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Teledyne FLIRの検出/追跡ソフトウェアモデルPrism AI がさらに機能を強化

2023年3月8日

  

Teledyne FLIRの検出/追跡ソフトウェアモデルPrism AI がさらに機能を強化
―赤外線画像を組み込んだ車載用認識システムの実現を可能に

  

様々なカテゴリーの230万件以上におよぶアノテーションでトレーニング/検証した新コンセプトのPrism™ AIモデルが、認識システムの開発における推定性能を高めます。

カリフォルニア州ゴレタ―Teledyne Technologies Incorporatedの一部門であるTeledyne FLIRは本日、組込みシステムの開発を容易化できるコンパクトなAIモデルを備えた新しいPrism AIの発売をご案内します。今回の新リリースにより、認識技術エンジニアは先進運転支援システム(ADAS)や自動運転(AD)システムへ赤外線カメラをいっそう迅速に統合できるようになりました。しかも、従来のPrism AIより最大24%も物体追跡性能が向上します。

Teledyne FLIRの製品マネージメント担当副社長であるMichael Waltersは次のように説明しています。「さに高機能になったPrism AIソフトウェアモデルは、組込みシステムのテストや開発を可能にし、認識技術エンジニアが熱画像処理能力を備えたより効果的なシステムをこれまで以上に簡単に創り上げられるようにします。Teledyne FLIRのAIエコシステムとツールの拡大は続いており、人命保護のための赤外線カメラ搭載ADASやAVの迅速なテストや開発コストの削減につながる、他社にはまねできない手法をインテグレータの皆様にご提供できるようになりました」。

車載用認識システムの開発者に向けて構築したPrism AIは、7カテゴリーの物体検知や可視/赤外線画像のフュージョン機能、最新の赤外線画像処理機能、機能を記録する新しいシャドーモード、データの一括取込機能などを提供する総合的なエコシステムとなっています。こうした機能を兼ね備えることで、車載用赤外線センサの統合を容易にし、特に視認性の低下する夜間において歩行者・動物・車両の優れた検出能力を発揮できるようにします。

開発者は、Prism AIをメインの認識ソフトウェアとしても、社内開発の際の比較用ソフトウェアとしても利用できます。一連のPrism AIツールがTeledyne FLIR Conservator™データライフサイクル管理ソフトウェアのほか、業界最大の赤外線/可視画像トレーニング用データセットとの容易なデータ統合機能を提供します。さらにPrism AIには、赤外線カメラと電子制御ユニットの間の認証など生産に必要な機能も含まれており、開発がいっそう簡単に行えます。Teledyne FLIRの技術サービス部門からは専門的なサポートを提供しており、研究分野から自動車OEMメーカーまで、認識技術を扱うエンジニアは赤外線カメラ搭載ADASおよびAVシステム構築のための完全なエコシステムを利用できるようになりました。

あらゆるタイプの状況で自動車の認知機能を向上させることは、歩行者の死亡事後数を減らすために欠かせません。たとえば米国では、州知事幹線道路安全協会の1次データによると、2021年前半の歩行者の死亡事故が前年に比べて17%増加し、2011年との比較では46%と大幅に増えたと推定されています。赤外線画像によってADASやAVの能力が高まれば、こうした歩行者の悲劇的な死亡事故数を減らすうえで重要な役割を果たすに違いないなく、歩行者に対する夜間の正面衝突防止を含めた将来の試験方法の規制に自動車OEMメーカーが対応していくうえでも大きな支えになるでしょう。

Teledyne FLIRのPrism AIソフトウェアは、世界中のTeledyne FLIRから購入いただけます。詳しくはhttps://www.flir.com/prismをご覧ください。

  

  

  

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