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新型「メルセデス AMG SL」を発売

2022年10月24日

  

メルセデス AMG のラグジュアリーロードスター
新型「メルセデス AMG SL」を発売

  


メルセデス AMG SL 43 (BSG 搭載モデル)

・ メルセデスAMGによる完全独自開発

・ 専用設計のプラットフォームを採用

・ F1TMの技術を取り入れた直列4気筒ターボエンジンを搭載

・ 2+2シートレイアウト*1

 メルセデス・ベンツ日本株式会社(社長:上野金太郎、本社: 東京都品川区)は、 メルセデス・ベンツのラグジュアリーロードスター新型「メルセデス AMG SL」を発表し、 全国のメルセデス・ベンツ正規販売店ネットワークを通じて本日より発売します。

 「Super」と「Light」(軽量)を略したモデル呼称であるSLは、1952年に公道を走行 できるレーシングスポーツカーとして発表され、ルマン24時間レースで見事な ワンツーフィニッシュを飾ったほか、世界各地のレースで輝かしい戦績 を重ねた「300 SL」(W194)をベースに、1954年に「300 SL」(W198)として発売され ました。初代300 SLの誕生から70年を迎え、新型SLはメルセデスAMGによる完全 自社開発モデルとして生まれ変わりました。SL専用の高剛性プラットフォームに よる卓越したドライビングパフォーマンスと快適性を兼ね備えたドライバビリティ、 2+2シートレイアウト*1、そしてF1TMの技術を採用した新型直列4気筒ターボエンジン がもたらす軽快でパワフルなドライビングを楽しむことができるモデルです。また、 インテリアはアナログとデジタルを融合した「ハイパーアナログ」デザインを採用する ことで、300 SLのデザインをオマージュしながらもラグジュアリーで快適な空間を 実現しています。
*1: 安全上の理由から後席は対応身長150cm以下、チャイルドシート装着時は対応身長135cm以下となります。

エクステリアデザイン
 新型 SL のエクステリアデザインは、メルセデス・ベンツのデザイン基本思想である 「Sensual Purity (官能的純粋)」に、AMG のスポーティな要素を取り入れたデザイン です。ボンネットのパワードームなど、随所に SL の長い伝統を受け継ぐ特徴的な 要素が施されています。デザインの優れたバランスにより、先代に比べて機能と スペースが拡大されました。光と影の交錯によって全体に軽やかなエクステリアと なっており、高い質感と高級感も演出しています。また、新型 SL がスポーツカーと しての原点に回帰したことを裏付ける筋肉質なプロポーションも特長です。

 2+2 シートを収めるために拡大されたサイズコンセプトは、デザイン担当者が自由 にデザインできる余地も広げました。長いホイールベースと短いオーバーハング、 そしてブラックペイント仕上げのフレームを持つ大きく傾斜したウインドスクリーン によって、コンパクトで低く構える外観となっています。長いボンネットや後方に 大きく下がったパッセンジャーコンパートメントなど、SL 独自のプロポーションによって、 ラグジュアリースポーツカーの外観を与えられています。ビードやエッジのない 流れるようなフォルムを持つ表面は、格納式のシームレスドアハンドルに至るまで、 名車 SL が持つ独特な精神性を未来に向けて受け継ぐデザインです。ソフトトップ を閉じると、軽やかなエクステリアがいっそう強調されます。また、筋肉質なホイール アーチや、ボディ面に合わせて装着されたアルミホイールが、パワーとダイナミズム を強調しています。

 パワフルでワイドなフロントエンドは、AMG 専用のフロントグリルが最大の特長です。 下側が幅広の輪郭と 14 本の垂直ルーバーは、すべての SL の始祖に当たり、 世界的な成功を収めた 1952 年製レーシングスポーツカー「300 SL」から取り入れ たデザインです。このフロントグリルは近年、AMG のあらゆるモデルに採用され、 最も目を惹くアイテムとなっていますが、新型 SL では立体形状となったほか、きわめて 低い位置に取り付けられることで、ダイナミックなフォルムをさらに強調しています。

 前後に長い平たいボンネットは、AMG 独自のスポーツカー遺伝子をはっきりと表現 しているデザインで、2 本のパワードームも SL の歴史に対するオマージュとなって います。

 また、きわめてスリムでシャープな輪郭をもつ「DIGITAL ライト」が、新型 SL の 存在感をさらに高めています。このヘッドライトは暗色の内部にあしらわれた精密な グラフィクスにより奥行を強調しています。また、左右それぞれ 2 ヶ所が明るく光る デイタイムランニングライトを備えています。これによって SL はすぐに見分けること ができます。

