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メルセデス・ベンツのフラッグシップモデル 「S 580 e 4MATIC ロング」を追加
2022年6月27日
メルセデス・ベンツのフラッグシップモデル
「S 580 e 4MATIC ロング」を追加
・ 電気モードでは1回の充電で約100km*1の走行が可能
・ 急速充電CHAdeMOおよび普通充電に対応
メルセデス・ベンツ日本株式会社(社長:上野金太郎、本社: 東京都品川区)は、 プラグインハイブリッドモデル「S 580 4MATIC ロング」を発表します。なお予約注文の 受付は既に全国のメルセデス・ベンツ正規販売店ネットワークを通じて開始しており、 お客様への納車は本年 7 月を予定しております。
メルセデス・ベンツSクラスは、いつの時代も、その時点で持てる全ての技術を搭載し、 世界の自動車の指標とされてきたメルセデスのフラッグシップモデルです。先代は 2013年に発表され、累計販売台数は世界で50万台を超え“最も選ばれている ラグジュアリーセダン”の一つとなりました。
昨年1月、8年ぶりのフルモデルチェンジをしたSクラスは「Sensual Purity(官能的純粋) を追求したデザイン」、「人間中心の最新技術」、「安全性の更なる追求」など、 「現代に求められるラグジュアリー」を再定義し、その充実を図った意欲的なモデルです。
パワートレイン
今回追加する「S 580 e 4MATIC ロング」は最高出力 367PS(270kW)、最大トルク
500 N・m を発生する 3.0 リッター直列 6 気筒エンジン「M256」に、150PS(110kW)、
最大トルク 440 N・m を発生する永久磁石同期モーターを組み合わせたプラグイン
ハイブリッドシステムを採用し、28.6kWh のリチウムイオンバッテリーが搭載されます。
システム総合出力は 510PS(375kW)、システムトルクは 750N・m です。
時速140km/hまではモーターのみでの走行が可能で、電気自動車のように使用する
ことも可能です。また、電気モーターのみでの走行可能な航続距離は約100km*1です。
*1: WLTCモードの等価EVレンジ(EV走行換算距離)
なお、6.0kW*2までの交流普通充電と、最大60kWまでの直流急速充電(CHAdeMO
規格)に対応しています。
*2: 日本における使用で想定される200V・30A充電の場合
ドライブモード
電力消費率や航続距離は運転スタイルによって大きく変わります。S 580 e
4MATIC ロングは特性の異なるさまざまなドライブモードを備えることで、ドライバー
をサポートします。搭載されているドライブモードは以下のとおりです。
• H(ハイブリッド):デフォルトのモード。走行状況、走行距離に応じて駆動方式
が選択されるモード
• S(スポーツ):最高のレスポンスによりスポーティな走行性能を実現すること
を重視したドライブモード。
• I(インディビジュアル):走行特性、ステアリング特性を個別に設定できる
カスタマイズ可能なドライブモード。
• EL(Electric):セーリングモードが作動し、140km/h までの速度で電気モーター
のみでの走行が可能。
• B(Battery Hold):充電量を一定に保つため、ハイブリッドシステムによる
駆動方式を選択。
EL モード走行時には、ステアリングホイール裏のパドルによりバッテリーへのエネルギー 回収量を 4 段階で調整が可能です。パドルは左側が回生レベルの上昇、右側が 低減のスイッチとなっており、以下の段階が設けられています。
• D+ : コースティング
• D : 軽度の回生ブレーキ
• D- : 中程度の回生ブレーキ
• D Auto : 前走車との車間距離、登坂・降坂などの道路状況などを加味し、
最適な強度の回生ブレーキ
なお、完全に停車させるときは、回生ブレーキの設定に関係なく、これまでと同様のブレーキ操作を行う必要があります。
インテリジェントアクセルペダル
「インテリジェントアクセルペダル」は「プレッシャポイント機能」を備えています。
ELモードの際、これ以上アクセルを踏むとエンジンも使用しなければならないという
モーター走行の限界点でアクセルペダルの抵抗を増してドライバーに知らせること
により、無駄なエネルギーの消費を抑えるドライビングを実現します。
メーカー希望小売価格(消費税込み)は以下の通りです。
*3: 上記のメーカー希望小売価格は、付属品価格、税金(消費税を除く)、保険料、登録に伴う諸費用を含まない車 両本体価格です。また、「自動車リサイクル法」に基づく、リサイクル料金が別途必要となります。 メーカー希望小売価格は参考価格です。価格は販売店が独自に定めておりますので、詳しくは各販売店に お問い合わせ下さい。
