ニュース
VALOUR:110 年の歴史を称える究極のドライビングカー【アストンマーティンジャパンリミテッド】
2023年7月12日
VALOUR:110 年の歴史を称える究極のドライビングカー
アストンマーティンは、創立 110 周年を記念し、V12 エンジンとマニュアル・トランスミ ッションを
組み合わせたスペシャル・エディション、Valour を発表します。
・アストンマーティンの 110 周年を記念して作られる Valour は、フロントエンジン・ スポーツカーの伝統を受け継ぐ極めて特別なリミテッド・エディション
・専用設計された 6 速マニュアル・トランスミッションと 5.2 リッター・ツインター ボ V12 エンジンを組み合わせることにより、ドライバーとの一体感を最大限に高め、時代を超越した魅力を実現
・内燃エンジン時代の最後を飾る Valourは、見紛うことのないスタイル、圧倒的なパ フォーマンス、強烈でダイナミックなキャラクターを融合させることで、純粋に走 る楽しさを追求する直感的なドライビング体験を提供
・全世界で 110 台を限定生産
・最先端の素材とテクノロジーを使用するとともに、1970年代/1980年代を象徴するV8 Vantage や伝説的なル・マン・レースカー「Muncher」からインスピレーショ ンを得たスタイリングを採用
2023年7月11日、ゲイドン(英国):
アストンマーティンは、創立110周年を記念し、V12エンジンとマニュアル・トランスミッションを組み合わせたスペシャル・エディション、Valourを発表します。この極めて特別な限定モデルは、フロントエンジン・スポーツカーの長い伝統を称えると同時に、純粋かつ直感的なドライビング体験を求めるドライバーのために開発されました。
アストンマーティン取締役会長のローレンス・ストロールは、このスリリングな新しいスペシャル・エディションについて次のように述べています。
「Valourは、アストンマーティンのドライビングに対する情熱と類まれな伝統を称える車ですが、それとともに、今日その存在感をますます高めているアストンマーティン・ブランドを象徴する車でもあります。Valourは、クラシックなキャラクターと現代的な雰囲気を融合することで生まれたモダンなアイコン・モデルであり、英国の名高い自動車ブランドの特徴となっているエキサイティングな走りとエクスクルーシブな本質を備えています。アストンマーティンが誇る世界最高レベルのデザインとエンジニアリング、そして優れた生産能力のショーケースでもあるValourは、なによりもドライバーを最優先するアストンマーティンのポジションを改めて世に知らしめるとともに、世界でもっともエキサイティングかつエクスクルーシブで、誰もが憧れるウルトラ・ラグジュアリーなハイパフォーマンスカーです。」
このニューモデルは、真に感動的なドライビング体験を求める人々をターゲットにしており、いまという時代を再定義するパフォーマンスと刺激的な走りは、他のスポーツカーとは一線を画しています。Valourは、マニュアル・トランスミッションを備えた唯一のフロントエンジンV12スポーツカーで、その走りを純粋に追求したアプローチは、現代においてきわめてユニークな存在であり、かつての、スリリングな走りを追い求めた黄金時代へのオマージュでもあります。
栄光の伝統を受け継いで開発されたValourは、最新のテクノロジー、手法、素材を駆使して作られます。伝統とテクノロジーの融合により、アストンマーティン史上最高のフロントエンジン・モデルが誕生しました。歴代モデルに敬意を表していながら現代的なマスターピースでもあるValourは、アストンマーティン史上最高のドライバーズカーであり、運転する楽しみが失われつつある現代において、車を操る醍醐味を追求して開発されました。
Valourは、唯一無二の血統を備えています。オリジナルのV8 Vantageおよび1980年に登場したVantageベースのル・マン・レースカーであるRHAM/1「Muncher」にインスピレーションを得たこの車は、アストンマーティンによる究極のスポーツカーの特徴となっている力強いデザインを全身で表現しています。その姿は、1990年代に世界でもっともパワフルな量産車として一世を風靡したツイン・スーパーチャージャー付きV600 Vantageを彷彿とさせます。完璧なデザインとエンジニアリングを備えたValourは、精密なデザインを特徴とするOne-77スーパーカーのコンセプトを受け継いでおり、その強烈なドライバー中心のキャラクターは、すべてのValourのDNAに組み込まれています。