 サイドは、力強く際立つショルダーと AMG アルミホイールの組み合わせによって、 エレガンスとスポーツ性との間のバランスが確保されています。くびれのあるサイドの 形状も SL が持つパワーを強調するデザインで、特にリアホイールアーチまわりの 大きな膨らみが目を惹きます。フェンダートリムは細部にわたり精密なデザインが 施されており、明確で充実した表面デザインに対してアクセントを与えるコントラスト を生み出しています。なお、格納式のシームレスドアハンドルは標準装備です。

 リアエンドは、省スペース軽量型 Z フォールドのソフトトップを採用することで、 高さを抑えたパワフルなデザインとなりました。アクティブに作動するリトラクタブル リアスポイラーはトランクリッドにほぼ境目を感じさせることなく組み込まれています。 丸味が際立つリアエンドは、広いトレッドとあいまって、新型 SL の幅を強調しています。 スリムな LED リアコンビネーションランプのデザインは、ヘッドライトの形状に対応 しています。水平に伸びる直線状の部分と光るドット部分により、SL と見分けられる デザインとなっています。

インテリアデザイン
 新型 SL の室内は、初代 300 SL ロードスターに始まる伝統を現代的に蘇らせた もので、メルセデス AMG のドライビングパフォーマンスの遺伝子を受け継ぐことで、 スポーティかつ快適性に優れたモデルとなりました。さらに、上質な素材と丹念なクラフトマンシップ、ディテールに対する配慮により、ラグジュアリーを感じて頂ける インテリアに仕上がっています。コックピットは、センターコンソールに配置された 電動角度調整機能を備えたメディアディスプレイに至るまで、ドライバー重視の デザインとし、全体に調和の取れた空間となりました。2+2 シートレイアウトの採用 で一新されたサイズコンセプトにより、先代に比べて機能とスペースが同時に拡大 されました。

 初代 300 SL ロードスターは、世界の名車の中でも屈指の知名度を誇っています。 ミニマリズムに依拠したその上質な室内デザインは、今回の新型メルセデス AMG SL のデザイナーたちにも大きな影響を及ぼしました。結果として、アナログ的幾何学 フォルムとデジタル技術を融合した「ハイパーアナログ」と呼ばれるデザインが 採用されました。その好例となるのが、100%デジタルのコックピットディスプレイで、 立体的なバイザーにぴったりとはめ込まれています。

 R 129(1989 年~2001 年)以来となる 2+2 シートレイアウトが復活しました*2。 リアシートは日常的に使うための実用性を高めるもので、着座できる乗員の身長 は 150cm までとなっています(チャイルドセーフティシート装着時は 135cm まで)。 後ろに誰も座らない場合は、リアシート背後にドラフトストップを装着することで、 室内に乱気流が侵入することを防ぎます。後席シートはまた、ゴルフバッグなどを 積み込む追加の収納スペースとしても利用できます。
*2: 日本仕様としては導入されていません。

 左右対称のダッシュボードは彫刻的で力強い翼形をしており、上下 2 つのパート に分かれています。大きな特長の 1 つとなっているのが、4 つの新開発タービン ノズル形エアアウトレットです。タービンノズル形状の面がパワフルなパワードーム の形でダッシュボードに溶け込んでいます。ダッシュボードの下側部分は、センター コンソールから流れるように広がり、2 つの部分を継ぎ目なくつないでいます。

 コックピットは左右対称形でありながら、明確にドライバー重視のデザインです。 コックピットの 12.3 インチ液晶ディスプレイはバイザーの中に収めることで、日光 の反射を防いでいます。

 センターコンソールは運転席と助手席を大きく分割する部分で、幅はきわめて広く、 前方へ向けて急角度で立ち上がっています。そして、そのままダッシュボードの 下側に流れ込んでいきます。このセンターコンソールの機能上・デザイン上の中心 となるのが、前後の本革面の間に埋め込まれた金属パネルです。この NACA ダクト 形状は、AMG GT や GT 4 ドアクーペの遺伝子を受け継いでおり、典型的な AMG スタイルによるインテリアデザインとなっています。NACA ダクトデザインはほぼ 継ぎ目なく 11.9 インチの縦長のメディアディスプレイへと移行していきます。このタッチ 機能付ディスプレイは、ソフトトップ開放時に日光の差し込む向きが変わることで 生じる光の反射を防ぐため、傾きを電動で調整する機能を備えています(調整範囲 12~32 度)。縦長のポートレートフォーマットであることから、ナビゲーション使用時 などに大きなメリットが得られるとともに、エルゴノミクスの面でも自由度が大きく なります。メディアディスプレイは、SL の歴史に対する美しいオマージュとなる中央 2 個の上質なエアアウトレットに挟まれて浮くように配置されていますが、同時にまた、 室内のエモーショナルなデザインに対してデジタル的なコントラストを醸し出す要素 となっています。

