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ザルツギッター工場で定礎式を実施:フォルクスワーゲンが 「PowerCo」をもって世界的なバッテリー事業に参入

2022年7月11日

  

ザルツギッター工場で定礎式を実施:
フォルクスワーゲンが 「PowerCo」をもって世界的なバッテリー事業に参入

  

• 「NEW AUTO」戦略におけるマイルストーン:新しいバッテリー会社の「PowerCo」を立ち 上げ、ザルツギッターでグループ初となるセル工場の建設を開始

• 「PowerCo」は、フォルクスワーゲン グループの世界的なバッテリー活動の責任を負う: 200 億ユーロ以上を投資、売上見込額は 200 億ユーロ、ヨーロッパでの 2 万人の雇用を計画

• ザルツギッター セル工場は、世界的なバッテリー攻勢の青写真および出発点 – ヨーロッパに 6 つのセル工場を建設し、将来的には北米にも追加の工場を建設する予定

• 持続可能なモビリティ:「PowerCo」は、グリーン電力を使用したグリーン ユニファイド セル (統一規格セル)を生産し、原材料サイクルの一環として 90%以上のリサイクル率実現に 取り組む

• ドイツ首相オラフ ショルツ:「本日は、ドイツとヨーロッパの自動車産業にとって素晴らしい日と なりました」

  

2022 年 7 月 7 日、ザルツギッター – フォルクスワーゲンは、一貫して e モビリティ戦略を継続しています。 バッテリー攻勢を開始するために、グループは本日、ドイツのオラフ ショルツ首相が参列する中、ザルツ ギッターに建設する最初のセル工場の定礎式を行いました。生産は、2025 年に開始される予定です。本日 付で、世界的なバッテリー事業の責任は、新会社の「PowerCo」が負うことになります。セル生産に加えて、 この新しい会社は、バッテリー バリューチェーン全体に沿った活動を担います。「PowerCo」はパートナーと 共に、2030 年までにバッテリー関連事業の開発に 200 億ユーロ以上を投資し、200 億ユーロを超える 年間売上高を生み出し、ヨーロッパだけで最大 2 万人を雇用する予定です。

定礎式に参列したドイツのオラフ ショルツ首相は、次の ように述べています。「本日は、ドイツとヨーロッパの 自動車産業にとって素晴らしい日となりました。 フォルクスワーゲンは、持続可能で気候と調和した モビリティの未来像を示しています。私たちは一緒に なって、ここザルツギッターでこの未来形成に大きく貢献 できるための基礎を築きます」

フォルクスワーゲン AG 最高経営責任者(CEO)のヘルベルト ディースは次のように述べています。「今日、 私たちが実際に基礎を築く日、そして戦略的なマイルストーンを達成している日です。バッテリー セル 事業は「NEW AUTO」戦略の基盤の一つですが、この戦略はフォルクスワーゲンを今後持続可能でソフト ウェア主導のリーディング モビリティプロバイダーになることを目指します。独自のセル工場を建設する ことは、技術的な観点からも、経済的観点からもメガプロジェクトです。これは、私たちが未来の最先端 技術をドイツにもたらしていることを意味しています!」

「PowerCo」は世界的なバッテリー活動を統括

フォルクスワーゲン グループは、欧州株式会社(SE)の「PowerCo」で世界的なバッテリー活動を統括 します。ザルツギッターを拠点とする同社は、本日付けで、国際的な工場の操業管理、セル技術のさらなる 開発、バリューチェーンの垂直統合、工場のせいさん設備整備を一元管理します。今後、電力網向けの 大規模な蓄電システムといった、さらなる製品の開発を計画しています。ザルツギッターに続き、次のセル 工場がスペインのバレンシアに建設される予定です。現在、ヨーロッパにさらに 3 つのセル工場を建設する ための候補地を検討しています。ヨーロッパに加え、「PowerCo」は現在、北米にもギガファクトリーを建設 する可能性を模索しています。

「PowerCo」の取締役会は、フランク ブローメ最高経営責任者(CEO)、セバスティアン ウォルフ最高執行責 任者(COO)、カイ アレクサンダー ミューラー最高財務責任者(CFO)、スンホ アーン最高技術責任者 (CTO)、イェルク タイヒマン最高購買責任者(CPO)、セバスティアン クラポト最高人事責任者(CHRO) から構成されています。