なお、S 580 e 4MATIC ロングには、新車購入から3年間、一般保証修理/定期メンテ ナンス(点検整備の作業工賃・交換部品)/24時間ツーリングサポート/地図データ 更新*4が無償で提供される走行距離無制限の保証プログラム「メルセデス・ケア」 が適用されます。
メルセデス・ケア終了後も引き続き2年間、一般保証、定期メンテナンスや24時間 ツーリングサポートをご利用いただける有償のサービスプログラム「メンテナンス& 保証プラス*5」をご用意しています。
*4: 地図データの更新には Mercedes me connect サービスのアクティベーションが必要となります。
*5: メンテナンスサービスは総走行距離 75,000km までで終了となります。
メルセデス・ベンツ S 580 e 4MATIC long (AMG ライン付) |
S 580 e 4MATIC ロングに搭載される主な機能・装備
MBUX(メルセデス・ベンツ ユーザー エクスペリエンス)
12.3インチのワイドディスプレイを採用するインストゥルメントクラスターと、12.8イ
ンチの縦型有機EL(OLED)ディスプレイを採用するセンターディスプレイの2画面を
標準装備しています。有機ELディスプレイは、日照が眩しいような状況下であっても
視認が容易であることや、表示がない状況での黒の表現力、省電力性能などに優
位性があり、採用されました。
また、2018年から順次各モデルに搭載し、熟成が進められてきた、対話型インフォ テインメントシステム「MBUX」が、さらに進化しました。ボイスコントロールは「Hi, Mercedes」 をキーワードとして起動します。音声認識機能は多くのインフォテインメント機能 (目的地入力、電話通話、音楽選択、メッセージ入力・読み上げ、気象情報)に加え、 クライメートコントロール、各種ヒーター、照明など多様な機能にも対応しています。
また、音声認識だけではなく、タッチスクリーン、ステアリングホイールにあるタッチ コントロールボタンでも様々な操作をすることが可能です。ドライバーの好みや運転 状況に応じて使い分けることが可能で、安全なドライブに寄与します。さらに、前後 席それぞれ左右計4席のどの席から発話されているかを聞き分け、アンビエントライ トでその席をハイライトします。そして、発話者のゾーンのみ温度設定を変更したり、 エンターテインメントシステムを操作するなど、それぞれの席に紐づいたコマンドを実行することができます。 また、MBUX(メルセデス・ベンツ ユーザー エクスペリエンス)の新しいユーザーイ ンターフェースとして「ゼロレイヤー」コンセプトを導入しました。これは従来メディアデ ィスプレイに表示できるコンテンツが1つであり、変更するためにはスクロールや画面 切り替えが必要であったものに対し、ゼロレイヤーではクルマが乗員の好みを学習し メディアディスプレイの画面下部によく使う機能を提案、表示をすることでスクロー ルや画面切り替える必要なくメニューを呼び出せる等操作性が向上しています。
「MBUXインテリア・アシスタント」も採用され、手のジェスチャーで様々な操作が可
能になりました。例えば、Vサインによって、お気に入りの機能のショートカットが有
機ELメディアディスプレイに表示できたり、リーディングライトやサーチライトのオン・
オフやパノラミックスライディングルーフとサンシェードの開閉、ドライバーがバック
ギアにシフトして後ろを振り返るとリアウィンドウの電動ブラインド*6が自動で開くな
ど、利便性が向上しています。
*6:オプション装備
生体認証によるシートポジション等の設定
ドライバーの顔*7、指紋、声の3種類いずれかの生態認証もしくはPINコードによる、
計4種類の認証が可能です。どれか一種類の認証により、シート、ステアリング、
サイドミラーのポジションやコックピットディスプレイの表示スタイル、ペアリングした
携帯情報端末、ナビゲーションのお気に入り設定などを統合して読み込むことが
できます。*8*9
また、助手席や後席左右も、声、もしくはPINコードによる認証が可能で、シート
ポジションなどの読み込みが可能です。
*7: オプション装備
*8: 認証せず、全て個別に手動で設定することも可能です。
*9: マスク等を装着していると顔認証は使用できません。
ARナビゲーションをフロントウィンドウに表示
AR (Augmented Reality = 拡張現実)ナビゲーションを有機ELメディアディスプレイ