 センターコンソールと同じく、ドア内側の面もダッシュボードから流れるように連続 しており、その結果、アクセントステッチで装飾されたダッシュボードの延長部分の ように見えます。このダッシュボードから続くデザインは室内全体を取り囲んでおり、 左右のタービンノズルを越えて伸びていきます。ドアセンターパネルは官能的な レイヤードフォルムとしてデザインされています。インナーグリップも、センターコン ソールと同様にデザインされており、やはり目を惹く部分です。表面の素材と造形 がこのドアにも反復されており、室内にほどよいバランスを生み出しています。 また、ドアに内蔵されたリアルメタルの BurmesterⓇ サラウンドサウンドシステムの スピーカーも、パーフォレーションパターンが目を惹きます。

 標準装備の AMG スポーツシートの前衛的かつ彫刻的なシートデザインは、表面 素材を重ね合わせたレイヤーや身体を包み込む面を設けることで巧妙な遊び心 溢れるものとなっており、そのためシートはより軽やかで、コンパクトな印象を与えます。 ヘッドレストはバックレストに組み込まれているため、シートをスポーティなフォルム とする上で役立っています。高度なテクノロジーとパフォーマンスラグジュアリーの 共生を生み出した室内空間に華を添えています。

 AMG パフォーマンスステアリングに標準装備の AMG ドライブコントロールスイッチは、 直感操作と鮮やかなカラー液晶表示、モダンなアイコンを特徴としています。 これにより、重要な走行機能とすべてのドライブモードを、ステアリングホイールから 手を離すことなく操作できます。このボタンは、設定リングを回して、液晶表示ボタン を押すことで操作します。選択した設定は、それぞれのボタンに直接組み込まれた 液晶表示部で確認できます。AMG スピードシフト MCT 9 速トランスミッションもまた、 ステリングホイール裏側の左右に配置したアルミニウム製パドルを使って、正確で 速やかなマニュアルシフトが行えます。

ボディシェル
 新型 SL のボディシェルには、メルセデス AMG が開発したまったく新しい車両 アーキテクチャーを採用しています。軽量なアルミニウム複合シャーシにより最大限 の剛性を生み出すもので、精度の高いドライビングダイナミクスや優れた快適性、 最適なパッケージング、それにスポーティなボディプロポーションを実現するベース となっています。

 この新しいロードスターアーキテクチャーは、自立構造を持つ 1 つのアルミニウム製 スペースフレームで構成されています。1952 年の初代 SL のスペースフレームと同様、 0 から開発したもので、コンポーネントについては先代 SL はもちろん、AMG GT ロードスターなど他のモデルから流用されたものはありません。

 新型 SL のボディシェルアーキテクチャーには厳しい要件が求められ、仕様書に 示される各種性能の範囲も先代モデルシリーズに比べてはるかに包括的なものと なりました。2+2 シートを採用するための基本レイアウトと多種多様な駆動システム への対応、AMG ならではのドライビングパフォーマンスを実現すると同時に、快適性 や安全性に関するメルセデス・ベンツの厳しい基準の両方を満たす必要がありました。

 アルミニウム、スチール、マグネシウム、繊維複合材を使用した材料の組み合わせ によって、重量を抑えつつ可能なかぎり最も高い剛性を実現しました。同時に、 快適性および安全性に関する先進の機能・装備や洗練されたテクノロジー、さらに ソフトトップを搭載することも可能としました。中空の熱間成形高張力スチールによる ウインドスクリーンフレームは、リアシートの後ろにあるオートマティックロールバー とともに、横転時に乗員を保護する安全装備となっています。

 ボディシェル構造のねじり剛性は、先代モデルに比べて 18%高くなりました。 横方向剛性は、きわめて優れている AMG GT ロードスターに比べ 50%増、前後方向 剛性は 40%増となりました。また、シャシーマウントの負荷導入剛性も同じく改善され、 きわめて正確なハンドリングと優れたアジリティが実現しました。ホワイトボディの 重量は約 270kg となっています。

 車両の全体コンセプトは、重心が可能なかぎり低く保たれるよう考えられています。 パワートレインとアクスルの接続部を低い位置に置いていることや、剛性面で重要な コンポーネントをボディシェル構造内に配置しているのはそのためです。具体的な 例としては、フロントおよびリアセクションとセーフティパッセンジャーセルの接続部 が曲げ強度やトルク剛性に優れていることが挙げられます。これは、力の伝達経路 を徹底して可能なかぎり低い位置とすることで実現したものです。

 MIG 溶接、レーザー溶接、パンチリベット、ブラインドリベット、MIG ハンダ、ボンド シーム、フロードリリングスクリューといった最新の接合方法とそれらに必要な 精密な工具製作によって、ボディシェルの品質が最高水準にまで高められました。 隙間の寸法や曲率、接合部の経路についても同様です。また、この新しいボディ シェルアーキテクチャーは、多くの面で法的要件をはるかに超える、社内の厳しい 衝突関連要件をすべて満たしています。

