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大型蓄電池向けニッケル水素電池用極板の出荷開始【FDK】

2022年9月30日

  

大型蓄電池向けニッケル水素電池用極板の出荷開始
~ 専用極板の供給により、高安全・大容量蓄電池を必要とするニーズに対応します ~

  

FDK株式会社(代表取締役社長:長野 良)は、高出力大型円筒形(*1)ニッケル水素電池用極板を新たに開発し、海外メーカーへ量産出荷を開始いたしました。

当社は1991年から31年間、セキュリティ・車載・医療・家電など様々な用途向けに、「幅広い温度範囲で使用できる」、「充電して繰り返し使用でき環境にやさしい」、「リサイクル性が高い(使用済みニッケル水素電池はニッケルやコバルトなどを分離精製、再利用されるため)」、「安全性が高い(電解液が水溶性)」といった特長を有するニッケル水素電池を製造・販売しており、民生用ニッケル水素電池のグローバルでのシェアはNo.1(*2)です。

昨今、大きな電力を長時間にわたり必要とするような機器の電源として蓄電池が搭載される事例が増えており、高安全で大容量かつ寿命の長い蓄電池が求められています。 一方で、蓄電池の大容量化に伴なって構成する電池が大型化するため、その部材である正極および負極の品質・特性を高いレベルで確保することがより重要な課題となります。 これらのニーズと課題に対応するために、当社は既存の材料や極板製法を徹底的に見直し、大型でも高品質かつ十分な特性を有する正極および負極を開発いたしました。 本製品は、2020年9月より高出力大型円筒形ニッケル水素電池用極板として、共同開発先に対しサンプル提供を行なってまいりましたが、2022年8月から量産出荷を開始いたしました。(*3)

本製品および当社製ニッケル水素電池は、高崎工場(群馬県高崎市)で生産しております。また、環境面については、RoHS指令・電池指令(2006/66/EC)などの環境法令に準拠しております。

当社は、今後もSmart Energy Partnerとして、先進技術を結集し、お客様に電気エネルギーを安心して効率的にご活用いただける提案をし続けてまいります。

<大型ニッケル水素電池の主な用途例>
生産設備、コンテナ、ロボット、データセンターのバックアップ電源など

*1:直径約33mm、高さ約91mm(HR33/91)
*2:ニッケル水素電池(小型)2020年実績。富士経済発行「2022 電池関連市場実態総調査<上巻・電池セル市場編>」より
*3:当社からは極板の供給のみを行ないます。高出力大型円筒形ニッケル水素電池の製造・販売は行ないません。

  

本件へのお問い合わせ: FDK株式会社
(お客様関係) 営業本部第一営業部 TEL:03-5715-7420

  

  

  

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