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令和5年度愛知発明表彰で「愛知発明賞」を受賞【ジェイテクト】

2023年6月14日

  

令和5年度愛知発明表彰で「愛知発明賞」を受賞
-4輪駆動車両の駆動系の共振の抑制-

  

株式会社ジェイテクト(本社:愛知県刈谷市、取締役社長:佐藤和弘、以下「ジェイテクト」)では、社員3名が、一般社団法人愛知県発明協会主催の「令和5年度愛知発明表彰」で、愛知発明賞を受賞しました。4輪駆動車両の走行において、異音発生の原因となる駆動系部品の「ねじり共振」を抑制するシステムを開発したことが評価されたものです。この発明は、4輪駆動車両の軽量化と省燃費化を実現する「オンデマンド4WDシステム」搭載車両の乗り心地を改善し、その普及に貢献しています。

【受賞者】
自動車事業本部駆動CE室:
繁田良平(しげた・りょうへい)プロジェクトマネージャー
=1996年入社、東京都出身
自動車事業本部制御・SW技術部制御技術室:
児玉 明(こだま・あきら)主任
=2000年入社、大阪府出身
永山剛(ながやま・ごう)
=2005年入社、富山県出身


愛知発明賞を受賞した(左から)永山、児玉、繁田

【受賞者コメント】
本発明は受賞者3人が、短い開発期間の中で知恵を出し合い完成させた制御である。
これまで発生していたノイズがキレイに消え、お客様から非常に驚かれすぐに採用に決まった経緯がある。本発明を適用した製品を他のお客様にも提案することで、電子制御カップリングの採用拡大に貢献できた。電子制御カップリングの制御ロジックとしては初の受賞であり、今後も制御開発と発明に精進していきたい。

【愛知発明表彰について】
愛知発明表彰は、愛知県の発明奨励・振興を図ることを目的に、愛知県発明協会の独自事業として昭和55(1980)年度から実施されています。技術者・研究開発者のモチベーション向上などを目的に、毎年6月に表彰式が行われ、県内の優秀な発明者が表彰されます。

【本発明の要旨】
本発明は、主に前輪駆動車両をベースとした「オンデマンド4WDシステム」に搭載され、エンジンから出力される駆動力を後輪に配分する電子制御カップリング(ITCC????)に関する技術です。
「オンデマンド4WDシステム」では、滑りやすい路面での発進時に、前輪と後輪で駆動力が伝わる時間に差が生まれると、前輪と後輪が交互にスリップします。これにより駆動系の部品がねじれることで共振(ねじり共振)が起こり、不快な突き上げ音(ノイズ)が発生する一因となっていました。
本発明では、既存のセンサを用いて、前輪と後輪の車輪速の差の変化を基に、共振の予兆を早期に検知し、電子制御カップリング(ITCC????)が後輪に配分する駆動力を最適に制限することで、駆動系の共振を防ぎ、ノイズを抑制します。

【本発明の特許概要】
特許登録番号:特許第5282597号
発明の名称:4輪駆動車両のクラッチ装置及び4輪駆動車両の駆動力配分方法
出願日:2009年2月16日
登録日:2013年6月7日

【今後に向けて】
 ジェイテクトでは、今回受賞した4輪駆動車の快適性向上に関する技術に留まらず、電動車の航続距離向上や走行安定性向上に貢献する製品を開発していきます。
これからもジェイテクトは自動車の「走る」と「曲がる」を支えるシステムサプライヤーとして「地球のため、世の中のため、お客様のため」となる製品開発を進め、環境に優しく、より安全で快適な自動車社会の実現に貢献していきます。

  

  

  

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