 こうした厳格な品質基準にもかかわらず、デジタル開発に使用したソフトウェア の品質が高かったため、シャーシプロトタイプの実物がなくても量産用機械の製造 をスタートさせることが可能となったのです。また、事故時のパッシブセーフティに とってきわめて重要な、いわゆる構造確認車両は、すでに初回の実際の衝突テスト時 から厳格な社内要件を満たしていました。

ソフトトップ
ルーフについては、新型 SL がスポーツ性をより重視したポジショニングを与えられた ことから、先代の金属製バリオルーフに代えて電動ソフトトップを採用することと なりました。21kg も軽く、重心が低くなったことから、ドライビングダイナミクスや ハンドリングにプラスの効果が生まれています。しかし、これと同時に開発プロセス では、日常的に使える高い実用性と優れた静粛性を保つことが課題となりました。

 これを実現したのが 3 層構造です。ピンと貼りつめた外側シェルと精度よく仕上げた ルーフライナーの間に、防音マットを挟んでいます。このマットは面積当たり重量 が 450g/㎡の上質素材を使用しており、優れた防音効果を発揮します。

 省スペース軽量型 Z フォールドの採用によって、一般的なソフトトップコンパート メントカバーが不要となりました。前部にルーフキャップが付いていることから、 ソフトトップを完全に開いた後も、周囲の面より突き出ることもなくきれいに収納 されます。開閉は約 15 秒で完了し、車速 60km/h までであれば走行中でも開閉 できます。操作は、センターコンソールのスイッチパネルまたはタッチ機能付の メディアディスプレイで行います。画面には開閉動作の進行状況が動画で表示 されます。

 ソフトトップは、重量を最適化したスチール/アルミニウム製構造の採用により軽量化 が図られており、SL の低重心化に役立っています。また、追加の補強材として、2 本の丸いアルミニウム製クロスビームが一体化されています。外側のカバーの 色はブラック、グレー*3 、レッド*3 と 3 色あります。また、リアウインドウについては、 ヒーター付の安全ガラスを使用することで、優れた後方視界を確保しています。
 *3:有償オプション  さらに、ソフトトップコンパートメントもファブリック製の新方式が採用されています。 固定式のシートメタル製コンパートメントなどと比べてはるかに軽くコンパクトとなった ため、その分トランクを大きくすることが可能になりました。トランク容量は 213L あります。ソフトトップを閉じると、このパーティションがスライド上昇して標準の 仕切り位置よりもトランク容量を拡大し、約 240L にします。

 フットトランクオープナーは、リアバンパーの下側に足を近づけるだけで、手を使わず にトランクリッドを自動で開閉できる便利な機能です。

パワートレイン
 SL 43 は、直列 4 気筒エンジンとして初めて「One man, One engine」の主義に従い 熟練のマイスターが手作業で丹念に組み上げる「M139」を搭載しています。SL 43 は最高出力 381PS(280kW)、最大トルク 480Nm を発生します。この M139 には 量産車としては世界初となるエレクトリック・エグゾーストガス・ターボチャージャー を採用しています。このターボチャージャーは F1™由来の技術で、メルセデス AMG ペトロナス F1 チームがモータースポーツの最高峰である F1 において長年採用して 実績を上げているシステムを直接のベースとするものです。

 エレクトリック・エグゾーストガス・ターボチャージャーの電気モーターは厚さ 約4cmで排気側のタービンホイールと吸気側のコンプレッサーホイールの間の ターボチャージャーの軸に直接一体化されています。このモーターが電子制御で ターボチャージャーの軸を直接駆動し、コンプレッサーホイールを加速します。 この加速は、コンプレッサーホイールが通常のターボチャージャーと同じく、排気 の流れによって駆動されるようになるまで行われます。

 これにより、アイドリングスピードから全エンジン回転域にわたって、レスポンス の速さが大きく改善されます。アクセル操作に対するエンジンのレスポンスがいっそう 自然なものとなるほか、ダイナミックな走りが楽しめるようになります。これに加え、 ターボチャージャーの電動化は低回転域のトルクを高める効果をもたらし、アジリティ や発進加速性能の向上につながります。アクセルから足を離したり、ブレーキを 踏んだりした場合でも、エレクトリック・エグゾーストガス・ターボチャージャーは 常にブースト圧を維持することができるため、速やかなレスポンスが途切れること なく得られます。

 このターボチャージャーは車載の48V電気システムを電源とし、最大170,000rpm まで動作することで、きわめて高い空気流量を可能とします。ターボチャージャー と電気モーター、それにパワーエレクトロニクスは、エンジンの冷却システムに 接続されており、これによって常に最適な温度管理をします。

