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カルソニック IMPUL GT-Rがポールトゥウィン【日産自動車】

2012年9月9日

カルソニック IMPUL GT-Rがポールトゥウィン
2位のS Road REITO MOLA GT-Rはランキングトップに
– SUPER GT 2012第6戦レースレポート –


9月9日 富士スピードウェイ(静岡県)

晴天に恵まれ夏日となった9月9日(日)、富士スピードウェイで行われたSUPER GT第6戦にて#12 カルソニック IMPUL GT-R(松田次生/ジョアオ・パオロ・デ・オリベリラ)がポールトゥウィンを果たし、GT-Rは前戦に続き連勝を達成しました。さらに、予選2位の#1 S Road REITO MOLA GT-R(柳田真孝/ロニー・クインタレッリ)も2位に入賞したため、シリーズランキングトップとなりました。

この日の富士スピードウェイには、首都圏や東海各地から33,800名もの観客が集まり、グランドスタンドはレースファンで埋め尽くされました。公式予選でオリベイラがポールポジションを獲得した#12 GT-Rは、決勝レースでは松田がスタートドライバーを務めました。松田はスタート直後から後続を引き離しにかかり、周回を追うごとにリードを確かなものにしていきました。そして松田は、一度も背後を脅かされることなく34周目にピットインし、後半をオリベイラに託します。オリベイラもハイペースでの周回を続け、終盤に差し掛かる頃には10秒以上のアドバンテージを築きました。さらにその差を21秒にまで広げ、66周目のチェッカーフラッグを先頭で受け、パーフェクトレースを達成。チームに2011年5月の岡山ラウンド以来1年4か月ぶりの勝利をもたらしました。TEAM IMPULの星野一義監督は、「レースが長かったよ。気が抜けなくて、最後までハラハラした。やっぱり勝つには運も必要。残り2戦とも集中し、良い結果を重ねてチャンピオンを目指したい」と歓びを表現していました。

一方、前戦鈴鹿1000kmで優勝してポイントランキング2位につけた#1 GT-Rは、その勢いを維持したままこの週末のSUPER GTレースに臨みました。GT-R勢で最も重い86kgのハンディウェイトを搭載していたにも関わらず、公式予選ではクインタレッリのアタックでポールシッターの#12 GT-Rに0.143秒差の2位のポジションを得ています。決勝レースはクインタレッリがレース前半を担当。2位でスタート直後の第一コーナーをクリアし、そのままポジションを固めるかに見えましたが、13周目に後続に隙をつかれて4位に後退します。しかし、無理に巻き返しを図ることはなく、29周目にピットインして柳田にバトンタッチ。MOLAは、一切無駄のないピット作業によって#1 GT-Rをライバルの前でレースに戻し、柳田は2位のポジションを得ることができました。その後はペースを守って周回し、3位に約3秒差をつけて2位に入賞。この結果によってシリーズランキングで首位となり、チャンピオン連覇に向けて大きく前進しました。

予選7位から決勝レースをスタートした#23 MOTUL AUTECH GT-R(本山哲/ミハエル・クルム)は、クルムがレース前半を担当。序盤から攻めの走りで上位車を追い回し、9周目に#100 HSVをパスして5位に上がりました。その後もチャンスをうかがいながら速いペースで周回しますが、ピットイン直前の黄旗区間で追い越しをしてしまい、本山に交代した後にピットストップ10秒のペナルティが言い渡されます。これによって、12位にまでポジションダウンしましたが、本山は少しでも挽回すべく激しい走りを見せました。59周目には、先行する#100 HSVを抜いて11位となり、さらに64周目には10位となりますが、最終ラップに失速し11位で完走を果たしました。また、#24 D’station ADVAN GT-R(安田裕信/ビヨン・ビルドハイム)は、11番グリッドから決勝レースをスタートする予定でしたが、フォーメーションラップの際にエンジンがかからず、ピットスタートとなりました。このロスが後々まで響き、13位でレースを終えました。

GT300クラスにエントリーした#3 S Road NDDP GT-R(千代勝正/佐々木大樹)は、予選17位から千代がレースをスタート。最初の数ラップで7位にまでポジションを押し上げた千代は、その後も上位進出のチャンスを待ちました。一時先行車をパスして6位となるなど、アグレッシブな走りを見せました。後半は、初めてSUPER GTレース実戦デビューとなる佐々木大樹が、新人らしからぬ落ち着いた走りで周回を重ね、9位で完走。選手権ポイントを追加しました。

#12 GT-Rドライバー、松田次生のコメント

「とりあえずホッとしました。5月の富士はトップを走っていたのに勝てなかったのですが、このレースですべてを吹っ切ることができました。スタートして(後続との)ギャップを広げることができましたし、それをJP(オリベイラ)がもっと広げて完璧な独走状態にしてくれました。この優勝によってチャンピオン争いに残れたので、残り2戦全員で力を合わせて頑張っていきます」

#12 GT-Rドライバー、ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラのコメント

「完璧な週末でした。公式練習から調子が良く、予定どおりポールポジションも取れました。レースではスタートを担当した次生がタイヤマネジメントをしながら素晴らしい走りを見せてくれました。だから僕は楽でしたよ。最後はコース上にタイヤや破片が散乱して驚きましたが、運も僕たちに味方をしてくれましたね」

【GT500決勝 結果】 66Laps

【GT300決勝 結果】 62Laps


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