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シェフラー シンビオと共同で燃料電池用バイポーラプレートを生産する 合弁会社「イノプレート」設立へ

2022年6月13日

  

シェフラー シンビオと共同で燃料電池用バイポーラプレートを
生産する 合弁会社「イノプレート」設立へ

  

・シェフラーグループは、フォルシアとミシュランの水素関連事業合弁会社であるシンビオとともにグローバルな合弁会社「イノプレート」を設立し、燃料電池の重要コンポーネントである燃料電池用バイポーラプレート(BPP)を製造

・イノプレート本社および第一工場はフランス・アグノーに置く予定で、2030年までに年間約5,000万枚のバイポーラプレート生産および120人以上の雇用を目指す

・イノプレートの最初の顧客となる予定のシンビオは、世界的な大手自動車メーカー(OEM)のプロジェクト向け製品を受注



合弁会社イノプレートの新設により、固体高分子形(PEM)燃料電池市場全体に向け次世代バイポーラプレート(BPP)の生産を加速させる計画。2030年までに年間約5,000万枚のBPP生産および120人以上の雇用を目指す

2022年6月7日: シェフラーは、ミシュランとフォルシアが出資する水素関連事業合弁会社であるシンビオと新合弁会社設立に関する契約を締結しました。新合弁会社は、グローバルなモビリティとエネルギーのソリューション提供を目的として、燃料電池用バイポーラプレート(双極板)を製造します。出資比率は両社ともに50%で、フランス・アルザス地方のアグノーに設立予定です。シェフラーとシンビオの両社は、発展しつつある水素エネルギー社会に大きな可能性を見出しており、合弁会社設立によって大手自動車部品サプライヤーが持つノウハウと、自動車用燃料電池技術分野の世界的リーダーが持つノウハウを集結します。さらに、仏独間でのパートナーシップを構築して、欧州での水素モビリティバリューチェーンを強化していくことを目指します。

合弁会社の名称は「イノプレート(Innoplate)」です。年内には操業開始予定で、固体高分子形(PEM)燃料電池市場全体に向け次世代バイポーラプレート(BPP)の生産を加速させ、性能および生産力の向上、そしてお客様のコスト競争力を高めていきます。企業合併に関する規制当局からの承認取得など諸条件の充足後、2022年末までにイノプレートを設立する見込みです。

イノプレート設立により燃料電池用バイポーラプレートの量産化を進め、フランスで120人以上の雇用を創出

イノプレートでの生産開始は2024年初めを予定しています。フランスのアグノーに生産部門を置き、当初の年間生産能力はバイポーラプレート400万枚ですが、2030年までに世界的規模で年間約5,000万枚を生産して120人以上を雇用する計画です。生産現場では最高水準のサステナビリティ基準を取り入れ、ゼロエミッション化を目指します。

イノプレートを設立することで、次世代BPPの量産が可能となり、さらには大量生産の加速化が期待できます。シンビオは、大手自動車メーカーから燃料電池システムを初受注しており、イノプレートを通じてBPPを納入する予定です。

シンビオには30年以上にわたって積み重ねてきた燃料電池システムの開発経験があり、性能を検証済みで機能を統合したコンパクト設計の水素システム「StackPacks®」を各種販売しています。StackPacks®は、ゼロエミッションモビリティにかかわる出力および耐久性の面ですべての要件を満たしています。

自動車および産業機械分野の世界的なリーディングサプライヤーであるシェフラーには、精密成形およびプレス技術における高度な専門知識、さらには金属製バイポーラプレートの量産に関する深いプロセスノウハウがあります。シェフラーグループ内で、これらは水電解式水素発生装置(スタック)に活用されており、また、あらゆる種類のモビリティ・定置用燃料電池スタックの重要な要素となっています。シェフラーが誇る成形分野における高次元の垂直統合ならびに高度なコーティングプロセスは、BPPの量産において深いプロセスノウハウの基礎となります。

シンビオ最高経営責任者(CEO)フィリップ・ロジエ氏のコメント
「燃料電池用金属製バイポーラプレートは、燃料電池システムにおいて重要な高付加価値のコンポーネントです。イノプレートは、顧客のプロジェクトおよび水素モビリティの市場浸透に支えられて連続生産能力の確保につながるものであり、同時に、システム性能の向上および当社ソリューションのコスト競争力アップの実現を加速させるものと考えています。さらに、シンビオが欧州において技術的リーダーおよび業界リーダーとしての地位を築くべく取り組んでいることの証になると考えます。」

シェフラーAG最高経営責任者(CEO)クラウス・ローゼンフェルド氏のコメント
「水素は、将来的にクリーン・モビリティを実現するのに極めて重要な役割を果たすものだと考えています。水素エネルギー社会の構築や持続可能なエネルギー源への移行を実現できるかどうかは、新技術にかかわる信頼性の高いサプライチェーンの産業化によるところが大きいと見ています。シンビオと設立する合弁会社はこのアプローチを示す好例です。また、シェフラーはドイツに本部を置くグローバル企業として、フランスのシンビオとの提携を大変嬉しく思っており、この重要分野での仏独間の協力を促進していきます。合弁会社設立により、シェフラーは大手燃料電池サプライヤーと提携して迅速な市場投入が可能となります。」