 SL 43に採用されているBSGは第2世代のもので、48V電気システムの中ではマイルド ハイブリッドとしても機能し、短時間の出力ブーストのほか、セーリングモードや 回生ブレーキにより効率を最大限に高めます。同時にまた48Vテクノロジーは、 スタートストップ機能とセーリングモードの間の切り替えがほぼ感じられないほど 滑らかに行われることから、快適性の改善にも役立ちます。

AMG スピードシフト MCT 9 速トランスミッション
 SL 43 のトランスミッションには、従来 63 モデルにのみ搭載されていた「AMG スピード シフト MCT」(9 速オートマティックトランスミッション)を採用しています。トルクコン バーターの代わりに湿式多板クラッチを搭載し、ダイレクト感のある素早いシフト チェンジと高い伝達効率を実現しています。トルクコンバーターに見られる損失を 低減し、軽量化も相まってレスポンス向上に貢献しています。シフトダウン時の 自動ブリッピング機能やレーススタート機能によってダイナミックな走りも愉しめます。 さらに、高速走行時などにアクセルから足を離すとエンジンとトランスミッションを 切り離して燃料消費を抑えるセーリング機能の採用によって燃費を優先する 「Comfort」、よりスポーティなドライビングが愉しめる「Sport」「Sport+」「RACE」、 滑りやすい路面を安全に走行する「Slippery」、様々なパラメーターを個別に設定 できる「Individual」の 6 つのモードを設定しました。

 また、シフトダウン時に一速飛ばしたギアを選択したり、自動ダブルクラッチ機能 など効率良くシフトチェンジを行います。

 走行性能は、0-100km/h 加速 4.9 秒、最高速度 275km/h と、高いレベルを実現 しています。

サスペンション
 SL 43 は、きわめて軽量かつ可変ダンピングシステムを搭載した高性能なアルミ ニウム製ダンパーと軽量コイルスプリングを搭載した新開発 AMG RIDE CONTROL サスペンションを標準装備しています。フロントには、メルセデス AMG の量産車としては 初めて、5 本のリンクをホイールの内側にすべて収めたマルチリンク式が採用されており、 そのため運動学性能が大幅に向上しました。ホイールをコントロールする部分と サスペンション機能を受け持つ部分を相互に独立させることで、高い横加速度を 可能としつつ、ステアリングシステムに対する駆動力の影響を最小限に抑えています。 リアサスペンションにも、5 リンク式が採用されています。

 新型 SL ではバネ下質量を抑える観点から、前後アクスルに搭載されたすべての サスペンションリンクとステアリングナックル、ハブキャリアを鍛造アルミニウム製と しています。マルチリンク式は、弾性による動きを最小限に抑えつつ各ホイールを制御 するとともに、キャンバーおよびトレッドの安定性が高いことから、高いコーナリング スピードを可能とするほか、限界に近い状況のコーナリングにおいて最大限の接地性 を確保します。その結果、優れた横方向運動特性や高速走行時の操縦安定性に加え、 横風や路面の凹凸、摩擦係数の変動といった外部からの影響に対する優れた反応 が実現しました。リアハブキャリアにダンパーをきわめてダイレクトに接続することで、 振動やホイール荷重変動を低減しています。ホイールをコントロールする部分とサス ペンション機能を受け持つ部分を相互に独立させることで、高い横加速度を可能とし つつトルクステアが最小限に抑えられており、快適性が向上しています。

 軽量コイルスプリングは新たに開発されたもので、特殊な焼き戻しにより、性能を 損なうことなく軽量化することに成功しました。製造の過程には、今回初めてスプリング パッドをスプリングに接着する方法が採用されています。スプリング 1 本当たり 約 0.2kg の軽量化を実現しました。

 軽量化対策として、前後アクスルのトーションバースタビライザーに工夫が加えられ ました。トーションバーの肉厚を変化させて軽量化を図ったもので、このために1 次材料は、特殊な引き抜き加工により車両への装備後の荷重にぴったり合わせて 加工されています。最大肉厚となっているのは、最大荷重がかかるために要求される ラバーマウントの部分のみとなっています。

2 個のバルブを備えた減衰力調整可能なアダプティブダンパー
 SL 43 には、減衰力特性を調整できる AMG の最新世代ダンパーが標準装備されて います。いわゆるプレッシャーリリーフバルブを各ダンパーに 2 個ずつ使用するもので、 この無段階制御バルブによって減衰力を変化させる範囲をはるかに大きくすること ができます。一方のバルブは伸び側ダンピング、つまりホイールが車体から遠ざかる 動きをする際に発生する力の制御を行い、他方はホイールが車体に近づく動きをする際 の縮み側ダンピングを制御するものです。なお、伸び側と縮み側の減衰力特性は 相互に独立に制御されます。詳しく言えば、これによりダンパーのいわゆるソフトな 特性を薄める一方、ハードな特性をいちだんと際立たせることができるようになりました。 したがって、ボディはよりきめ細かく衝撃に反応し、路面からの入力から隔離される ことになります。同時に、伸び側バルブと縮み側バルブの制御がさらに洗練された (互いに独立の無段階制御)ことで、ボディは可能なかぎり最良の形で安定化されます。 以上の方式によって、快適性を高めながら、同時にまたいちだんとスポーティなドライ ビングダイナミクスを実現することが可能になりました。