だけでなく、フロントウィンドウに投影するシステムをメーカー純正オプション*10で選
択することができます。従来、目的地を設定して行先案内をする場合、地図上に進
むべき道路がハイライトされますが、それに加えて、車両の前面に広がる現実の景
色がナビゲーション画面の一部に映し出され、その進むべき道路に矢印が表示さ
れます。さらに、フロントウィンドウのヘッドアップディスプレイ上には、進むべき道路
が約10m先の景色に重ねて矢印で表示されます。車の進行方向が変わると、それ
に従って矢印も動き、常にどの方向に進むべきかを分かりやすく表示します。これ
により、目線を逸らさず、より直感的にどの道路に進むべきかを判断することがで
きます*11。
*10: オプション装備
*11: ARナビゲーション、ヘッドアップディスプレイともに、オン/オフの切り替えが可能です。ARナビゲーション
をオフにした場合、従来どおり、有機ELメディアディスプレイ上に地図上の道路をハイライトする画面が
表示可能です。また、オンの場合は、ARナビゲーションと従来のナビゲーションが同時に表示されます。
3Dコックピットディスプレイ
インストゥルメントクラスターは、速度計などの表示が立体的に見える、「3Dコック
ピットディスプレイ」が採用されています*12。内蔵されるドライバー側を向いた2つの
カメラによって可能になった、ドライバーの左右それぞれの視線を追跡する技術により、
特殊なメガネを使用せずにドライバーに3D映像を見せることが可能です。ドライバ
ーの視線が動いた場合、この視線追跡技術によりディスプレイに映る映像を瞬時
に連続的に変化させることで、常に3D表示を維持することが可能です。コックピット
ディスプレイおよび有機ELメディアディスプレイの表示デザインは、4つの表示スタイ
ル(ジェントル、スポーティ、エクスクルーシブ、クラシック)と3つのモード(ナビゲーシ
ョン、アシスト、サービス)の中から選択することでカスタマイズが可能です。
*12: 全モデルにオプション装備
センターエアバッグ
センターコンソール付近の運転席シートに「センターエアバッグ」を標準装備して
います。側面衝突時にエアバッグを展開することで、運転席と助手席の乗員にかかる
衝撃を緩和します。
S 580 e 4MATIC ロングに搭載される安全運転支援システムの詳細説明
「インテリジェントドライブ」
進化した「レーダーセーフティパッケージ」
・ アクティブディスタンスアシスト・ディストロニック (自動再発進機能付)
・ アクティブステアリングアシスト
「アクティブディスタンスアシスト・ディストロニック (自動再発進機能付) 13」は、ステレオマルチパーパスカメラとレーダーセンサーにより、高速道路や
一般道などの走行時に先行車を認識して、速度に応じて車間距離を調節します。
減速が必要な場合、アクセルおよびブレーキを自動調整してスムーズに減速し、
先行車が停止した場合は自車も停止します。また、停止している先行車の検知も
可能です。先行車および停止中の車両との距離が突然縮まった場合には、
警告灯と警告音でドライバーに知らせます。
自動再発進機能も備わり、高速道路での渋滞時に自動停止した際、30 秒以内に
先行車が発進した場合は、ドライバーがアクセルを踏まなくても自動で再発進
します(一般道では 3 秒以内)。30 秒以上停止していた場合は、アクセルを軽く踏む、
またはステアリング上のスイッチを使用して再発進が可能です。
「アクティブステアリングアシスト」は、車線のカーブと先行車を、車線が不明瞭な
道ではガードレールなどを認識し、車間を維持しながらステアリング操作を
アシスト*14 します。停止している先行車は 100km/h まで検知可能です
*13: アクティブディスタンス・ディストロニック(自動再発進機能付)作動速度範囲:0~約 210km/h
設定可能速度範囲:約 20~210km/h
*14: 車線が不明瞭な場合のアクティブステアリングアシスト作動範囲:0~約 130km/h
・ 渋滞時緊急ブレーキ機能
ステレオマルチパーパスカメラとレーダーセンサーで、先行車およびその左右の
車線を監視します。突然渋滞の最後尾が現れた場合などに、前走車との衝突
の危険を検知します。その左右などに回避スペースが無いと判断すると、
即座に自動ブレーキが作動し、衝突回避または被害軽減を図ります。回避
スペースがある場合は、ドライバーの回避操作を優先します。ただし、ドライバーが
反応しない、または回避操作が遅れて衝突が回避できないと判断した場合には、
即座に自動ブレーキが作動します。さらに、渋滞末尾で回避操作を行う空間的
余裕がない危険な状況を検知して、通常よりはるかに早い段階でブレーキを
