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超促進耐候性試験機 『アイ スーパーUVテスター』に環境負荷を低減した新型試験機を発売【岩崎電気】
岩崎電気株式会社(本社:東京都中央区、社長:渡邊 文矢)は、超促進耐候性試験機『アイ スーパーUVテスター』に、新開発のランプと光学フィルターを採用した新型試験機(SUV-W161)を5月10日より発売します。
超促進耐候性試験機『アイ スーパーUVテスター』は、屋外暴露1年分の紫外線日射量を最短48時間の照射で促進できます。新製品の(SUV-W161)は、従来品の環境負荷低減のための改良に取り組んだ結果、新たに開発したランプ及び光学フィルターを搭載した照射ユニットを新設計。従来、消耗品としてランプ交換と同時に交換していた光学フィルターのロングライフ化を実現し、廃棄物を減らすことで、環境負荷の低減に貢献し、メンテナンスコストを約半分(当社比)に軽減できます。
耐候性試験とは
屋外で使用されるさまざまな材料、例えばプラスチックなどの樹脂や塗料などは、太陽光線や風雨にさらさせて時間の経過とともに自然とヒビ割れが発生したり色があせてきたりといった劣化という現象がおきます。これらの素材を実際に外に置いて経年変化を試験していては、素材の開発・研究が滞ってしまうことから、短時間で試験結果を得るために何らかの人工促進耐候試験が必要になります。耐候性試験では、光・熱・風雨など屋外条件を人工的に再現して劣化の進行を観察し、その物の寿命を見極めます。超促進耐候性試験機『アイ スーパーUVテスター』は、屋外暴露試験(実際に屋外環境にさらす試験)10年分が約1000時間で再現できる驚異的なスピードで、現在さまざまな材料の開発、研究に役立っています。
アイ スーパーUVテスター(SUV-W161)の主な特長
(1) 光学フィルター交換不要でメンテナンスコストを従来品の約半分に軽減
従来品(SUV-W151)では、約1500時間でランプ交換と同時に光学フィルターも交換が必要でしたが、新開発のフィルターではメンテナンスフリーとなり、ランプの交換だけで済むためメンテナンスコストを年間約半分に軽減できます。
(2) フィルターの改善で環境負荷を低減
新開発の光学フィルターは鉛(Pb)などの有害化学物質を含まない安全でクリーンなフィルターを採用。フィルター交換による廃棄物の軽減に寄与し、環境負荷の低減に貢献します。
(3) ランプ交換のメンテナンス性を向上
従来品では、ランプ交換時ユニット内部の照射器を取り出す必要があり手間がかかりましたが、新型試験機は本体側面にメンテナンス用の扉を設け、照射器を取り出さずにランプを交換できる設計に改善。メンテナンス性の向上を図りました。
(4) 従来品からの改造も可能
従来品(SUV-W151)から、内部ユニットを入れ替えての改造が可能。従来品をご使用いただいているお客様も、初期コストを抑えてのグレードアップを可能にしました。
(5) 従来品とのデータ互換性
新型試験機においても従来品と同等の促進性能を持ち、データの互換性も得られます。
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