 サスペンション制御装置では、データ(加速センサーやスピードセンサーのデータ を含む)を解析し、各輪に対する減衰力を数ミリ秒で調整して状況に適合させます。 2 個の調整バルブを使用することで、ホイール振動の範囲全体にわたって減衰力調整 を行うことができるようになりました。バルブに特殊な設計を施したことにより、ダンパー は路面や走行条件の変化に対して速やかに、そして感度よく反応します。

 サスペンションの基本設定は、AMG ダイナミックセレクトのドライブモードにより 選択することが可能で、例えば、最大限の運動性能をもたらす「Sports+」モードから、 ゆったりとしたクルージングが楽しめる「Comfort」モードまで、ボタンひとつで切り 替えることができます。これに加え、ドライブモードとは独立にチューニングを 3 段階 で調整可能な専用ボタンも設けています。

ドライブモード
AMG ダイナミック セレクトには「 Slippery」( 滑りやすい )、「Comfort」 、「 Sport」、 「Sport+」、「Race」、「Individual」の 6 モードがあり、これを切り替えることで、クルマの 特性を快適性重視からダイナミックな設定まで広い範囲にわたって変化させること ができます。

いずれかを選択すると、多くの関連するパラメーターが変更されます。
 • パワートレイン:アクセル特性、シフト時間、シフトタイミング(「リデュースト」、
  「モデレート」、「スポーツ」、「ダイナミック」の 4 種類の設定による)
 • AMG ダイナミクス:各輪のダンパー特性、ステアリング特性、ESP®追加機能などのアジリティ関連機能
  (「ベーシック」、「アドバンスト」、「プロ」、「マスター」 の各レベルによる)
 • エグゾーストシステム:サウンド機能の音質や性格(「バランスト」または「パワフル」)
 • サスペンション:「Comfort」、「Sport」、「Sport+」

ドライブモードは以下のとおり。さまざまな走行状況やドライバーの好みに合った走り をお届けします。
 • Slippery:パワーを落とし、トルクカーブをフラットに保つことで、滑りやすい路面や凍結路面に対応する
  モード。具体的には、滑らかなギアチャンジを行うこと、シフトアップタイミングを早めることにより、
  安定性重視の走りを実現します。
 • Comfort:快適かつ低燃費の走りをサポートするもので、そのためにシフトアップのタイミングを大幅に
  早めるほか、サスペンションとステアリングの設定では快適性を強調。また、ECO スタートストップ機能も
  作動します。
 • Sport:スポーティな特性を持つモード。ドライバーのアクセル操作に対してより俊敏に反応するほか、
  シフト時間が短くなり、シフトダウンのタイミングが早まります。さらに、ブリッピング機能により、
  通常よりはるかにエモーショナルなギアシフトが行われます。サスペンションとステアリングもより
  ダイナミックな設定となります。
 • Sport+:きわめてスポーティな特性。スロットルレスポンスがさらに鋭くなるほか、シフトダウン時の
  ブリッピング機能のエンジンサウンドが強調され、シフトアップ時にはシリンダー抑制による目的に沿った
  トルクコントロールによってシフト時間が最適化されます。また、アイドリングの回転数を高め、より
  速やかな発進を可能にします。サスペンション、ステアリング、パワートレインはいっそうダイナミックな
  設定となります。
 • Individual:個々のパラメーターを個人の好みに応じて選択・保存できるモードです。また、パワートレイン
  設定を「リデュースト」または「モデレート」にすると、セーリング機能も使えるようになります。
 • Race: レース用サーキットでの走行に適したモードです。
  (サーキット走行専用のため、公道では使用しないでください。)

アジリティと走行安定性の両立
 新型 SL は、AMG ダイナミックセレクト ドライブモードの 1 つの機能として、AMG ダイナミクスを搭載しています。AMG ダイナミクスは統合型車両運動制御システムとして、 全輪の制御やステアリング特性、ESP®の追加機能に対してアジリティを強化する 介入を行うことで ESP®の車両安定化機能を拡張するものです。例えば、速いスピードで コーナリングする場合、短いブレーキ介入をコーナー内側の後輪に対して行うことで、 車両の垂直軸まわりに所定のヨーモーメントを発生させ、反応よく正確にコーナーに 進入できるようにします。〔AMG ダイナミクスのレベル設定は、〕安全性を大きく重視 するものからきわめてダイナミックなものまで、広い範囲をカバーしています。

