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ヴィテスコ・テクノロジーズ、シリコンカーバイドのパワー半導体でインフィニオンと協業

2022年6月6日

  

ヴィテスコ・テクノロジーズ、シリコンカーバイドのパワー半導体でインフィニオンと協業

  

こちらは現地時間2022年5月31日にドイツ・レーゲンスブルグで発行されたプレスリリースの抄訳です。英文の原文との間で解釈に相違が生じた際には原文が優先します。

  

> ヴィテスコ・テクノロジーズ、シリコンカーバイド(SiC)半導体の分野で、その地位をさらに強化

> インフィニオンとの協業により、エレクトロモビリティの力強い成長に向けた生産能力増強の可能性

> SiC半導体は、最大800ボルトのパワーエレクトロニクスの高効率化に大きく貢献し、その結果、電気自動車の航続距離の伸長を実現

> インフィニオンとの協業の一環として、SiC半導体部品の最適化を計画

最新ドライブ技術と電動化ソリューションの国際的なリーディングサプライヤーであるヴィテスコ・テクノロジーズは、インフィニオン・テクノロジーズ社と協力協定を締結しました。インフィニオンは、自動車用電子機器の世界的な半導体メーカーであり、革新的な材料であるシリコンカーバイド(SiC)を用いたパワー半導体の世界的なリーディングサプライヤーです。シリコンカーバイドは、電動車両のドライブシステムに搭載される高電圧パワーエレクトロニクスの高効率化に重要な役割を担っています。ヴィテスコ・テクノロジーズは電動ドライブモーターを制御する非常にコンパクトな高電圧インバーターにSiCコンポーネントを使用しています。

エレクトロモビリティのパイオニアの1社として、ヴィテスコ・テクノロジーズは、すでに小型化と高効率化を実現する現行の電子機器にSiC部品を使用しています。

「大手半導体メーカーとの提携は、当社がダイナミックな成長を遂げるために重要です。当社は長年にわたり、インフィニオンとシリコン半導体で協業してきました。現在、SiCパワー半導体でその協業を拡大しています。エレクトロモビリティの分野で、我々のアプリケーションに特化したチップを共同で改良することで、非常に魅力的なソリューションの開発につながるでしょう。これは、電動化の未来に向けたもう一つの重要なステップです。」と、ヴィテスコ・テクノロジーズCEOであるアンドレアス・ヴォルフ (Andreas Wolf) は述べています。

インフィニオン・テクノロジーズのオートモーティブハイパワービジネスユニットの責任者であるStephan Zizala博士は、「シリコンカーバイドにおいて、インフィニオンは技術および品質のリーダーです。当社の第2世代シリコンカーバイドは、よりコンパクトで高効率なシステムの開発を可能にします。数十年にわたる経験と継続的な製造能力の拡大により、当社はSiC市場の加速的成長に対応できる体制を整えています。」と述べています。

効率がすべて
SiCパワー半導体は、システム電圧800ボルトまでの電動ドライブ用電圧レベルを持つエレクトロニクスの新トレンドです。 従来のシリコン製半導体と比較して、SiCは、特に800ボルトのバッテリー電圧において効率的で、その結果、電気自動車の航続距離を伸長します。「航続距離はバッテリーによる運転においてキーパフォーマンスとなります。このため、SiCのような高効率のパワー半導体は、今後ますます使用されるようになるでしょう。」と、ヴィテスコ・テクノロジーズの執行役員でエレクトリフィケーションテクノロジー事業部の責任者であるトーマス・シュテーラ(Thomas Stierle)は述べています。

ヴィテスコ・テクノロジーズにとって、今回の提携はSiCデバイスにおける2社目のパートナーシップとなります。トーマス・シュテーラ(Thomas Stierle)は、「すでに進行中のパートナーシップで素晴らしい経験を積み、初期のアプリケーションは量産のフェーズにあります。電動ドライブユニット、例えば非常にコンパクトなアクスルドライブなどの大型受注を考えると、幅広い供給体制は戦略的に重要であり、長期的な成功を確実なものにします。」と話しました。

ヴィテスコ・テクノロジーズ・ジャパン株式会社 公式ホームページ
https://www.vitesco-technologies.com/ja-jp

  

  

  

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