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日立物流で混載対応デバンニングロボット「Vambo」の実機検証を開始【川崎重工業】
2022年6月8日
日立物流で混載対応デバンニングロボット「Vambo」の実機検証を開始
川崎重工が開発した、人に代わり荷降ろしを行うデバンニングロボット「Vambo」を用いた実機検証が、株式会社日立物流 柏プラットフォームセンター*(千葉県柏市)にて本日より開始されます。
今回実機検証で使用する「Vambo」は、当社製中型汎用ロボット「RS080N」に無人搬送車(AGV)を組み合わせたパッケージ商品です。コンテナ内に自動で進入し、大小さまざまな重量物(ケース)の荷降ろしを行います。一般的なコンテナには、1台あたり500~1,000個のケースが積まれており、従来は人手で搬出していました。「Vambo」は、新開発の3次元AIビジョンシステムとケース取出しハンドにより、人の手を借りずに1時間に最大600個の荷降ろしが可能です。
今回の実機検証では、実際の現場でコンテナからの荷降ろしを行うことで、運転フローの操作性検証、サイクルタイムの実計測、安全装置の動作確認などを行う計画です。物流拠点では、コンテナからの荷降ろしが代表的な重筋作業であり、作業者にとって大きな負担となっていました。「Vambo」を導入することで、荷役作業者の負荷を軽減するとともに、省人化に大きく寄与することが期待されています。当社は、今後も労働力不足の解消や自動化による作業の効率化といった物流分野の課題を解決するため、当社製ロボットを活用したソリューションを引き続き提供していきます。
■今回実機検証で使用する機種の主要諸元商品名 | Vambo デバンニングロボット |
本体寸法 | 3,590mm (L) x 973mm (W) x 2,374mm (H) ※車載コンベア含まず |
最大走行速度 | 3.6km/時 |
最大処理能力 | 600個/時 |
対応ケース寸法 | 最大:650 mm (L) x 650mm (W) x 700mm (H) 最小:280mm (L) x 220mm (W) x 140mm (H) |
最大可搬質量 | 30 kg |
ビジョンシステム | K-VStereo + 3次元カメラ |
*日立物流は3PL(サード・パーティ・ロジスティクス)企業として、物流システム構築、情報管理、物流センター運営、工場構内物流作業、輸配送など企業の物流業務を包括的に受託する国内最大手の物流企業です。
現在、物流分野では、Eコマース市場の拡大にともなう流通物量の増加に加え、慢性的な労働力不足などにより、自動化へのニーズが高まっています。中でも、コンテナからの荷降ろしは、物流拠点での代表的な重筋作業であり、作業者の確保や作業の自動化が喫緊の課題となっています。
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