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自動車向け1005Mサイズで世界最大静電容量4.3µFの 3端子積層セラミックコンデンサを商品化
2022年2月24日
自動車向け1005Mサイズで世界最大静電容量4.3µFの
3端子積層セラミックコンデンサを商品化
株式会社村田製作所(以下、「当社」)は、自動車向けの1005M(1.0×0.5mm)サイズにおいて世界最大※1の静電容量となる4.3µFの3端子積層セラミックコンデンサ「NFM15HC435D0E3」を開発し、このたび量産を開始しました。
※1 当社調べ。2022年2月23日時点。
近年、ADAS(先進運転支援システム)や自動運転など自動車の高性能化・多機能化にともない、自動車に搭載されるセンサやプロセッサが増加し、これらが正しく作動するために必要な積層セラミックコンデンサの搭載数も増加しています。
今後こうした動きはさらに加速すると考えられ、実装面積の削減および信頼性の向上を図るため、小型大容量化、および低ESL※2化による高周波特性の向上がますます求められています。
※2 ESL(Equivalent Series Inductance) : 等価直列インダクタンス。一般的に、ESLはコンデンサの性能を落とすひとつの要因となり、値が低いほどよい特性のコンデンサとされる。
昨今、注目されている3端子積層セラミックコンデンサは、一般的な2端子の積層セラミックコンデンサよりもESLが低いため、少ない部品点数で高周波帯域のインピーダンスを低減させることができます。
この特長から、主に処理速度の高いプロセッサを搭載し、小型化・高密度化が求められるADAS搭載自動車などでの採用が拡大しています。(3端子積層セラミックコンデンサについてはこちら)
当社は、独自のセラミックおよび電極材料の微粒化・均一化による薄層成形技術と高精度積層技術を用いることで、1005Mサイズの自動車向け3端子コンデンサとして世界最大となる4.3µFの静電容量を実現しました。当社従来品より4.3倍の静電容量となるため、車載機器のさらなる小型化・高密度化に貢献します。
今後も当社は市場ニーズに対応したラインアップ拡充に取り組み、自動車の高性能化・多機能化に貢献していきます。また、コンデンサの小型化により、部資材削減や当社工場の使用電力量削減などの環境負荷低減にも貢献していきます。
主な仕様
製品名 | NFM15HC435D0E3 |
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サイズ(L×W×T) | 1.0mm×0.5mm×0.4mm |
静電容量 | 4.3µF |
静電容量許容差 | ±20% |
使用温度範囲 | −55~+125°C |
定格電圧 | 2.5Vdc |
その他 | AEC-Q200※3準拠 |
※3 Automobile Electronics Council(車載電子部品評議会)が定める受動部品(コンデンサ・インダクタなど)向けの業界標準
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ムラタについて
村田製作所はセラミックスをベースとした電子部品の開発・生産・販売を行っている世界的な総合電子部品メーカーです。独自に開発、蓄積している材料開発、プロセス開発、商品設計、生産技術、それらをサポートするソフトウェアや分析・評価などの技術基盤で独創的な製品を創出し、エレクトロニクス社会の発展に貢献していきます。
詳細はこちらのページをご覧ください。 www.murata.com/ja-jp
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