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2012年パリモーターショー 出品概要 ~「プラグインハイブリッドEVシステム」搭載の『アウトランダーPHEV』を世界初披露~【三菱自動車工業】

2012年9月5日

三菱自動車は、9月27日(木)〔一般公開は29日(土)〕から10月14日(日)まで、フランス パリ市のパリエキスポで開催されるLe Mondial De L’ Automobile 2012(通称:パリモーターショー)において、同社が新たに開発した電気自動車(EV)派生の「プラグインハイブリッドEVシステム」を搭載した新型『アウトランダーPHEV』(参考出品車)を初披露します。

『アウトランダーPHEV』は、「EVの環境性能」「エンジン車の航続距離」「SUVの走行性能」を兼ね備えた世界初のSUVプラグインハイブリッドEVであり、2013年初めに市販を予定しています。

また、欧州初披露となる新型グローバルコンパクトカー(日本名:『ミラージュ』)や、コンパクトSUV『ASX』(日本名:『RVR』)のマイナーチェンジモデル、「パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム2012」参戦車『i-MiEV Evolution(アイ・ミーブ エボリューション)』(モックアップ)など、合計11台(プレスデーは7台)を出品します。

1. 『アウトランダーPHEV』

今回、世界初披露となる新型『アウトランダーPHEV』は、7月にロシアで販売を開始し、9月には欧州でも販売を始める新型『アウトランダー』をベースに、三菱自動車が独自に開発したEV派生型の「プラグインハイブリッドEVシステム」を搭載。EVの特長である環境性能・静粛性・高い動力性能と、SUVならではのユーティリティや4WDによる走行性能を高次元で両立させ、エンジン車と同等の航続距離を持った、SUVタイプとしては世界初のプラグインハイブリッド車です。

長距離移動ニーズの高い中型乗用車クラス以上のカテゴリー向けに新開発した「プラグインハイブリッドEVシステム」は、2009年に世界に先駆けて市場投入した『i-MiEV(アイ・ミーブ)』から得られたEV技術と、三菱自動車がこれまでに培ってきたエンジン技術を融合。外部からの充電(自宅や外出先など)による電力や、減速時のエネルギー回収によってガソリンを節約した走行ができ、従来のエンジン車を大きく凌駕する複合燃料消費率*1 61km/L以上(JC08モード)と、エンジン車同等の航続可能距離880km以上(JC08モード)を目標としています。

なお『アウトランダーPHEV』は、2013年初めから国内市場に投入し、順次、欧州や北米などへの世界展開を進める予定です。

(1) 3つの走行モードを自動選択
走行状況やバッテリー残量に応じて、最適な走行モードを自動選択し、快適で燃費に優れた走行を実現します。

(1) EV走行モード
バッテリーに蓄えた電力だけを使って、モーターで走行します。走行中のガソリン消費やCO2排出はゼロで、静かでクリーンかつモーター特有の力強い走行が楽しめます。
(2) シリーズ走行モード
エンジンを発電専用として動かし、その電力も使ってモーターで走行します。バッテリーの電力量が低下した場合や、急加速・登坂など更に力強い走りが必要な場合に作動します。
(3) パラレル走行モード
エンジンの駆動力を主体に走行し、モーターの駆動力がアシストします。エンジンの効率が良くなる高速走行時に作動します。


(2)大容量バッテリー搭載によるユニークな機能

大容量12kWhリチウムイオン電池の搭載により、EV走行モードだけでも55km以上(JC08モード)走行可能であり、日常生活のほとんどをEVとして使用できます。*2
また、スイッチ操作によりエンジンで発電し、停車中・走行中に電力を蓄えることができる「バッテリーチャージモード」を設定。蓄えた電力はEV走行モードで使用するほか、車載コンセント(国内向けに設定)から最大1500Wまで出力することもでき、外出先や非常時における各種家電製品等への電力供給を長時間可能としています。(電池が満充電の場合、一般家庭の約1日分の電力供給が可能)
さらに、急速充電コネクター(国内向けに設定)を介して家庭と自動車をつなぐことで、自動車を蓄電池として使用する将来のスマートグリッド対応も考慮しています。


