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二輪車向けコネクティングロッド用軸受け保持器に最適な特殊めっきを開発【協和電線】

2012年9月5日

~エンジンオイルによる硫化が発生せず、摩擦係数が低く耐摩耗性に優れる~


古河電工グループの協和電線㈱(本社:大阪府大阪市、社長:石橋久和、以下当社)は、二輪車エンジンのコネクティングロッド用軸受け保持器の表面処理に最適な高機能めっき皮膜 KANZACC®~GAN:coatを開発しました。エンジンオイルによる硫化が発生せず、摩擦係数が低く耐摩耗性に優れる新しいタイプのめっき皮膜です。

当社は、得意とする電子部品用めっきに加え、新たな分野への参入で更なる売上拡大を目指しており、2012年度下期からサンプル出荷を始めます。

特長

二輪車エンジンのコネクティングロッド用軸受け保持器は、その表面に比較的摩擦係数が低いとされる銅めっきや銀めっきが施され使用されています。

しかしながら、これら銅めっきや銀めっきは、エンジンオイルに含まれるイオウ成分によって硫化するという大きな問題があります。保持器表面の銅めっきや銀めっきが硫化すると、保持器から剥離や脱落がおこり、保持器の素地が露出してコネクティング内壁に焼き付きが発生します。

KANZACC®~GAN:coat は、エンジンオイルによる硫化が発生しないため、銅めっきや銀めっきのような硫化による剥離や脱落がなく、エンジンオイルの汚染もありません。

また、銅めっきや銀めっきに比べて、1) 硬い、 2) 摩擦係数が低い、3) 摩耗しにくい と非常に優れた特性を持っており、保持器の長寿命化にもつながります。

用途

二輪車、船外機、汎用エンジンなどのコネクティングロッド用軸受け保持器の表面処理
その他のエンジン用摺動部品の表面処理

お問い合せ先

協和電線㈱  営業技術部  TEL  :  06-6345-0660



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