自動で作動させる機能も搭載しています。
・ アクティブレーンチェンジングアシスト
高速道路を走行時にアクティブステアリングアシストが起動している際に、
ドライバーがウインカーを点滅させると 3 秒後に車両周囲を監視している
センサーが他の車両などとの衝突の危険が無いことを確認し、安全が確認
された場合に自動で車線を変更します。
*15: 作動速度範囲:約 80km/h~180km/h (一般道での利用不可)
・ アクティブエマージェンシーストップアシスト
ドライバーが周囲の道路状況に反応しなくなってからかなりの時間が経過している
と判断した場合、警告灯と音によって警告し、それでもドライバーによるステア
リング、アクセル/ブレーキなどの操作の反応が無い場合は、さらに警告音を
鳴らしながら、緩やかに減速して停止します。また、車両停止後は自動的に
パーキングブレーキがかかることで、後方からの衝突による二次災害を防止
します。さらに、停止後 10 秒で緊急通報を行うとともに、外部からの救出を
容易にするため、停止後 20 秒で自動開錠します。なお、アクティブディスタンス
アシスト・ディストロニック とアクティブステアリングアシストが使用されていな
い場合でも作動します。
・ アクティブブレーキアシスト
(歩行者/飛び出し/右折時対向車検知機能付)
先行車、飛び出し車両、歩行者などと衝突のおそれがあるかどうかを確認。
衝突が近いと判断すると、表示および音でドライバーに警告します。ブレーキ
ペダルの踏み込みが弱すぎる場合は、状況に応じてブレーキ圧を高めて支援
するほか、ドライバーが対処しない場合は自動緊急ブレーキを起動します。交差点
や曲がり角での右左折の際に、対向、飛び出し、巻き込みなどにより、自動車、
自転車及び歩行者と衝突する危険がある場合、警告や自動ブレーキが作動するようになりました*16。直線走行時の飛び出し検知機能の上限速度は
120km/hです。
*16: 右折の場合、センターライン(実線、破線、白色、黄色いずれでも可)のある道路で、ドライバー
による進路変更の意思表示があり(ウインカー操作)、かつ車線境界を越えずに車両を停止
させることが可能な場合に作動します。
*17: 作動速度範囲:約 7~250km/h
*18: 直線走行時の飛び出し検知機能 作動減速範囲:約 7-120km/h
*19: 右左折時の飛び出し検知機能 作動減速範囲:約 3-15km/h
*20: 作動速度範囲は、気象条件や道路状況等により変動することがあります。
・ 緊急回避補助システム
車両前方にいる車道横断中の歩行者などとの衝突の危険を検知すると、
システムが正確なステアリングトルクを計算して、ドライバーのステアリング
操作をアシストします。また、回避後の車線復帰も同様にサポートします。
S クラスでは、自車と同じ方向や反対方向に進む歩行者や自転車を含む車両
も検知します。
*21: 作動速度範囲:約 20~108km/h
・ トラフィックサインアシスト
一般道や高速道路を走行中、カメラが制限速度などの標識を読み取り、
ディスプレイに表示し、制限速度を超えた際には警告音を出してドライバーに
注意を促す機能も搭載します。
・ アクティブレーンキーピングアシスト
フロントウィンドウのステレオマルチパーパスカメラが車線を検出し、フロント
ホイールが走行車線を越えたと判断するとステアリングを断続的に微振動させて
ドライバーに警告します。ドライバーが反応しない場合は車両を車線内に戻そう
とします。なお、破線の車線走行時には隣車線の車両もしくは対向車と衝突
の危険がある場合にのみ作動します。S クラスでは芝などの路肩に対しても反応
するようになりました。またメニューで 3 段階で感度が調整できるようになりました。さらに、ヘッドアップディスプレイまたは、AR ヘッドアップディスプレイ*22
によって、強調警告がされます。
*22: オプション装備
*23: 作動速度範囲:約 60km/h~250km/h
・ アクティブブラインドスポットアシスト(降車時警告機能付)
リアバンパー左右のレーダーセンサーにより、車両の斜め後ろのミラーで
見えない死角エリアに車両や自転車がいることを警告します。さらに、30km/h
以上で走行している際に側面衝突の危険がある時にはブレーキを自動制御して、
危険回避をサポートします。追い越し車線に移ろうとして斜め後ろにいる車両
に気づかなかったときなど、ドライバーの不注意によるミスを予防し、安全な走行
を支援します。S クラスでは、停車時*24 にドアを開けようとした際、後方から障害
物 が 迫 っ て い る 場 合 の 警 告 機 能 を 採 用 し ま し た 。 2km 以 上 で 後 方 か ら