生産台数は世界でわずか110台に限定されており、その希少性により、すべてのアストンマーティン・モデルの中でも、もっとも価値の高いコレクターズ・アイテムの1台となることが期待されています。驚異的な715PS/753Nmのパワーを発生するツイン・ターボチャージャー付き5.2リッターV12エンジンと専用設計された6速マニュアル・トランスミッションを初めて組みわせたこの車は、そのスリリングなドライブ体験でドライバーを魅了し、史上最高のドライバーズカーとしての地位を揺るぎないものとするでしょう。
パワートレインに専用のキャリブレーションを施したことにより、あらゆるギアと回転域で圧倒的なパワーを発揮し、最高レベルのパフォーマンスと最大限のコントロール性を提供します。機械式リミテッドスリップ・ディファレンシャルは、エレクトロニック・トラクション&スタビリティコントロール・システムのサポートを受けながら、ドライバーと車の一体感を高め、アナログ的なドライビングの楽しさを強化しています。Valourのドライビングモード(Sport、Sport+、Track)は、細心の注意を払って調整され、それぞれの状況で最適なスロットル・レスポンス、トルク特性、サウンド・キャラクターを提供します。
そのダイナミックな走りを強調するため、Valourは、この車両に合わせて専用設計されたアダプティブ・ダンパー、スプリング、アンチロールバーを備えたサスペンションを採用しています。ホイールアライメントのジオメトリは、専用のキャンバー、キャスター、トーに改められました。これらにより、Valourは、明快なキャラクターの乗り心地とハンドリングを得ています。ロードカーであることを第1に開発した結果、スポーティで引き締まったバランスを手に入れるとともに、垂直方向の極めて正確なボディの動きやしっかりとしたロール剛性を実現しながら、路上では絶妙のコンプライアンスにより優れた快適性をもたらします。
ユニークでダイナミックなキャラクターを磨き上げるため、Valourには専用のボディ構造として、フロントおよびリア・シアーパネル、リア・サスペンション・タワーストラット・ブレース、燃料タンク・ブレースなどを採用しました。これらによって、ねじり剛性と横方向の剛性の両方を最大化し、サスペンションに合わせて最適化されたプラットフォームを提供して、より正確なボディ・コントロールと優れた洗練性を実現しています。さらに、新しいステアリング・システムは、精度をさらに高めることにより、路面の状況やタイヤと路面とのコンタクトをドライバーに正確に伝え、素晴らしいステアリング・フィールを生み出します。
フロントには、カーボンセラミック(CCB)ブレーキを備えた410mm x 38mmのブレーキローターと6ピストン・キャリパーが装着され、非常に強力な制動力を発揮します。リアブレーキは、360mm x 32mmディスクと4ピストン・キャリパーの組み合わせとなります。CCBディスクは、ブレーキ性能を向上させるだけでなく、スチール製ブレーキと比較してバネ下重量が23kgも大幅に軽減され、最大800℃の温度でもブレーキフェードが起きないように設計されており、その正確なコントロール性により、ドライバーは自信を持ってValourのポテンシャルを最大限に引き出すことが可能です。
さらに、美しいデザインを誇る21インチ軽量鍛造合金「ハニカム」ホイールによって、Valourの印象的なハードウェア・パッケージが完成します。このホイールには、最新のアストンマーティン専用ミシュランPilot Sport S5タイヤ (サイズ:フロント 275/35 R21、リア 325/30 R21)が装着されます。このタイヤは、ウェットまたはドライ・コンディションを問わず、優れたハンドリングとグリップ性能を発揮します。
アストンマーティン・ビークルパフォーマンス担当取締役のサイモン・ニュートンは、次のように述べています。