フォルヴィアグループ傘下のフォルシア最高経営責任者(CEO)パトリック・コラー氏のコメント
「フランスとドイツの大手企業間での提携は力強い牽引役となって卓越した成果をもたらすものだとフォルヴィアは確信しています。当社は、燃料電池について固く揺るぎない信念―未来のモビリティにとって水素は最も重要なものである―を持っています。シンビオとシェフラーは、イノプレート事業において両社のノウハウを相互補完し、水素モビリティ分野で中心的存在となるでしょう。」

ミシュラン最高経営責任者(CEO)フロラン・メネゴー氏のコメント
「シェフラーとシンビオとの今回の戦略的な動きにより、水素モビリティの開発は加速します。シンビオの能力は強化され、2030年までに燃料電池システムの世界的リーダーになると確信しています。ミシュランとしては、全欧的協力関係は欧州の業界関係者が戦略技術の面で先頭に立ち続けるための最良の方法であると堅く信じています。今回の仏独両国による提携関係がそれを見事に証明しています。」

  

シンビオについて
フォルシアとミシュランの合弁会社であるシンビオは、自動車メーカーや持続可能なモビリティに関する意思決定者に水素燃料電池技術を提供するグローバル企業です。独自の専門技術を活用し、水素自動車の生産標準化に注力した取り組みを進めています。シンビオは、軽量商用車、バス、トラック、そして各種電気自動車など各種車両に幅広く搭載可能な水素燃料電池システム「StackPacks®」を提供しています。また、欧州初となる水素を動力源とするLCV計画を進める世界自動車大手の燃料電池戦略パートナーとしての役割も担っています。世界規模の製造拠点を有するシンビオは、、世界中の自動車メーカー向けのほか、定置用水素燃料電池用として、2030年までにStackPacks®の年間生産能力を20万個に引き上げ、水素によるゼロエミッションモビリティの分野で世界のリーディングカンパニーとなることを目指しています。 www.symbio.one

  

シェフラーグループについて – We pioneer motion
シェフラーグループは自動車および産業機械分野における世界的なリーディングサプライヤーとして、75年以上にわたり、モーションとモビリティの分野において画期的な発明や開発を行ってきました。 電動モビリティ、CO₂効率に優れたドライブシステム、インダストリー4.0、デジタル化、そして再生可能エネルギーなどのための革新的なテクノロジーや製品およびサービスの提供において、当社はモーションとモビリティをより効率的でインテリジェントかつ持続可能なものにするための信頼されるパートナーです。また、シェフラーはパワートレインやシャシー用の高精度コンポーネントやシステム、多くの産業機械用の転がり軸受や滑り軸受のソリューションを開発・製造している技術会社です。シェフラーグループは2021年には約139億ユーロを売上げました。約83,000人の従業員を擁するシェフラーは世界最大級のファミリーカンパニーです。また、シェフラーは2021年には1,800件以上の特許出願を行っており、DPMA(ドイツ特許商標庁)によればドイツで3番目に革新的な企業です。 www.schaeffler.com

  

フォルヴィアについて
フォルヴィアは、フォルシアとヘラー(HELLA)の持つ技術力と生産力を補完的に融合して設立された企業です。世界40カ国以上に300を超える工場と77のR&Dセンターを持ち、35,000人以上のエンジニアを含む15万人の従業員を擁するフォルヴィアは、現在および将来の自動車産業の課題に対して独自の包括的なアプローチを提供しています。6つのビジネスグループと24の製品ライン、そして14,000件以上の特許を有する強力なIPポートフォリオを活用することで、世界の自動車メーカーから1番に選ばれるイノベーション&統合パートナーになることに注力しています。フォルヴィアは、モビリティの変革を予見し、実現する「チェンジメーカー」となることを目指しています。 www.forvia.com

  

ミシュランについて
ミシュランは、フランス クレルモン=フェランに本社を置くモビリティの世界的なリーダーです。12万4,760人以上の従業員を擁し、177カ国で持続可能なモビリティの実現のため、お客様にとって最適なタイヤ、サービス、ソリューションを提供しています。68製造拠点で、約1億7,300万本のタイヤを製造(2021年実績)するとともに、デジタルサービス、旅行ガイド、ホテル・レストランガイド、地図など、皆様のモビリティをユニークで充実した体験にするお手伝いや、多様な産業に提供するハイテク素材を開発しています。www.michelin.com



金属製バイポーラプレートは燃料電池スタックの重要な要素

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シェフラー シンビオと共同で燃料電池用バイポーラプレートを生産する 合弁会社「イノプレート」設立へ | プレスリリース | シェフラージャパン (schaeffler.co.jp)

  

  

  

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