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新型小型ビジネスジェット機の製品化を決定【本田技研工業】
2023年6月14日
新型小型ビジネスジェット機の製品化を決定
Hondaの航空機事業子会社であるホンダ エアクラフト カンパニー(Honda Aircraft Company 以下、HACI)は、2021年に発表したコンセプト機、「HondaJet 2600 Concept」をベースにした新型小型ビジネスジェット機の2028年に向けた製品化を決定しました。
新型小型ビジネスジェット機(飛行イメージ) |
HACIは2021年にネバダ州ラスベガスにて開催された世界最大のビジネス航空機ショー、ナショナル ビジネス アビエーション アソシエーション(NBAA)にて、新たな移動の価値をもたらす小型ビジネスジェットコンセプト機としてHondaJet 2600 Conceptを発表し参考展示しました。その後、お客様から高い評価を得るとともに市場におけるニーズの高さを確信したことから、このたび製品化を決定しました。また、この決定に伴い、エンジン、アビオニクス、胴体などの主要サプライヤーとの契約を締結しました。新型小型ビジネスジェット機は、HACIとして現在生産・販売しているベリーライトジェット機のHondaJet Elite IIに続く製品となり、1クラス上のライトジェット機カテゴリーへの参入となります。2028年ごろのアメリカ連邦航空局(FAA)の型式証明取得に向け、今後開発を進めていきます。
新型小型ビジネスジェット機は、Honda独自の技術である主翼上面エンジン配置、自然層流翼型・ノーズ、コンポジット胴体をさらに進化させたことで、最大11名の乗員・乗客が搭乗できます。また、通常のライトジェット機※1より20%、中型ジェット機※2に対しては40%※3以上燃費を向上させることで、ライトジェット機として世界で初めてノンストップでのアメリカ大陸横断を可能とします。さらに、パイロット1名での運用を想定しているほか、長距離飛行にも適した広いキャビン空間と優れた静粛性も実現します。
※1 最大離陸重量が12,500ポンド以上、20,000ポンド以下の双発エンジンを搭載した機体。HondaJet Elite II(ベリーライトジェット)の一つ上のクラス
※2 最大離陸重量が20,000ポンド以上、35,000ポンド以下の双発エンジンを搭載した機体
※3 ニューヨーク―ロサンゼルス間の飛行距離
■ ホンダ エアクラフト カンパニー取締役社長 山﨑 英人のコメント
「新型小型ビジネスジェット機の製品化によるライトジェット機カテゴリーへの参入はHondaの新領域である『空のモビリティ』への新たなチャレンジです。これまでに培ってきたHonda独自の航空機向け先進技術のノウハウを生かし、持続可能な社会の実現と人々の生活の可能性を拡げる喜びを提供していきたいと思います」
新型ビジネスジェット機の仕様
エンジン | Williams FJ44-4C |
アビオニクス | Garmin G3000 |
最大定員 | 乗員1名+乗客10名 または 乗員2名+乗客9名 |
航続距離 (NBAA IFR Range, 1乗員+4乗客)* |
2,625 ノーティカルマイル |
最大巡航速度* | 450 ノット |
最大運用高度* | 47,000フィート |
*目標性能
ホンダ エアクラフト カンパニー(Honda Aircraft Company,LLC) 概要
設立 :2006年8月
出資形態 :
American Honda Motor Co., Inc. 100%出資
代表者 :
取締役社長 山﨑 英人(やまさき ひでと)
所在地 :
米国ノースカロライナ州グリーンズボロ市
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