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第54回 市村産業賞 貢献賞を受賞【パナソニックグループ】

2022年4月19日

  

第54回 市村産業賞 貢献賞を受賞

  

パナソニック インダストリー株式会社(代表取締役 社長執行役員:坂本真治、本社:大阪府門真市、以下パナソニック)は、「電動車向け水素封止カプセル型直流高容量リレーの開発」の功績に対して、公益財団法人 市村清新技術財団より、「第54回市村産業賞 貢献賞」を受賞しました。(贈呈式は2022年4月15日に挙行)

<受賞内容>
【テーマ】電動車向け水素封止カプセル型直流高容量リレーの開発
【受賞者】パナソニック インダストリー株式会社
メカトロニクス事業部 リレービジネスユニット
尾崎 良介、西村 司、坂井 智史
※尾崎の崎の字は「立つ崎」です。

<開発の背景>
パナソニックは、1997年にハイブリッド自動車の高電圧バッテリー制御用途として、世界で初めて水素封止カプセル接点技術を採用した直流高容量リレー「EVリレー」を実用化しました。以降、電動車における高電圧システムは進化が著しく、ニッケル水素電池からリチウムイオン電池への進化、およびハイブリッド車から電気自動車へのシステム進化に対し、搭載される直流高容量リレーには高電圧に対する安全性の実現が強く求められていました。

<開発技術の概要> 電池の性能向上により直流高容量リレーに流れる電流が増加する中、パナソニックは車載に適した小サイズを維持しながらも、電流増加に対する安全性等の課題を克服するため、以下の技術開発を行いました。

1. 従来と同等のサイズで、リチウムイオン電池短絡時の過大電流に対し、リレーの接点開離抑制を実現した高短絡耐量技術、および車両走行時・減速時のどちらにおいても高い電流遮断性能を実現した順逆同等遮断技術

2. 高出力の小型有極電磁石により通電時の接点発熱を抑制し、電気自動車に必要な大電流連続通電を、定格250 Aにおいて業界最小サイズで実現した小型高通電技術

<開発技術の成果>
本技術を適用した「電動車向け水素封止カプセル型直流高容量リレー」は、大電流通電、高容量遮断、高短絡耐量など、リレーに求められる性能を小サイズで実現しており、様々な電動車にグローバルで幅広く採用されています。また、本技術は車載用途に留まらず、直流高電圧・大電流制御が必要とされる電気自動車の急速充電器や太陽光発電・蓄電設備などにも適しており、直流制御用途への幅広い展開が期待されています。

(参考)
「市村産業賞」について:
公益財団法人 市村清新技術財団により、わが国の科学技術の進歩、産業の発展に顕著な成果をあげ、産業分野の進展に多大な貢献・功績のあった技術開発者に対して表彰される、国内で権威ある技術賞のひとつです。

全文は以下プレスリリースをご覧ください。
▼[プレスリリース] 第54回 市村産業賞 貢献賞を受賞(2022年4月19日)
https://news.panasonic.com/jp/press/data/2022/04/jn220419-1/jn220419-1.html

<関連情報>
・市村産業賞 第54回概要(市村清新技術財団HP)
https://www.sgkz.or.jp/prize/industry/54/document_06.html
・「EVリレー」の詳細情報
https://www3.panasonic.biz/ac/j/control/relay/vehicle/ev_special/index.jsp
・パナソニック インダストリー株式会社 企業情報
https://www.panasonic.com/jp/industry.html

  

  

  

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