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世界最大容量を実現!! 150℃対応 自動車向け樹脂外部電極 チップ積層セラミックコンデンサ GCJシリーズの量産開始について【村田製作所】
2012年10月16日
要旨
㈱村田製作所は、「自動車向け樹脂外部電極チップ積層セラミックコンデンサ」において、150℃で使用可能なX8L特性*1の3225サイズ/10µF （定格電圧25V） の量産を開始しました。X8L特性としては世界初の樹脂電極品であり、3225サイズにおいて世界最大の静電容量を実現しています。
背景
近年の自動車市場では、高効率化、耐環境性能の向上が重視されており、より緻密な制御を行うため、電子部品もエンジンやトランスミッションなどの近くに配置されることが多くなってきています。そのため、150℃の高温環境下で使用可能なコンデンサの要求が強くなっています。そこで当社は、樹脂外部電極の最適化により、X8L特性で使用可能な製品を開発しました。
また、セットの小型・軽量化のため、リードフレーム*2上に実装されるケースも出てきており、たわみの応力がかかった場合でも、ショート不良にならないフェールセーフ機能をもったコンデンサが必要とされています。電極に樹脂を使用することで、樹脂がたわみ時の応力を吸収し、機械強度の改善が可能です。
特徴
● 樹脂電極品でX8L特性を実現
● 3225サイズ/10µF （定格電圧 25V） を実現
用途
ECU、トランスミッションコントロール、センサなど高温対応が必要で、フェールセーフ機能が必要な自動車向けセット
品番
GCJ32EL81E106K
外形寸法
L ： 3.2±0.4mm、W ： 2.5±0.3mm、T ： 2.5±0.3mm
生産体制
2012年10月より出雲村田製作所にて量産開始
用語説明
*1 X8L特性 ： 温度特性が-55℃～150℃の範囲において、静電容量変化率+15/-40%である特性
*2 リードフレーム ： ICなどの半導体パッケージに使用され、半導体素子を固定したり、外部の配線と接続したりする部品
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