歩行者や自転車、自動車などが近づいている場合、ドアミラー外側にある
警告表示灯が赤く点灯します。
*24: エンジンを停止した場合、エンジン停止から3分間作動します。
*25: 作動速度範囲:約 8~200km/h
*26: 自動コース修正作動減速範囲:約 30~200km/h
*27: 対象物と自車の速度差が大きいなど、状況によって作動しない場合があります。
・ PRE-SAFE ® 360°
「PRE-SAFE®プラス(被害軽減ブレーキ付後方衝突警告システム)」はリアバンパー
に設置されたレーダーセンサーが後方のクルマを監視して車間距離と接近速度
から衝突の危険があると判断すると、ハザードランプを素早く点滅させて後続車
のドライバーに警告するとともに、インジケーターによりドライバーに警告します。
自車が停止中で後続車が十分に減速しない場合は、後方からの衝突に備えて
ブレーキ圧を高めます。これにより玉突き衝突の回避など二次被害の軽減を
サポートします。さらにシートベルトテンショナーも作動させ、衝撃の影響の
低減を図ります。
「PRE-SAFE ®インパルスサイド」はフロントバンパー外側のレーダーセンサー
が、側面衝突が不可避であることを検知すると、衝突側前席バックレストのサ
イドサポートに内蔵されたエアチャンバーが瞬時に膨張します。乗員をドアから
遠ざけることで衝撃の軽減を図ります。
また、側面衝突の可能性があるとクルマ側が判断すると、運転席/助手席
のバックレストのサイドサポートに内蔵されたエアクッションが膨張してドアと
乗員の間をサポートするだけでなく、E-ACTIVE BODY CONTROL が瞬時に車高
をあげ、頑強な構造部分であるサイドシルでも衝撃力が受け止められるよう
にします*28。
*28: オプション装備
・ PRE-SAFE ®サウンド
システムが不可避の衝突を検知すると、車両のスピーカーから鼓膜の振動
を抑制する音を発生させ、鼓膜の振動を内耳に伝えるあぶみ骨筋の反射収縮
反応を引き起こします。この収縮によって衝撃音の内耳への伝達を軽減します。
ドライバーを支援するその他のシステム
・ ドライブアウェイアシスト
車両前方もしくは後方 1m 以内に障害物があり、その方向に進むギアを選択
した場合、アクセルを強く踏んでも 2km/h 以上の速度が出ず、警告音により
障害物が近くにあることをドライバーに知らせることで、誤操作の可能性が
あることを警告します。
*29: 停止した際に、一旦 P にシフトした後、D か R に入れる必要があります。通常走行中に停止し、
P にシフトせずに再発進をする場合は、本機能は作動しません。
*30: 2km/h で走行し、警告にも関わらずドライバーがブレーキを踏まない場合は障害物に衝突します。
*31: 停止した際に障害物から 1m 以上離れている場合、本機能は作動しません。
・ アテンションアシスト
ドライバーが眠気を催したり、注意力散漫になったりする場合に現れる典型的な
兆候を検知し、休息をとるよう促す警告メッセージを表示します。S クラスでは、
マイクロスリープ警告の機能も備えています*32。コックピットディスプレイ内蔵
のカメラでドライバーのまぶたの動きを監視するものです。なお、マイクロス
リープ警告機能は 20km/h 以上で有効となります。
*32: オプション装備
・ DIGITAL ライト(ウルトラハイビーム付き)
左右のヘッドライトの DIGITAL ライトは、それぞれ照明モジュール 1 つを備えて
います。このモジュールは 3 個のきわめて強力な LED で構成され、130 万個の
微小な鏡により光を屈折させることで照射方向を定めます。このため、片側の
ヘッドライトあたりの解像度は 130 万画素となりますが、鏡が占める面積は親
指の爪ほどの大きさです。S クラスのこの革新的なヘッドライトは、凹面レンズや
「DIGITAL LIGHT」のレタリング、ブルーに光る下面の化粧パネルも装備され、
デザイン性も高められています。
ヘッドライト片側で 130 万のエリアに分割可能な光を照射するため、きわめて
正確な配光が可能となりました。これにより、ハイビームアシストが対向車や
道路標識に光が当たらないように調整する場合の精度が、先代 S クラスの 84
画素の光に比べて大きく向上しています。明暗の境界や他のすべての適応型照
明機能の配光についても精度が大きく高まっており、フォグライトモードやハイ
ウェイライト、シティライトなどの照明が最大限効果的なものとなります。
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