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ニッサンLMP2勢がWECバーレーンで1-2フィニッシュ【日産自動車】

2012年10月1日

– 世界耐久選手権(WEC)第6戦バーレーン6時間レースレポート –


9月29日 バーレーン国際サーキット(バーレーン)
FIA世界耐久シリーズ(WEC)第6戦は9月28-29日、バーレーン国際サーキットで開催されました。欧州日産公式チームのシグナテック・ニッサンは2位でフィニッシュ。今季、様々な不運に見舞われてきましたが、ジョルダン・トレッソンをはじめチームの懸命な努力の末に、ようやく運気がチームに巡ってきました。また同じくニッサンVK45DEエンジンを搭載する#49ペコムレーシングがLMP2優勝を果たし、ニッサンLMP2勢が1-2フィニッシュを決めました。



今年の残りのヨーロピアン・ルマン・シリーズ(ELMS)がキャンセルとなったこともあり、今回LMP2クラスには総勢11台がエントリー。そのうちニッサンVK45DEを搭載する車両は8台を占めました。

バーレーンの酷暑に備え、シグナテック・ニッサン陣営はフリープラクティスセッション中、セットアップとタイヤ管理に専念しました。金曜日に行われた予選では、2010年GTアカデミー勝者のジョルダン・トレッソンが#23シグナテック・ニッサンのマシンに乗り込み、9番手グリッドを獲得しました。レースがスタートすると、非常にプロフェッショナルな仕事を発揮したトレッソンは、レース中のトラブルを見事に避けて、ポジションを守り切りました。

バーレーンではどのチームもタイヤの性能劣化に悩まされるところ。シグナテック・ニッサンは、スティント毎のドライバー交代でそれに対応します。トレッソンの次に担当したのはオリヴィエ・ロンバルド、そしてフランク・マイリューと続きました。各ドライバーがそれぞれのスティントを上々にこなしながらタイムアップを図り、順位を上げていきました。

チーム陣がそれぞれの任務をこなし、3人のドライバーが素晴らしいパフォーマンスを見せた#23シグナテック・ニッサンは、終盤になるとポディウムフィニッシュが視野に入ってきました。レースも残り1時間のころに差しかかると、スターワークス(ホンダ)を駆るステファン・サラザンがマイリューの追撃を始めます。しかしマイリューがその順位を明け渡すことはなく、順位を死守したままフィニッシュラインを越えました。この結果、シグナテック・ニッサンは、今季これまでの最上位となる2位という結果を残しました。

「とても厳しいレースでしたので、ポディウムでフィニッシュできたことは、格別にうれしいですね」とトレッソン。「ライトを交換しなくてはならなかったなど細かいトラブルがあり、終盤には他車からヒットを受ける場面もありましたので、それらを乗り越えてポディウムに乗れたことはとてもいい気分です。終盤はサラザンがフランク(マイリュー)を追う接戦になり、我々もギリギリの燃料で戦っていたので、本当に白熱しました。個人的なところでは、今回は初めてLMP2で予選を走りレースでのスタートも任せてもらえたので、とてもいい経験になりました。最高の週末になりましたし、ようやくいい結果を得ることができました」

今季のWECは残すところ2レース。2週間後には富士スピードウェイでの6時間レースが控えています。そして最終戦は10月下旬、上海で行われます。



WEC(世界耐久選手権)

WEC(世界耐久選手権)は、世界を転戦して行われるスポーツカー耐久レースです。これのLMP2(ル・マンプロトタイプ2)クラスに参戦する9台のうち6台に対し、ニスモが量産エンジンをベースに開発した「NISSAN VK45DE」エンジンを供給し、技術支援を行っています。また、ル・マン24時間レースでは、LMP2クラスにエントリーする20台のうち、13台に同エンジンを供給し、技術支援を行います。


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