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スマートグリッド関連の 5つの新たな世界標準規格を発表【IEEE】

2012年9月26日

〜スマートグリッド向けのさまざまな通信ニーズと運用ニーズに取り組む世界標準規格を今後も発表〜


スイス・ジュネーブ、米国ニュージャージー州ピスカタウェイ
2012年9月26日(現地時間)発

人類のための技術を推進する世界最大の専門家組織であるIEEE(アイ・トリプル・イー)は本日、世界各地のスマートグリッドに必要な新たな通信能力と運用能力を提供する4つの標準規格の更新と、1つの新たな標準規格開発プロジェクトを発表しました。IEEEスタンダーズ・アソシエーション(IEEE-SA)が行なうこの新しい標準化活動は、スマートグリッドに対する最新の貢献です。IEEE-SAはこのきわめて重要な産業に関する100の標準規格と開発の規格を有しています。

IEEE-SAの戦略プログラムマネージャーであるビル・アッシュ(Bill Ash)は次のように述べています。「IEEEは世界中のユーティリティ産業(注:電気・ガス・水道・バス・鉄道などの公益事業体)のニーズに取り組むために、標準規格の更新と新しい標準規格の開発を絶えず行っています。現在と未来のスマートグリッドの運用目標とサービス目標の実現のために、こうしたニーズが新技術を統合しシステムを更新するからです。IEEEの最近の標準化活動は、世界のスマートグリッド産業の成長と進化を支える新しい標準規格の重要性をはっきりと示しています。」

スマートグリッドの最新の標準規格に含まれるものは、以下の通りです。
・IEEE 1815™-2012「電力システム通信の標準規格 分散ネットワークプロトコル(DNP3)」は、ユーティリティ企業のオートメーションシステムに使用される通信媒体の運用のためのDNP3プロトコルの構造、機能、相互運用アプリケーションのオプションを定めたものです。この標準規格は、以前の標準規格であったIEEE 1815™-2010を更新したもので、スマートグリッドや、電力ステム、エネルギーシステム、給水システムのような他のインフラに使用される通信システムに影響を与える、今後ますます高まるサイバーセキュリティ上の脅威に対する取り組みと軽減のためのプロトコルです。IEEE 1815™-2012はIEEE Standards Store( http://www.techstreet.com/cgi-bin/detail?vendor_id=5414&utm_source=external&utm_medium=pr&utm_campaign=2012_09_sgstandards_pr )で購入できます。

・ IEEE 1366™-2012「配電の信頼性指標のためのIEEEガイド」は、配電系統、変電所、回路、グリッド部の信頼度を説明する際に、ユーティリティ企業と規制当局が用いることのできる用語と指標を定義したものです。指標の計算に影響する要因も定義しています。この標準規格は、以前のIEEE 1366™-2003を更新して、スマートグリッドとその他の配電系統に関して現在と将来に使用されうる新たな指標を入れたものです。また、以前の標準規格で使用されていた定義のいくつかも更新しました。IEEE 1366™-2012は、IEEE Standards Store( http://www.techstreet.com/cgi-bin/detail?vendor_id=4602&utm_source=external&utm_medium=pr&utm_campaign=2012_09_sgstandards_pr )で購入できます。

・ IEEE 1377™-2012「ユーティリティ産業用計測通信プロトコルアプリケーション層(終末装置データテーブル)向けIEEE標準規格」は、高度計測インフラとスマートグリッドで送られるデータのエンコード化のための共通構造を規定します。この標準規格は、スマートメーター、家電製品、IEEE 1703™構内通信網・広域通信網(LAN/WAN)メッセージング標準規格を使用するネットワークノード、ユーティリティ企業の収集・制御システム間のデータ送信にも使用できます。この標準規格はANSI(米国規格協会)のANSI C12.19 と MC12.19として共同発行されています。IEEE 1377™-2012はIEEE Standards Store( http://www.techstreet.com/cgi-bin/detail?vendor_id=4819&utm_source=external&utm_medium=pr&utm_campaign=2012_09_sgstandards_pr )で購入できます。

・ IEEE C37.104™-2012「交流送配電線用遮断器の自動再投入のためのIEEEガイド」では、送配電線用の遮断器の自動再投入の実施を説明し、自動再投入の利点を立証し、ユーティリティ企業がその他の送配電システム制御との適切な調整のために自動再投入技術を用いる際に使用すべき、確認事項の詳細を述べています。これは、IEEE C37.104™-2002の標準規格を改訂したもので、ユーティリティ企業の自動再投入の実施に影響する可能性のあるスマートグリッドの新しい通信技術を組み入れています。C37.104™-2012 はIEEE Standards Store( http://www.techstreet.com/cgi-bin/detail?vendor_id=4667&utm_source=external&utm_medium=pr&utm_campaign=2012_09_sgstandards_pr )で購入できます。

さらにIEEE-SAは、スマート配電システムの開発とスマートグリッド用の配電管理システムの一部だと見なされつつあるアプリケーションの分類と説明のための、新たな標準化の開発を承認しました。The IEEE P1854™「スマート配電アプリケーションのためのガイド」では、アプリケーションの分類、重要な機能の説明、最も重要な構成要素の定義を行います。これらのシステムに使用される用語と説明はこれまで標準化されたことがなく、そのためスマート配電システムのプランニングと開発の一部としてこれらの機能の仕様を作ることは困難です。IEEE P1854™は標準化ギャップを補完するものとなります。このガイドは「生きた文書」となります。すなわち、スマート配電の技術とそのアプリケーションが時とともに変化するにつれ、このガイドも大きく成長していくのです。IEEE P1854™は http://standards.ieee.org/develop/project/1854.htmlで入手できます。

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IEEE Standards Associationについて

IEEE Standards Association(アイ・トリプル・イー・スタンダーズ・アソシエーション、IEEE-SA)は、IEEE内部の世界的に認められた標準規格策定機関であり、産業界を巻き込んだオープンなプロセスを通じて合意基準を策定し、1つの大きなステークホルダーのコミュニティー形成を行っています。IEEEの標準規格では、現時点における科学的知見と技術的知識に基づく規格とベストプラクティスを定めています。IEEE-SAには、900を超える現行標準と500以上の開発中の標準規格が揃っています。詳しくは http://standards.ieee.org/ をご覧ください。

IEEEについて

IEEEは、世界最大級の技術専門家の組織であり、人類のための技術の発達に力を注いでいます。頻繁に引用される論文、会議、技術規格、専門活動、教育活動を通じて、IEEEは航空宇宙システム、コンピューターと情報通信、バイオメディカル工学、電力、家電製品等、多種多様な分野についての信頼のおける「声」となっています。詳しくは、http://www.ieee.org をご覧ください。



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