(3)「ツインモーター4WD」による優れた走行性能

前・後輪をそれぞれ独立したモーターで駆動し、プロペラシャフト等の機械的結合の無い「ツインモーター4WD」により、従来の4WDシステムと比べて、レスポンスが良くきめ細やかな制御や、フリクションロスの低減を実現。車両運動統合制御システム「S-AWC(Super All Wheel Control)」と組み合わせることで、車両の走行安定性を高め、クルマを意のままにコントロールすることを可能としました。
また、立ち上がりから高いトルクを発生するモーターならではの特性により、大排気量・高出力エンジン車並みの加速レスポンスが得られるなど、優れた環境性能と走行性能を高い次元で両立しました。

『アウトランダーPHEV』 主要諸元(予定)

2. 新型グローバルコンパクトカー

コンパクトカーに求められる普遍的価値である「低燃費」「低価格」「コンパクト(扱いやすさ)」をキーワードとし、「先進国における環境対応車」と「新興国におけるエントリーカー」というニーズを両立させた新型グローバルコンパクトカー(日本名:『ミラージュ』)は、2012年3月から生産拠点のタイで販売を始め、以降、アセアン諸国、日本に投入してご好評を頂いています。今後、欧州、豪州など世界展開を進める計画であり、欧州には2013年2月より順次投入を予定しています。

欧州においては、CO2規制強化を背景に環境対応車への需要が高まる中、低燃費化技術として、徹底した軽量化(車両重量845kg、全長3710mm、全幅1665mm)、空力性能の追求(CD値0.27、当社測定値)、新開発1.0L 3気筒MIVECエンジン、アイドリングストップ機能の搭載により、CO2排出量92g/km(5MT仕様)を実現。コンパクトなボディで、走りの軽快感と取り回しの良さ・扱いやすさを備える一方、乗員空間を最大化する高効率パッケージの採用により、十分な室内居住性を確保しています。

3. その他

(1) 『ASX』
『ASX』(日本名:『RVR』)は、2010年5月から欧州で販売を始めたコンパクトSUVで、上質でスポーティなエクステリア・インテリア、優れた走行性能と環境性能などご好評を頂いています。
本年秋、エクステリアを中心としたマイナーチェンジを実施し、更に精悍で上質なデザインにリニューアルする予定です。

(2) 『i-MiEV Evolution』
レース専用車である高性能EV『i-MiEV Evolution』は、『i-MiEV』市販車と同じモーター、バッテリーなどの主要部品を使用し、軽量化・空力性能を追求した専用ボディに搭載。フロント1基、リヤ2基のモーターから構成される電動4WDシステムにより、高い走行性能や優れた操縦性を実現しました。
同車は、本年8月に米国で開催された「パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム2012」において、初参戦で電気自動車クラス2位を獲得。今後の市販車開発に向けて貴重なデータやノウハウを収集することができました。

(3) 『MiEVハウス』
昨年の東京モーターショー、本年3月のジュネーブモーターショーに展示してご好評いただいた「MiEV(ミーブ)ハウス」を展示します。
『i-MiEV』を中心に、EVから回収されたリユースバッテリー、太陽光発電パネル、充電/給電スタンド等を設置。『i-MiEV』の車載バッテリーやリユースバッテリーを活用し、家庭内のエネルギー消費を最適に制御するHome Energy Management System(HEMS)により、再生可能エネルギーを積極的に活用したEVのある暮らしを提案します。

4. 出品車リスト


なお、本日より三菱自動車のパリモーターショーに関する様々な情報を発信していくスペシャルサイトを開設します。
http://www.mitsubishi-motors.com/jp/discoveries/motorshow/2012/pms2012/index.html



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