「過去の象徴的なマッスルカーにインスピレーションを得て、私たちはValourに圧倒的なパワーとトルクを与えると同時に、最新のテクノロジーとエンジニアリングを採用することで、最高のパフォーマンスを引き出しながら楽しく走ることができる車を開発しました。ドライバー重視のキャラクターを実現する上で重要な役割を果たしたのが、V12エンジンとマニュアル・トランスミッションの組み合わせでした。これは私たちのユニークな信念であり、結果として完成したクルマは極めて印象深いものとなりました。限界までプッシュできる究極のドライバーズカーとして、アナログかつクラシックであると同時にタイムレスでもある、本物のソウルを備えたスポーツカーがここに完成したのです。」
その計り知れないパフォーマンスと強烈なドライビング特性は、Valourの力強いスタンスと高度に洗練されたボディ形状により、明確に表現されています。フル・カーボンファイバー製のボディワークは、アストンマーティンの現代的なデザイン言語と、1970年代の象徴的なV8 Vantageのデザインからヒントを得たエレメントを融合させています。その結果、どの角度から見ても大胆でユニークなデザインが完成しました。
クラムシェル・ボンネットには、大きな「U字形」ベントとふたつのNACAダクトが設けられており、その下に搭載されるツイン・ターボチャージャー付きV12エンジンに十分な冷却エアを供給します。アストンマーティンを象徴するフロントグリルの形状は、形態と機能の両方を向上させるために進化を遂げています。中央セクションのハイライトは、アルミニウム製のストレーキで、両サイドにはカーボンファイバー製の大型エアインテークが設置され、エンジンとブレーキに冷気を供給します。また、Valour独自のクラシックな雰囲気を醸し出す丸型LEDヘッドライトを採用し、アイブローを連想させるグリルの下に配置されています。
このデザインは、最先端のエアロダイナミクスを考慮しており、エアの流れを専門的に管理することで、車両の安定性を最適化し、独自の主張を持ったデザインを実現しています。Valourの両サイドに組み込まれた大きなフロント・スプリッターとフロントフェンダー・ベントは、リアスクリーンパネルを特徴付けているボーテックス・ジェネレーターのエキソブレード、エレガントに上昇するカムテール、大型のディフューザーと調和して機能し、空力バランスを整えています。
リアエンドの特徴はテールライトのグラフィックで、LEDライトブレードのクラスター(両側に各6つ)は、革新的なハイパーカー、Valkyrieを連想させます。さらに、アルミの塊から切削加工され、研磨されたアクセントが車両全幅にわたって装着され、上部セクションと下部セクションを明確に分離しています。リア・ディフューザーの奥深くには、Valourのリアデザインのハイライトとなる、軽量ステンレス・スチール製のトリプル・テールパイプが配置されています。板厚が1mm未満のこの特別なパイプは、従来のシステムと比較して7kgの軽量化を実現しながら、非常に重量感のあるエキゾースト・サウンドを奏でます。
Valourにおけるアストンマーティンの伝統は、シンプルかつ魅力的で時代を超越した2人乗りコックピットにも受け継がれています。その中心には、マニュアル・トランスミッションのシフトレバーが設置されています。ギアノブは、機械加工されたアルミニウム、チタニウム、カーボンファイバー、またはウォールナットから選択することが可能。また、メカニカルな機能を強調するためにシフト・メカニズムを露出させたその外観は、テクノロジーの進化によって失われつつある、ドライバーが車と一体となって運転する楽しみを提供することに重点を置いています。
このような素材の使い方は、長年にわたってアストンマーティンが得意としてきたものであり、お客様独自の仕様をチョイスすることによって、オリジナリティの高いValourを作ることも可能です。たとえば、1959年にル・マン24時間レースで優勝したアストンマーティンDBR1のシート地からインスピレーションを得た伝統的なウールのツイードは、Valourの軽量パフォーマンス・シート、特注のドアカード、フェイシア・エアベント、アッパー・センターコンソール、トランスミッション・トンネルに採用されるハイテク織りカーボンファイバーなどと素晴らしいコントラストを生み出します。