フォルクスワーゲン AG テクノロジー担当取締役兼「PowerCo」監査役会会長のトーマス シュマルは、次の ように述べています。「最初の内製セル工場を建設して、私たちは一貫してテクノロジー ロードマップを実行 しています。“PowerCo”は世界的なバッテリープレーヤーになるでしょう。この会社の最大の強みは、 原材料、セルの生産からリサイクルに至るまでの垂直統合を実現することです。将来的には、関連する すべての活動を社内で行い、e モビリティを主導するために、業界内のレースで戦略的競争優位性を高めて いきます。私たちは、この素晴らしい事業を実行するために最高のチームを結成しました。」

フォルクスワーゲン AG 従業員協議会会長のダニエラ カヴァッロは、次のように述べています。「今日は、 記念すべき日となりました。ヨーロッパの中心部において、私たちは新しい未来志向のセグメントを生み出し、 フォルクスワーゲンの本拠地ニーダーザクセン州にあるザルツギッターだけでも 5,000 人、そしてヨーロッパ 全体で最大 2 万人の将来が保証される雇用を創出する予定です。私たちは、当社が誇るエンジン工場の 変革を、業界の手本にもなるように、その従業員と共に行うことは、私たちにとって常にある責任であって、 心から望んでいることでもあります。フォルクスワーゲンは、バッテリーの未来志向の領域に早い段階から 注力し、2016 年に“Pact for the Future(未来のための協定)”にも反映させて、、何年にもわたって重視してきましたが、今後も注視していきます。現在進行中の、環境にやさしく、社会的責任を果たす変革とは、 これまでの努力の賜物です。」

ニーダーザクセン州首相のシュテファン ヴァイルは、次のように述べています。「ザルツギッターでは、ドイツ の他のどの場所よりも、自動車産業の変革をより明確に見ることができます。現在、従来型のエンジンが 生産されているラインから、まもなくバッテリーセルが生産されます。未来のための仕事は、この場所で創出 されています。今後、自動車産業の中心は電気自動車になるでしょう。そして、それはニーダーザクセン 州が先陣を切ることになるでしょう。」

工場の標準化とユニファイド セルにより、迅速なグローバル展開が可能

定礎式に合わせて、グループは初めて工場の標準化コンセプトを発表しました。ザルツギッターは ヨーロッパにおけるセル工場の青写真となり、持続可能性と革新技術の観点から新たな基準を設定します。 「MQB や MEB といった車両プラットフォームで、何百万回ものテストを実施してきたことが、セル生産を 確立するための基盤にもなります。私たちは、ヨーロッパの規格に基づいてセルを標準化し、その規模を 拡大していきます。このようにして、生産速度とコストの最適化を、最高の品質レベルと組み合わせます」と、 「PowerCo」CEO のフランク ブローメは述べています。標準化は、装置、建物、インフラだけでなく、製品、 プロセス、IT も対象となります。それにより、新しい製品や革新的な生産工程にも反映して、工場を迅速に 転換することができます。各工場は、再生可能エネルギーで 100%稼働し、将来のクローズドループ リサイクルに対応できるように設計されます。

フォルクスワーゲンはまた、2021 年の「Power Day」で、プリズマティック ユニファイド セルを発表しました。 これにより、多種多様なセルの化学物質を柔軟に使用することが可能になり、すべてのグループ モデルの 最大 80%で利用できるようになります。ザルツギッターでは、量産セグメント向けのユニファイド セルを、 2025 年以降に生産する予定です。将来的には、この工場の年間生産容量は、約 50 万台の電気自動車に 搭載できる十分な量の 40GWh に達する予定です。2030 年までに、フォルクスワーゲン グループは、 パートナーと協力して、ヨーロッパ全域で合計 240GWh の 6 つのセル工場を操業する予定です。新しい ユニファイド セルは、相乗効果を発揮することで、バッテリーコストを最大 50%削減します。これまでに製造 されたプロトタイプは、航続距離、充電時間、安全性に関して非常に優れた性能を示しています。これは、 将来、業界の新たな標準を設定するために必須の前提条件です。

詳細情報と画像は、www.volkswagen-newsroom.com からダウンロード可能です。

  

  

  

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