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新製品シンコム「L12 VII型」を新発売 ~ベストセラー「Lシリーズ」に最大加工径φ12mmモデル登場~【シチズンマシナリーミヤノ】

2012年10月11日

シチズンマシナリーミヤノ㈱(本社:長野県北佐久郡御代田町、社長:杉本 健司)は、小型精密CNC自動旋盤シンコムより、ベストセラーの「Lシリーズ」に最大加工径φ12mmモデル「L12 VII型」が登場。シンコムイノベーションシリーズ機※1 として、2013年3月から発売します。
なお新製品は、11月1日~6日、東京ビッグサイトで開催される「第26回日本国際工作機械見本市」に出展します。


主軸台移動形CNC自動旋盤「シンコム」
「L12 VII型」
発売日:2013年3月
月産予定台数:20台


Lシリーズは、精密機器部品、医療関係部品、自動車部品など様々な業種の金属加工で汎用性のある機械として世界中で販売されており、1986年の発売以来、累計16,000台を超えるロングセラーシリーズです。そのLシリーズで初めて、小径であるφ12mmに特化した「L12 VII型」を発売。Lシリーズのラインアップを拡充して、お客様の21世紀型(高付加価値)モノづくりを支援します。

小型化、高速化、高精度にこだわって開発された「L12 VII型」は、基本軸数5軸の小型複合機です。各種スピンドルの高速化、Lシリーズの特長である水平ツールレイアウトによる使いやすいツーリングゾーンや、高速かつバリエーション豊富な回転工具により、サイクルタイムの短縮に加え、様々な加工に柔軟に対応します。
徹底的に小型化を追求した機械サイズながら、広いツーリングゾーンを確保し、小型化と操作性との両立を実現しました。
また、当社で初となる、ガイドブッシュ※2とガイドブッシュレスの切替を簡単な手順で行うことができ、残材の短縮などお客様のランニングコスト削減にも貢献します。

主な特長

1. スピンドルと送り軸の高速化
メイン主軸は毎分15,000回転、背面主軸、回転工具は毎分10,000回転、送り軸は全軸毎分35mと弊社の最大加工径φ12mmのモデルでは最速仕様となっており、基本軸数5軸の機械構成による様々な同時加工と合わせて、従来のφ12mm加工機に比べてサイクルタイムの短縮を実現しています。


2. 多彩な複合加工を実現

Lシリーズの特長の一つである、数多くのツール(バイトやドリル)を装着でき、工具同士が干渉しにくい水平ツールレイアウトを採用することで、最大の27本のツールの装着が可能です。また、バリエーション豊富な回転工具により、材料の端面の偏心した位置に穴あけなどを行い、斜め穴も加工できる「角度調整式端面スピンドル」、ワーク端面に溝を入れる「スリ割スピンドル」、ねじ切り加工を行う「スレッドワーリング」など、様々な複合加工に柔軟に対応します。


3. 小型化と広いツーリングゾーンの確保を両立
操作性の良さと、特殊ツーリングなどへの拡張性を兼ね備えた広いツーリングゾーンを機内に確保しつつ、機械本体の小型化を実現しました。


4. ガイドブッシュ・ガイドブッシュレス切替が可能(特許出願中)
これまでは、加工ワークの長さによって、機械本体をガイドブッシュ付きかガイドブッシュレスかを選択する必要がありましたが、簡単な手順で行える切替方法を実現しました。双方の特長を最大限に活かして、トータルのランニングコストを抑えることにも考慮しています。


5. 作業者に優しい操作性
自動旋盤の複雑な操作を支援低減するヒューマンインターフェイスを搭載しました。好評を得ているツールセット時を始めとする運転準備機能や、安心してプログラム確認が行える実機チェック機能はもちろん、画面描画の高速化や加工プログラム作成時の文法チェック機能、プログラムエラー個所特定機能、大容量プログラム運転に最適な外部メモリ運転機能やUSB I/Fなど、操作性も充実しています。


6. 環境配慮型製品
アイドリングストップなど消費電力を削減する制御方式を採用したほか、送り軸の高速化によるサイクルタイムの短縮を実現し、加工部品当りの消費電力量を低減させました。また、再資源化容易材料の使用や有害物質の排除なども行い、環境に優しい製品となっています。

主な加工ワーク

医療機器部品、自動車関連部品、油空圧機器部品及び、精密機器部品  他

主な仕様


※1  シチズンマシナリーミヤノの製品開発コンセプトには、さらなる高付加価値なモノづくりでビジネスを革新する「イノベーション(Innovation)」と、市場環境の変化に対応すべくコストパフォーマンスの高い「エボリューション(Evolution)」がある。
※2  ガイドブッシュ: 細長いワークを削る際に、材料がたわまないよう工具の手前で材料を支える装置。短いワークの場合はそのガイドブッシュが不要となり、ガイドブッシュとチャック間の余分な材料(残材)をなくすことができる。

お問い合わせ

製品についてのお問い合わせ先
シチズンマシナリーミヤノ㈱
シンコムカンパニー営業部
TEL  0267-32-5901(直)

報道関係の方のお問い合わせ先
シチズンホールディングス㈱
経営企画部  広報課
TEL  042-466-1232(直)



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