さらに、カラーをカスタマイズすることで、パーソナライゼーションの幅が大きく広がります。Valourのボディをフロント、ボンネット、サイド、リアの4つのエリアに分割するとともに、21色のなかから、さまざまな手描きのストライプやグラフィック・デザインを選択することが可能です。
オプション設定されている標準パレット以外のカラーを使用して、さらなるカスタマイズを施したい場合は、「Q by Aston Martin」によるビスポーク・サービスを利用し、真のオーダーメイド仕様を作成することもできます。その一例として、ワンオフのボディカラー、カーボンの織り目が見える2×2ツィル・カーボンファイバー・ボディワーク(レッド、ブルー、グリーンのグラディエーションから選択可能)、ペイントされたホイール、インテリア用の“木目”カーボンファイバー・フェイシア、ジョンストンズ オブ エルガン製ツィードやカシミアをシート地やヘッドライニングに用いることなどが挙げられます。
アストンマーティン・デザイン担当取締役のマイルス・ナーンバーガーは、次のように述べています。
「アストンマーティンのデザインは常に進歩的ですが、今回のように、創立110周年を記念するモデルという重要なマイルストーンを作ることに際して、私たちは過去のモデルに敬意を表するデザインを採用しました。その結果として誕生したのがValourです。このモデルでは伝統的で獰猛なスタイルを、2023年のレンズを通して現代的に再解釈しています。現在アストンマーティンが量産しているモデルを特徴付ける彫刻的な造形から、かつてのノミでえぐり出したようなシェイプに回帰するとともに、最新の力強いディテールや現代的な素材を取り入れました。そしてまた、このデザインに相応しいドライビングを体験できるようにすることにも、私たちは熱心に取り組みました。その量感溢れる姿態は、獰猛なパフォーマンスと715psをマニュアル・ギアボックスで操るアナログなスリルを余すところなく物語るいっぽうで、要所要所に最新のテクノロジーを用いることで現代的なマナーと傑出したドライビングダイナミクスを実現しています。」
Valourの生産は、2023年第3四半期にアストンマーティンのゲイドン本社で開始され、最初の納車は2023年第4四半期に開始される予定です。Valourは、アストンマーティンを象徴するフロントエンジン・スポーツカーのリミテッド・エディションとして、自動車愛好家にもっとも切望される車の1台になると同時に、走りへの欲望を駆り立てる貴重なコレクターズ・アイテムとなるでしょう。
アストンマーティン・ラゴンダについて:
アストンマーティンは、世界でもっとも熱望されるウルトラ・ラグジュアリー・ブリティッシュ・ブランドとなることを目指し、人々を魅了してやまないハイパフォーマンス・カーを作っています。
ライオネル・マーティンとロバート・バンフォードによって1913年に設立されたアストンマーティンは、スタイル、ラグジュアリー、パフォーマンス、エクスクルーシブネスを象徴するグローバル・ブランドとして知られています。アストンマーティンは、最先端のテクノロジー、卓越したクラフトマンシップ、美しいスタイルを融合させ、ヴァンテージ、DB11、DBS、DBXに加え、同社初のハイパーカーであるヴァルキリーなど、高い評価を得ている一連のラグジュアリー・モデルを生み出しています。
英国のゲイドンを拠点とするアストンマーティン・ラゴンダは、ラグジュアリー・カーを設計、製造、輸出し、世界55か国で販売しています。スポーツカー・ラインナップはゲイドンで製造されており、ラグジュアリーSUVのDBXは、ウェールズのセント・アサンで製造されています。
ラゴンダは1899年に、アストンマーティンは1913年に設立されました。この2つのブランドは、1947年に故デイヴィッド・ブラウン卿によって買収されて1つの会社となり、現在は、「Aston Martin Lagonda Global Holdings plc」としてロンドン証券取引所に上場しています。
2020年には、ローレンス・ストロールが同社のエグゼクティブ・チェアマンに就任し、未来の重要な分野に対して新たな投資を行うと同時に、アストンマーティン・アラムコ・コグニザント・フォーミュラ1™チームとともにモータースポーツの頂点へと復帰し、英国を象徴するブランドとして新たな時代へと乗り出しています。
アストンマーティンジャパンリミテッド ホームページはこちら