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後方超小旋回型油圧ショベル オフセットブーム仕様機ZX135USOS-7を発売

2022年7月21日

  

後方超小旋回型油圧ショベル オフセットブーム仕様機ZX135USOS-7を発売

  

作業効率の向上と安全に関する機能を充実

日立建機株式会社(執行役社長:平野 耕太郎/以下、日立建機)は、「特定特殊自動車排出ガスの規制等に関する法律」2014年基準に適合した13tクラスの後方超小旋回型油圧ショベル オフセットブーム*1 仕様機ZX135USOS-7(標準バケット容量0.45m3、運転質量15.7t)を、日本国内向けに2023年2月1日より発売します。販売目標は年間120台を見込んでいます。

*1 ブームを左右にスライドさせ、正面を向いたままアーム・バケットの位置を左右に移動した掘削が可能になる。



後方超小旋回型油圧ショベル オフセットブーム仕様機 ZX135USOS-7

  

オフセットブーム仕様機は壁や塀、ガードレール、歩道などに沿った側溝掘りや管路の掘削をスムーズに行うための機械で、後方超小旋回型のコンパクトな車体を生かして、狭小地での建築基礎工事や宅地造成、上下水道工事の施工に適しています。日本国内では、労働人口の減少や高齢化に伴い熟練オペレータが減少傾向にあることから、経験の浅いオペレータでも安全に操作し、作業効率を維持する機能など、さらなる作業効率の向上が求められています。

本製品は、油圧ショベルZAXIS-7シリーズの特長である、燃費低減と高い作業性を実現する最新油圧システム「HIOS Ⅴ(ハイオス ファイブ)」を搭載し、尿素水不要のエンジンを採用しています。新機能として、バケットがブレードに接触する前に停止する「ブレード前範囲制限機能」を追加しました。さらに、バケットと運転室の接触を自動回避する機能「オートマルチーノシステム」や、フロントの動く範囲をあらかじめ設定する「エリアコントロール(フロント範囲制限システム)」、バケットの位置を運転室内のモニターに表示するシステムを導入しています。また、ワイドな掘削範囲を確保したため、様々な現場で活用していただけます。

  

主な特長

1.バケットがブレードに接触する前に停止する「ブレード前範囲制限機能」
現場の特徴に合わせて、車体に標準装備しているブレードに対し、バケットを引き寄せられる範囲をあらかじめ設定し、バケットとブレードの接触を避けることができます。そのため、バケットをブレードに近づける操作でフロント速度を落とす必要が無くなり、ブレードを利用して土砂をバケットですくい上げる作業の生産性を向上しました。この機能の設定は運転室内のモニター上で行えて、手元にあるスイッチで容易にON/OFFの切り替えが可能です。



あらかじめ設定した位置でバケットが停止

2.バケットと運転室の接触を自動回避する機能「オートマルチーノシステム」
バケットが運転室に接近すると、フロントを止めることなくスムーズに自動制御して、運転室との接触を回避します。これにより、オペレータはバケットと運転室の干渉を気にすることなく安全に作業に集中できるため、狭い現場内での積み込み作業を効率的に行うことができます。



バケットと運転室の接触を自動回避する

3.フロントの動作範囲をあらかじめ設定する「エリアコントロール(フロント範囲制限システム)」
フロントの動作範囲をあらかじめ設定する機能で、フロントが上下方向に動く高さと深さ、左右方向に動くオフセット量の制限を設定できます。掘り過ぎや電線などの障害物との接触を防ぐことで、オペレータがこれまで以上に作業に集中できるようシステムでサポートします。この機能は運転室内のモニター上で設定が可能です。

4.バケットの位置を運転室内のモニターに表示
バケットの位置を運転室内のモニターに表示することで、オペレータは運転席にいながら大まかなバケットの位置を把握することができます。計測が不要になるため、作業の目安となるほか、掘り過ぎを防ぐ効果もあり、作業効率を向上します。

5.ワイドな掘削範囲
小旋回を優先したフロント形状ながら、ワイドな掘削範囲を確保しました。13tクラスでは最大*2の最大掘削半径、最大垂直掘削深さ、掘削高さを実現しています。
*2 2022年7月時点、日立建機調べ。


掘削範囲イメージ

日立建機グループは、「人と機械の最適な関係」をめざし、引き続きお客さまの課題を解決するソリューション「Reliable solutions」をお客さまと協創し、お客さまの課題である「安全性向上」「生産性向上」「ライフサイクルコスト低減」に貢献していきます。

  

主な仕様

項目 ZAXIS 135USOS-7
標準バケット容量 (m3 0.45
運転質量 (t) 15.7
エンジン定格出力 (kW/min-1 74
最大掘削半径 (mm) 7,660
最大掘削深さ (mm) 4,750
最大掘削高さ*3 (mm) 8,700
最大ダンプ高さ*3 (mm) 6,270
バケット最大掘削力(昇圧時) (kN) 95.0
旋回速度 (min-1 13.3
走行速度(最高/最低) (km/h) 5.2/3.1
全長(輸送時) (mm) 7,490
全幅(輸送時) (mm) 2,490
全高(輸送時) (mm) 2,870
後端旋回半径 (mm) 1,490
最低地上高さ*3 (mm) 410
標準小売価格 (万円) 2,027

注)単位は国際単位系(SI)による表示。価格は工場裸渡し、消費税別。
*3: シューラグ高さを含まず。

  

関連情報

ICT油圧ショベルZX135USX-7を発売 (2021年11月29日)
中型油圧ショベルZAXIS-7シリーズ4機種を発売 (2021年10月28日)

  

日立建機について

日立建機は、油圧ショベル、ホイールローダ、道路機械、鉱山機械などの開発・製造・販売・サービスの事業をグローバルで展開している建設機械メーカーです。新車販売以外の事業である部品・サービス、レンタル、中古車、部品再生などの「バリューチェーン事業」の強化に注力し、デジタル技術を活用することで、お客さまとのあらゆる接点において提供するソリューションを深化させています。世界に約25,000人の従業員を擁し、2021年度(2022年3月期)の連結売上収益は1兆250億円、海外売上収益比率は約79%です。 詳しくは、日立建機のウェブサイトをご覧ください。

  

以上

  

  

  

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