシュした坪井翔/宮田莉朋組 au TOM’S GR Supra 36号車
GT300クラスで勝利を飾った埼玉トヨペットGB GR Supra GT 52号車の川合孝汰/吉田広樹 2013年シリーズチャンピオン車両のZENT CERUMO SC430が展示。トークショーには当時立川祐路とコンビを組んだ平手晃平も登場

  

  

第6戦 リザルト GT500クラス

  

第6戦 リザルト GT300クラス

  

ドライバーズポイント(GT500)

  

チームポイント(GT500)

  

  

  

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