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ALBERTと三菱重工機械システム、 自動車衝突シミュレータのパラメータ最適化AIを共同開発
2022年9月13日
ALBERTと三菱重工機械システム、
自動車衝突シミュレータのパラメータ最適化AIを共同開発
株式会社ALBERT(アルベルト、東京都新宿区、代表取締役社長:松本壮志、以下ALBERT)は、三菱重工グループの三菱重工機械システム株式会社(兵庫県神戸市、取締役社長:池田 直昭、以下 三菱重工機械システム)の自動車衝突安全性能試験装置である自動車衝突シミュレータに対して、試験の再現性能に係るパラメータを最適化するAIを共同開発し、2021年12月より、実機での機能検証を開始しました。このAIを用いることで、自動車衝突シミュレータの性能・付加価値向上を実現します。
■開発経緯
現在の自動車業界は、自動運転の実用化をはじめとするCASE(Connected:つながる、Autonomous:自動運転、Shared&Services:カーシェアリング、Electric:電動化)によって100年に一度の大変革期にあると言われており、これまで以上に多様かつスピード感のある技術開発が求められています。また、安全な自動車の開発と普及を目指すための自動車アセスメント*1では、衝突や予防など安全性能に関する試験が行われ、その結果が公表されています。
三菱重工機械システムが提供する自動車衝突シミュレータ*2は、従来、衝突事象を正確に再現するために、熟練した担当者が多数のパラメータを調整して出荷していました。今回、ALBERTと三菱重工機械システムは、自動車衝突シミュレータに適用可能なパラメータ最適化AI*3を共同開発しました。このAIを導入することで、自動車衝突シミュレータの衝突再現性能は更に向上し、より効率良く試験を行うことができます。これにより、ALBERTおよび三菱重工機械システムは、自動車衝突シミュレータを通じて、自動車および構成部品の更なる開発スピード加速に寄与します。
*1…国土交通省と自動車事故対策機構(NASVA)が行っている自動車の安全性評価。(https://www.nasva.go.jp/mamoru/about/about.html)
*2…自動車の衝突安全性能試験用試験装置(非破壊式)。同装置は、三菱重工機械システムが日本で初めて開発した製品であり、同社は三菱重工グループで最多クラスの事業、製品、技術で、機械・構造・制御技術等の総合力を活かして事業を展開しています。
*3…自動車衝突シミュレータが有するパラメータに対し、最適値を高速で探索するAI。パラメータ調整の自動化も合わせて実現しています。
■今後の展開
本システムの運用を通じて蓄積された知見・データを活かしてAIの更なる精度向上・処理高速化を図るとともに、自動車衝突シミュレータの性能・付加価値向上につながるよう、ALBERTと三菱重工機械システムは今後も最新の技術動向を取り込みながら連携して取り組んでいきます。
■株式会社ALBERT
所在地 :東京都新宿区北新宿2丁目21-1
設立日 :2005年7月1日
代表者 :代表取締役社長 松本壮志
証券コード :3906(東京証券取引所グロース)
事業内容 :データソリューション事業
AI活用コンサルティング / ビッグデータ分析 /
AIアルゴリズム構築とシステム開発・運用 /データサイエンティストの育成支援
U R L :https://www.albert2005.co.jp/
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