 ドライブモードを選択すると、「AMG DYNAMICS」のシンボルがメディアディスプレイに表示されます。
 •「ベーシック」レベルは「Slippery」と「Comfort」の 2 つのドライブモードに割り当てられるもので、
  この場合はヨーを強く抑制した、きわめて安定したハンドリング特性となります。
 •「アドバンスト」レベルは、「Sport」モードで起動し、中立的なバランスの取れた車両特性となります。
  ヨー抑制が緩和されるほか、ステアリングを切る角度が小さくて済むようになり、アジリティが強化される
  ことで、ワインディングロードなどでのダイナミックなドライビングをサポートします。
 •「プロ」(プロフェッショナルの略)は「Sport+」モードに割り当てられるもので、ドライバーに対する
  ダイナミックなドライビングのためのアシストがいっそう強化され、コーナリング時のアジリティと
  路面フィードバックがさらに高まります。

なお、ドライブモードの「Individual」では、AMG ダイナミクスの 4 レベル(「ベーシック」、 「アドバンスト」、「プロ」、「マスター」)をドライバーが自分で選択することができます。

エアロダイナミクス
新型 SL の開発では、優れた空力効率を達成することが重点目標の 1 つとなりました。 具体的には、空気抵抗の低減と揚力の低減を完璧なバランスで実現することを意味 します。この面では、メルセデス AMG がモータースポーツで培った幅広いノウハウが 大いに寄与しています。前後に設けられた、エアロダイナミクスに関係するさまざまな 能動的に機能するアイテムは、エクステリアデザインに完璧に一体化されています。 そのほか、きめ細かな工夫を施すことで、空気抵抗係数=Cd 値は 0.31 にまで低減 されました。オープントップのスポーツカーとしては非常に優れた値です。この優れた エアロダイナミクスにより、低燃費と安定したハンドリングが実現しました。

 走りの安定性、空気抵抗、冷却、ウインドノイズ――SL のエアロダイナミクスはこの ように複雑な要件を満たしています。バランスの取れたエアロダイナミクスによって、 高速での突然の回避操作などで生じる危険を軽減することが可能になったほか、 ドライバビリティが向上するととともに、優れた効率が得られ、ウインドノイズも低い レベルに抑えられています。

 ロードスターで特に難しいのは、ソフトトップの開閉状態にかかわらず空力バランスを 均等に保つこと。クルマとしての性格やドライビング特性は常に不変でなければなり ません。加えて、サイドウインドウを下げたり、ウインドディフレクターを使用したりして 条件が変わってもノイズレベルが大きく変わらないことが求められます。

 エアロダイナミクスを改善する技術的に重要な装備として、アクティブエアコントロール システム「エアパネル」が挙げられます。上部エアインテーク奥に電子制御式の水平 ルーバーを備えており、これをアクチュエーターモーターの働きで開閉することにで、 気流を導くことにより空力性能を高めます。

 これらのルーバーは、高速走行中も含めて通常は全て閉じており、空気抵抗を 低減します。あらかじめ決められたコンポーネントが一定の温度に達し、特に大量の 冷却気が必要となった時にのみルーバーを開き、各種熱交換器へ流れる空気の量を 最大限に高めます。これにはきわめて高度かつ高速な制御が要求されます。

 もう 1 つ、能動的に機能する空力コンポーネントとして、SL のシルエットにシームレス に一体化されたリトラクタブルリアスポイラーがあります。これは、走行状態によって 角度を変えるものですが、その場合、制御ソフトウェアは、車速や前後方向および 横方向の加速度、操舵速度など数多くの項目を考慮に入れてスポイラーの位置を 決定します。

 スポイラーのポジションは 5 段階に設定されており、車速 80km/h 以上で展開し、 操縦安定性を最適化したり、空気抵抗を低減したりします。積極的なドライビングを 検知した場合は、最大角度のポジションへ移行し、ダイナミックかつ安全な走行を バックアップします。

 • ポジション 0(格納状態)、角度マイナス 11 度、0~80km/h:リアスポイラーはトランクリッドの
  デザインと完全にひとつとなり、停車時や低速走行時の外観をすっきりとしたものにします。
  スポイラーの展開・格納を行う機構は、駐車中には汚れが付着したり異物が侵入したりしないよう
  保護されます。
 •ポジション 1、角度プラス 6 度、80~140km/h:新型 SL の空気抵抗が最も小さく(ポジション 0 よりも
  小さい)、可能なかぎり最高の効率と低燃費を実現します。
 •ポジション 2、角度プラス 11 度、140~160km/h:中速域以上での、小さな空気抵抗と優れた操縦
  安定性との間の最適なバランスを実現します。
 •ポジション 3、角度プラス 17 度、160km/h~最高速度:車両のトップスピードに至るまでの、空気抵抗の
  小ささとハンドリングの安定性の間の最適なバランスを実現します。
 •ポジション 4、角度プラス 22 度、「ダイナミックポジション」、120km/h~最高速度、きわめて
  ダイナミックな走りが検知された場合:最大限のダウンフォースを生み出すことで、最高のロードホール
  ディングを確保。同時に、最高の走行安定性を実現します。また、走行状況にかかわらず、ドライバーが
  ステアリングホイールに配置された AMG ドライブコントロールスイッチの液晶表示ボタンを押すことで、
  スポイラーをこの位置まで展開させることも可能です。

MBUX(メルセデス・ベンツ ユーザー エクスペリエンス)
 新型SLには、12.3インチのワイドディスプレイを採用するコックピットディスプレイと、 11.9インチの縦型メディアディスプレイの2画面を標準装備しています。

 また、2018年から順次各モデルに搭載し、熟成が進められてきた、対話型インフォ テ イン メン ト シ ステム 「 MBUX 」が 、さら に進 化しました 。ボイ スコン トロー ルは 「Hi, Mercedes」をキーワードとして起動します。音声認識機能は多くのインフォテイン メント機能(目的地入力、電話通話、音楽選択、メッセージ入力・読み上げ、気象情報) に加え、クライメートコントロール、各種ヒーター、照明など多様な機能にも対応して います。また、音声認識だけではなく、タッチスクリーン、ステアリングホイールに あるタッチコントロールボタンでも様々な操作をすることが可能です。ドライバーの 好みや運転状況に応じて使い分けることが可能で、安全なドライブに寄与します。

テレマティクスサービス「Mercedes me connect」
 自動車が通信することによりお客様の利便性を向上する先進的なテレマティクス サービス「Mercedes me connect」は、「安心・安全」と「快適」の側面からお客様のカー ライフをサポートします。

 「3 年間無料、以降7年間自動で継続されるサービス」
  - 24時間緊急通報サービス*4:事故検知時(エアバッグ、シートベルトテンショナー展開時)または
   車内にあるSOSボタン押下時に、コールセンターが消防に連絡します。
  - 24時間故障通報サービス:ツーリングサポートが必要な際に、meボタンを押すとツーリングサポート
   センターにつながります。
  - リモート(車両)ステータス確認:車両の走行距離等の状態をアプリ等で 確認できます。
  - Send2Car: スマートフォンから、ナビゲ―ションの目的地を遠隔設定できます。
  *4: 別途途ボッシュサービスソリューションズとの契約が必要です。

 「3年間無料のサービス」(有料で継続可)
  - リモートドアロック&アンロック:スマートフォンの操作で車両ドアのロック、アンロックができます。
  - 駐車位置検索:駐車した車両の位置をアプリの地図上に表示します。
  -オフストリートパーキング(オンライン駐車場情報):駐車場の場所だけではなく空車情報も
   オンラインでナビゲーション地図上に表示します。

ラインアップ
 メーカー希望小売価格(消費税込み)は以下の通りです。

*5: 上記のメーカー希望小売価格は、付属品価格、税金(消費税を除く)、保険料、登録に伴う諸費用を含まない 車両本体価格です。また、「自動車リサイクル法」に基づく、リサイクル料金が別途必要となります。 メーカー希望小売価格は参考価格です。価格は販売店が独自に定めておりますので、詳しくは各販売店に お問い合わせ下さい。
*6: BSG は Belt-driven Starter Generator の略称です。

  

メルセデスAMGについて
 AMGは、「モータースポーツこそが技術力の優秀性を何よりも端的に示す」という 確固たる信念に基づき、1967年に誕生しました。その名は、創立者のハンス・ ヴェルナー・アウフレヒト(Aufrecht)、パートナーのエバハルト・メルヒャー(Melcher)、 アウフレヒトの出生地グローザスパッハ(Grossaspach)の頭文字から取られています。 当初はメルセデス・ベンツの市販車をベースに独自の改良を施したレーシング マシンを製造し、数々のレースにおいて輝かしい成績をおさめてきました。1988年 からはメルセデス・ベンツと本格的なパートナーシップを組み、中核となるモーター スポーツ活動を通して培ったレーシングカーテクノロジーとメルセデス・ベンツの 最先端技術を結集し、メルセデスのトップパフォーマンスモデルの開発とエンジン の生産を行っています。 創業55周年を迎える2022年現在、メルセデスAMGの 全世界のポートフォリオは50モデル以上で構成されています。また、パワートレイン は4気筒、6気筒、8気筒のガソリンエンジンはもちろんのこと、さらにF1TMの技術を 採用した高性能プラグインハイブリッド「E PERFORMANCE」、そして電気自動車と、 お客様の幅広いニーズに応えるラインアップを揃えています。

  

  

  

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#メルセデス・ベンツ日本
#2022年10月24日